
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.03.19
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ
トップの写真、左側がコゴメイヌノフグリ、右側がたぶんミドリハコベです。3月18日の小石川植物園の林間の繁みです。
そして今回は左側のコゴメイヌノフグリの記事です。

「オオイヌノフグリのような白い花」なんてめずらしいな、とは思いましたが、あちらこちらに繁みをつくり、数多く咲いているので、自分が知らないだけで、たいしてめずらしい花ではないのだろうという思い込みから、撮影した写真が少なかったのが残念です。

ほかの花との混同を避けるため、
☆「白花のオオイヌノフグリ」ではありません。
白花のオオイヌノフグリには2つのケースがあって、
ケース1:農薬などの影響で一時的に脱色されて花が白くなる場合
ケース2:ごくまれに白花のオオイヌノフグリが存在し、シロバナオオイヌノフグリ とも呼ばれる場合
ただし、ケース1では、「園内のあちらこちらにできた繁みが一様に健康でふつうに白い花がたくさん咲いている」というようにはならないはずです。
また、ケース2では、おしべの葯の部分を見ると、オオイヌノフグリの特徴である青黒い筋が入っているはずです。
写真のコゴメイヌノフグリは、葯の部分も色がほとんど白い(少し黄色みが掛かっている)ので、フォーカスを合わせるのにとても苦労しました。

調べてみると、小石川植物園のコゴメイヌノフグリは ヨーロッパから入手栽培したものが野生化したようです。真っ白な小さな花からコゴメ(小米)の名前がつけられたとのことです。
3月23日の記事の ツクシスミレ もそうでしたが、研究や観察の目的で持ち込まれた植物が野外に逃げ出し定着するということは、この小石川植物園でもやはり起きているようです。

《参考》オオイヌノフグリ(2015年2月 本牧山頂公園)

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2015.02.20
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
オオイヌノフグリの葯には、ごらんのように青黒い部分が目立つので、小さくても写真を撮るのは容易です。
ネットで見られるシロバナオオイヌノフグリの葯は、上の写真と同様に、オオイヌノフグリの葯のような青黒い部分があります。コゴメノイヌノフグリにはそれがありません。
なお、本日はこの記事の前に「新宿御苑のコヒガン(小彼岸)」の記事があります。
併せてご覧くださいませ。

撮影場所:新宿御苑
撮影日:2017.03.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
「小彼岸(コヒガン)」というサクラは、マメザクラ X エドヒガン の雑種と推定されているそうです。
山と渓谷社の『日本の桜』には「房総や伊豆、駿河に野生(の小彼岸)があるといわれるが、栽培されているものと同一かどうかはわかっていない、と書かれていました。
3月29日の新宿御苑では、この「小彼岸(コヒガン)」と「陽光(ヨウコウ)」が盛大に咲いていたほか、「枝垂れ桜(別名 イトザクラ)」が満開となって、すばらしい景色でした。

撮影場所:新宿御苑
撮影日:2017.03.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD F012 下の写真も同じ


撮影場所:新宿御苑
撮影日:2017.03.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ
さて、コヒガンですが、少し離れてお花見をするにはよいですが、近寄ってアップで撮影するには傷み始めた花が多くあり、難儀しました。

花はソメイヨシノなどと比較すると、少ししわしわっとして波打った感じがします。萼筒の形に特徴があり、背後から撮影した写真も入れてあります。ほかの写真でも、萼筒の形を確認してみてください。



撮影場所:新宿御苑
撮影日:2017.03.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
3月27日の記事で小石川植物園のハチジョウキブシを紹介しましたが、新宿御苑の新宿門の近くにも、かなり大きな木があります。
背景の色の濃いサクラは何だったでしょうか。29日に一番多く見た色の濃い大きなサクラは「陽光」(アマギヨシノ X カンヒザクラ の交配種)だったので、陽光の可能性が大きい、と思います。
横浜緋桜も見ましたが、横浜緋桜は本牧山頂公園の原木でさえ、これほど大きく育っていません。

撮影場所:新宿御苑
撮影日:2017.03.29
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD F012 下の写真も同じ
本日(3月29日)の新宿御苑、シダレザクラの遠景です。
こんな写真が撮れるのではないかと予想し、TAMRON の35mm 固定焦点のレンズを持っていきました。

丸2日間、晴れたからと喜んで一日中外出しいました。
写真を整理する時間的余裕があまりなく、本日はこの2枚にて失礼させていただきます。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2017.03.28
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ
本日3月28日、横浜市こども植物園内の崖際の小道です。
もうこんなに花を散らせているサクラは何だろう ? と見上げました。

この花と葉の様子は、ヤマザクラとしか思えません。

まだつぼみもあるようですし、風もさほど吹いていない。
そのときまた、はらはらとたくさんの花びらが散ってきました。
見上げれば、複数のヒヨドリが枝のあいだを飛び回っていました。
犯人はヒヨドリでした。

本日の写真は、横幅のサイズをいつもより少し拡げてあります。
ヤマザクラらしい写真の質をできるだけ維持したい、と思ったからです。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2017.03.19
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ
ヒマラヤキブシの記事(2017.03.25 — 1)の記事で、日本のキブシには、ハチジョウキブシ、ナンバンキブシ、エノシマキブシなどがあると書きました。この「ハチジョウキブシ」はナンバンキブシに含める、との見解もあるそうです。
見た目が壮観です。長い花房とその数がとても多い。

朝日新聞社の『花おりおり』の第4巻によりますと、花は花弁4枚、雄しべ8本、雌しべ4室だそうです。
この株は雄しべの葯に花粉が付いているのが見え、雄株のようでした。

そうはいっても。ある方が小石川植物園でハチジョウキブシの実がなっていないか確認したところ、ごく少数ですが、実っているのを確認したそうです。雄株とはいえ、実がまったくならないわけではないらしい、と書かれていました。

じつは、「小石川植物園で3月19日に初めて見た花」だけでもかなりたくさんのストックがあります。
現在のペースで写真を掲載していては、大量のデッドストックができてしまいそうなので、1日の記事の数を増やしたい、と考えております。写真を整理・現像し、それらの植物を調べ、記事を書き続ける体力と、次々と花開く春の勢いとの競争になってきますが、頑張りたいと思います。
この記事の前には「ハナモモ 寒白」「ツバキ 光源氏」などの記事があります。

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2017.03.18
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ
「寒白」は最も早咲きのハナモモだそうです。
八重咲きで色は純白、萼は緑色、ほぼ同時に新緑の葉が出てきます。

朝日新聞社の『花おりおり』によりますと、「寒白」は「関白」とも表記され、戦前から知られていたそうですが、明治をさかのぼらないとのことでした。
《参考》根岸森林公園のハナモモ「寒白」(2016.03.17)

撮影場所:根岸森林公園
撮影日:2016.03.17
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レンズ:EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
例年根岸森林公園でもハナモモを撮影していますが、品種はやはり「寒白」だと思われます。
根岸森林公園の「寒白」は東に高い崖と林があり、午前中は陽の当たり方が刻々と変化します。撮影がとても面倒なので今年はパスしたのですが、ここイングリッシュガーデンで出会うと、やはりこの美しさに惹かれ、レンズを向けてしまいました。