アテツマンサク 2017.04.07 --2

2017.04.07(19:30)

170319 小石川植物園 アテツマンサクの枝

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 2月22日のアカバナマンサクの記事の中で、私は次のようにマンサクについてまとめました。
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 マンサクには本来のマンサクのほか、「マルバマンサク」、「アテツマンサク」、「シナマンサク」などがあります。
 「マルバマンサク」は、北海道から東北地方などの日本海側の野生種なので、神奈川県に住む私には通常は見ることができません。
 ところで、マルバマンサクには変種として赤花のものがあり、それが野生種の「アカバナマンサク」または「ベニバナマンサク」と呼ばれているのだそうです。
 なお、「アテツマンサク」というのは、マンサクのうち中国・四国地方(愛媛県)に分布する変種で、萼片も黄色だそうです。これも神奈川県に居住する私には通常見ることができません。

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 さて、上の「アテツマンサク」ですが、3月19日の小石川植物園の深い森の中で、「今ごろマンサクが咲いている!」と驚かされたのが「アテツマンサク」でした。
 マンサクは正面から見たとき、通常は真ん中の部分が赤褐色ないし茶褐色をしています。
 アテツマンサクを見て驚いたのは、「花の中に 褐色の部分が何もない」ということでした。


170319 小石川植物園 アテツマンサク

 立て札が見つかりました。
 「平成20年11月11日岡山県新見市から、阿哲郡を含む広域市町村合併に伴い。氏の発展を祈念する樹木として、小石川植物園が寄贈されたもの」ということでした。
 「アテツマンサクは牧野富太郎博士が大正3年8月5日新見市の黒髪山にある青龍寺旧本堂近くの株からタイプ標本を作り、新種アテツマンサクと命名した樹」だそうです。

 (注)タイプ標本とは,新たに種の学名を付けるための記載論文中で使用され,学名の基準として指定された標本(あるいは標本シリーズ)のこと。(高知大学バーチャル自然史博物館の説明より)


170319 小石川植物園 アテツマンサク2


 なお、本日はこの記事の前に「コブクザクラ(子福桜)」の記事があります。
 きれいですし、めずらしい。ぜひ、ご覧ください。

コブクザクラ(子福桜) 2017.04.07 -- 1

2017.04.07(16:15)

170328 イングリッシュガーデン 子福桜枝振り

 撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
 撮影日:2017.03.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 「コブクザクラ(子福桜)」は中国原産の「シナノミザクラ(支那実桜)」と「ジュウガツザクラ(十月桜)」との交雑種だという考え方と、いや「シナノミザクラ(支那実桜)」と「エドヒガン(江戸彼岸)」の交雑種だという推定と、いろいろあるらしい。
 いずれにせよ、片方の親は「シナミザクラ」だとされている。
 
 以前にも書いたが、『日本の桜』ではサクラ全体を、カンヒザクラ群、エドヒガン群、ヤマザクラ群、マメザクラ群、チョウジザクラ群、シナミザクラ群、ミヤマザクラ群、及び雑種と分類している
 シナミザクラは大分類の群のひとつに数えられている。
 ただ、残念ながら大元の「シナミザクラ」はまだ見たことがない。


170403 イングリッシュガーデン 子福桜 小枝

 撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
 撮影日:2017.04.03
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM すぐ下の写真も同じ

〈特徴〉

● 「ジュウガツザクラ」と並べて紹介されることが多い。理由は秋と春に2回咲くからである。
● 雌しべが2本あり、ひとつの花から通常2個がペアになった変わった形の果実をつける。このことが「子福桜」という名前の由来になっている。
● 大きくならない木だが、細い枝がバラのシュートのようにどんどん伸びる。伸びてたれ下がる。私が写真を撮ろうとしたとき、イングリッシュガーデンではこの細枝を曲げてまとめたり、隣の木に結びつけたり、通行の邪魔にならないよう、あるいは観賞しやすいようにするため、作業中だった。


170403 イングリッシュガーデン 子福桜2本の雌しべ2

 さて、ネットには花の写真はあっても実の写真がほとんどない。実が2つペアになるのはこのサクラの特徴のひとつだから、実を撮らないでどうする? と思う。
 年に2回咲くのだから、私としてはこれから秋まで、このイングリッシュガーデンに来るたびに子福桜をチェックしよう、決意しているのだが、「八重は結実しない場合が多い」という意気阻喪する情報もある。
 
 それなら、せめて雌しべが2本ペアで写っている写真がほしいが、八重咲きであり、花の中心に旗のような花弁が立っていることが多い。それが邪魔したり、雌しべが雄しべの中に隠れて曲がっていたりして、2本ペアの雌しべを撮影するのはかなり面倒だ。
 たくさん撮影した中に、雌しべ2本がはっきり見分けられる写真が2枚だけ見つかった。
 上の写真と下の写真だが、やや暗い色の黄色っぽい柱頭が少し離れて2つ見えている。


170328 イングリッシュガーデン 子福桜2本の雌しべ1

 撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
 撮影日:2017.03.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

2017年04月07日

  1. アテツマンサク 2017.04.07 --2(04/07)
  2. コブクザクラ(子福桜) 2017.04.07 -- 1(04/07)