
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.10.21 以下同じ
かなり特徴的な実の付き方をするので、写真画面から比較的簡単に名前がわかりました。
「ツルウメモドキ」はニシキギ科ツルウメモドキ属の低木です。

果実は淡い黄色の皮に覆われていて、それが裂けて見える橙色のものは仮種皮に被われた種子だそうです。
「仮種皮」とは種子の表面をおおっている付属物。種衣(しゅい)とも呼ばれる。花の珠柄(しゅへい)または胎座(たいざ)が発達して種子の外側を覆い種皮のように見える、のだそうです。

「つるは緑色をしており、2年目以降、茎は木化して茶褐色になり、皮目が目立つようになって太くなっていき、他に巻き付くものがないと直径5cmにもなる場合もある」
Wikipedia でこれを読むまでは、小さいけれどふつうの低木だと思っていました。
雌雄異株だそうですが、さて、この写真の実のなっている木の近くに雄株があった記憶がありません。見逃してしまったか…。

いま気が付きましたが、淡黄色の皮が完全に剥がれてしまうと、ただの赤い実になってしまうようです。そうなったら、写真の実の姿を頼りにしているのに何の実だかわからなくなってしまいそう…。
この先、1年間、よく経過を観察していかなければいけません。

ツルウメモドキはずいぶんとカメムシの仲間たちに好かれているようです。
【わたしの「思い出の一枚」〜 フィレンツェ・元 捨て子養育院の中庭】

撮影場所:フィレンツェ・捨て子養育院美術館
撮影日:2015.09.10