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フジバカマの研究 2016.11.08 -- 1

2016.11.08(22:20)

       161104 こども植物園 中国産フジバカマの葉

 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影日:2916.11.04

 写真の植物は「フジバカマ」ではない。
 フジバカマと間違えやすい代表的な植物の例として、図鑑やネットの解説には、
 「フジバカマの葉は3裂し、ヒヨドリバナの葉は裂けずに対生する」というようなことが書いてあり、また「ヨツバヒヨドリは4枚の葉(ときに3枚だったり5枚だったりする)が輪生する」と書かれている。
 だから写真の植物は間違いなくフジバカマだろう、と教科書通りに判断すると危険なのだ。

 上の写真のように「成熟した株の葉が、下のほうから上のほう(花のすぐ下まで)揃ってきれいに3裂している場合は、園芸業者などが中国から輸入した植物であり、日本産のフジバカマではない」と疑われる。
 それに加えて、「フジバカマにしてはどうも背丈が低い」と感じられたり、「妙に茎が赤い」と感じられるなら、ますます中国産の可能性が高い。
 日本産のフジバカマだって元は中国産だろう、というのは屁理屈というもので、万葉の歌が詠われた頃からすでに日本にあった植物である。
 日本産のフジバカマは、3裂しても偏りがあって不規則だったり、切れ込みが中途半端で、中にはほとんど一枚葉のままのものがあったりする。ひとつの株の上から下までの葉を点検し、隣など周囲の株も調べて、「どうも不規則で変だ。ちゃんと3裂していない葉がたくさんある」というふうであれば、むしろ日本産のフジバカマである可能性が高い。

 (なお、写真は葉に焦点を合わせているので、花は見苦しいがご容赦いただきたい)


161103 本牧山頂公園 フジバカマの葉

 撮影場所:本牧山頂公園
 撮影日:2016.11.03

 こちらの写真は本牧山頂公園で11月3日に撮影したもので、花がまだつぼみのままだが、焦点を合わせた葉は3裂が不規則で、その下段の向かい合っている葉は1枚葉て3裂していない。
 これはまず間違いなくフジバカマだろう、と思われる。

 植物園の花のほうを中国産だといい、公園の花をフジバカマだというのか? と思われるかも知れない。
 しかし、トップの写真は「中国産のフジバカマ」として横浜市こども植物園が間違いやすい例としてわざわざ栽培し、見せてくれているものなのである。
 本牧山頂公園の花は、写真の株は成長が遅れて背が低いが、ほかの花々は背が高く、花は私の胸の辺りの高さで、私は囲まれるようにして撮影している。一方、中国産のフジバカマは背丈がせいぜい1m くらいにしかならない。


161103 本牧山頂公園 フジバカマ

 撮影場所:本牧山頂公園
 撮影日:2016.11.03

 本牧山頂公園のフジバカマをいろいろな株が画面に入るよう撮影した。
 基本は3裂の葉でも、株の成長度合いや葉の位置などによって、いろいろな状態の葉が混じっているというのが、日本産のフジバカマだ。
 日本産のフジバカマはそんなふうな植物だから、下の写真のように、アサギマダラを主体に撮影したりすると、3裂の葉が画面に見えているからよいようなものの、下側をカットして横長にトリミングしたら、「ほんとうにフジバカマなのか? 」と疑われかねない。


141018 長谷寺 フジバカマ修正版

 撮影場所:奈良県・長谷寺
 撮影日:2014.10.18

 こんなふうに、フジバカマは写真の画像で見るとまぎらわしいのだから、写真を撮影する本人が、花、茎、葉と、下のほうから上のほうまでよく観察し、周囲の株も含めて、背丈や茎の色なども含めてよく観察して、フジバカマかどうかを判定するしかないだろう。

2016年11月08日

  1. フジバカマの研究 2016.11.08 -- 1(11/08)