
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.05.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 2枚目も同じ
当ブログには、ニワトコの実の写真はたった1枚しかありません。
根岸森林公園のニワトコは2006年から撮り続けていましたが、その2006年の6月にたった11個の実を付けたのを一度見つけただけ。(花は毎年きれいに咲かせていたのですが…)
そして昨年、たった1本しかなかったニワトコは、横浜植木(株)の手によって伐採されてしまいました。
この公園にたった1本しかない木でも、ちょっと具合が悪くて見映えが悪くなれば、容赦なく伐られてしまいます。桜とか梅とか、一般的に美しいとされている花を咲かせない限り、どうでもよい木として伐られてしまう運命のようです。
仕方ないので、久しぶりに小石川植物園で見つけたニワトコの実の写真を掲載します。

【5月11日】

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.05.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
5月11日、小石川植物園のあちらこちらで写真の植物を見かけ、「これはいったい何だ?」 と首を傾げた。
答えが出ないまま、とりあえず写真を撮り、記録に残しておいた。
【5月28日】

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.05.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
さて、5月28日に小石川植物園を再訪したところ、上の植物はいっそう数を増し、背丈は高く30〜40cm くらいはあろうかという大きさに成長しているものもある。しかし、花は見えない。
〈花の痕跡らしきもの〉

近付いて子細に調べると、何やら「花の痕跡」らしきものが見られるし、実らしきものもできているではないか。
〈実〉

このように段になっているのだから、どこかに花が残っていても不思議はないのに、「痕跡」と「実」しか見られない。これはいったいどうしたことなのか?!
【キキョウソウの花】

歩いているうち、とうとう花を付けているのを見つけて、疑いつつもカメラを向けた。
あちらこちら歩き回っても、花を咲かせているのは林に近い辺りのものだけだ。初めはほんとうに同じ植物かとまで疑って、何度も調べたが間違いはない。

家でPCの画面を眺めるうち、この花は「キキョウソウ」ではないか、と思いついた。
私は昨年横浜市環境支援センターでキキョウソウを見つけ、写真を撮っている。その株はせいぜい背丈20cm くらいで、先端近くの位置に花を咲かせていたから、「キキョウソウとはそんな程度の植物だ」と思い込んでいた。思い込みが強くて、背丈30〜40cm に伸びているこの植物がキキョウソウだとは、気が付かなかったのだ。

調べてみた。以下は岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』に拠っている。
キキョウ科キキョウソウ属の一年草で、しばしば群落を作るらしい。葉は心臓形で、葉柄はなく、段々に付いているように見える、と記載されていた。

ネットでも調べてみた。キキョウソウは「春から5月頃までは閉鎖花を形成し、6月になると通常の花を形成する」との記載を見つけた。
ここでようやく私は納得した。「花の痕跡らしきもの」や「実」は、閉鎖花が原因だったのだ。
林に近い辺りはきっと湿気が多く暑くて、キキョウソウとしてはようやく「そろそろ花を咲かせよう」という気になったのだろう。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.05.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
線や輪郭を大切にする私の美意識とは対極にあるような植物なので、いままで真剣に観察したこともないし、むしろ無視してきたのだが、5月28日の夕刻、小石川植物園から帰ろうとしている頃に、正門から比較的近いところでこれと出会ってしまった。
スモーク・ツリーだということは知っている。
全体の形が比較的整っていたので撮影してみた。
そうしてみると、「なぜこんなふうに見えるのか」という当然の疑問が頭の中に芽生える。
近付いて観察してみるしかない。

カメラで撮影しようにも、何かポイントがないとフォーカスの合わせようがないが、実のようなものが見えたので、とりあえずそこへフォーカスを当てることにした。
「なぜ、『もやもや』と煙のように見えるのか」解明しようと試みた。
上の写真では肝心の『もやもや』が『もやもや』のままなので、謎の究明にはまったく役に立たない。
実のようなものにフォーカスを当てるつもりが、緑色の枝のようなものにフォーカスされたらしい。

今度の写真では、丸く見えているのは明らかに果実だとわかる。赤くて長い柄または枝のようなものに『もやもや』がまつわり付いているように見える。

柄または枝のようなものには、たくさんの毛が生えているようだ。これが『もやもや』と見える原因だろう、と思われる。数が多いので遠目に見ると煙のように見えるのだろう。
調べると、どうやらウルシ科の植物のようだ。雌雄異株だという。
それならこの木には実ができているのだから、間違いなく雌株だ。
ごくふつうに推理すれば、これは花序の「なれの果て」だということになる。緑色に見えるのが花序の本体で、毛が生えて淡いピンク色をしているのが花柄。そして、結実した花は全体のうち、ごく少数しかなかった、ということなのだろう。
さらに調べてみたら、雄株にはこの『もやもや』はできないそうだ。

撮影場所:港の見える丘公園
撮影日:2017.05.01
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
今日はブログはお休みです。
明日、皆様のところへお邪魔いたします。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2017.05.17
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
本日は都合によりブログはお休みです。
写真はわが家のアヤメ。左側の白い花はオルレア。そのうしろの樹木は、昨日紹介したジューンベリー。
遠景にウッドデッキが少し見えています。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2017.05.25
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
5月25日、2階のパソコン部屋から1階へ下りていくと、居間の前の庭が何やら騒がしい。
鳥が大騒ぎしている様子だが、スズメの囀りでないようだ。
じつは2、3日前からジューンベリーの木が上の写真のようになり始め、鳥たちに見つかってしまったようだ。

撮影場所:自宅庭
撮影日:2017.05.22
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
庭へ出てみたものの、葉の密生した中で騒いでいて、近付いても動じる様子がない。
枝を掻き分けてみると、ようやく静かになる。
逆光になっているのでなかなか正体がわからない。
「こら、食べるな」と声を掛け、近くのホワイトセージのほうへ飛び移って行ったのを見ると、メジロが3羽だった。
どこかへ飛んでいったので私が部屋の中へ入ると、5分もすればもどってくる。
メジロの身体の大きさを考えると、そうそうたくさんは食べられまいと、面倒なので放っておくことにした。
かみさんに報告したら、夕刻には熟した実から採り入れを始めていた。
《参考》ジューンベリーの花(2017.04.14)

撮影場所:自宅庭
撮影日:2017.04.14
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
4月14日に撮影した花の様子も、この機会に掲載しておきたい。



撮影場所:白金台・自然教育園
撮影日:2017.05.12
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 2、3枚目も同じ
多摩NTの住人 さんのブログにイイギリの雌花があった。
最近どこかで見たぞ、と記憶にあり、捜したら、5月12日の自然教育園で撮影していた。
信濃町の慶應病院で毎年赤い実を撮影しているが、雌花を撮影したのはこれが初めてだ。

萼片5、柱頭5〜6、子房はすでに膨らんでいる。子房の周りに退化した雄しべが見える。

いろいろな活動をしているので、自然観察にばかり時間をかけていられないため、一度出掛けると、何を撮っているのだかわからないままに、シャッターを切る回数は多い。
物忘れがひどくなっていても、映像記憶は別で「あ、どこかで見たぞ」と思い出すことは多い。23日のイボタノキもそうだったが、このイイギリの雌花も記憶に残っていた。
《参考》イイギリの花序(小石川植物園 2017.05.11)

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.05.11
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
雄花序か雌花序かはわからないが、5月11日には小石川植物園の林の中で、花序を撮影している。