《9月27日》

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.09.27
ヤブサンザシはユキノシタ科スグリ属の高さ1m 程度の低木。
9月はこんな色だったので10月まで待って再度撮影したが、ちょっと遅くなりすぎたかも知れない。
上の写真はキツネノマゴまで一緒に写っている。
《10月21日》

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.10.21
かといって、10月21日にはもうこんな様子。
これだけ賑やかになると、いったいどの実を主人公にして焦点を合わせたらよいのかわからなくなる。
集団主人公ということで、写真は適当に撮影した。気分は「まあ、なんとか写るだろう」といい加減だ。

ブログ開設当初からの方針で、木本に力を入れようと思い、樹木専門の図鑑を数冊持っている。
成美堂出版の「葉形花色でひける木の名前がわかる事典」には、果実は「液果で、苦みと酸味が強く生食できないが、果実酒に用いられる」などの記述が見られる。
「薬草カラー図鑑」(星薬科大学名誉教授・伊澤一男著)には記載がなかった。

撮影しやすいところで撮影したが、小石川植物園では園内の数ヵ所で見かけた。中部地方以南、四国などの山野に見られると「木の名前がわかる事典」に書かれてあったが、案外とあちらこちらにある木なのかも知れない。
葉の形が特徴的なので見分けやすい、と感じる。次は花の季節に見つけたい。花期は3月〜5月だそうだが、小石川植物園は暖かいのできっと3月だろう。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.10.21 下の写真も同じ
Wikipedia には「苞」について、「苞(ほう)とは、植物用語の一つで、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のことをいう。苞葉ともいう」と書かれている。
昨日のカナムグラの場合、雌花は苞に半ば包まれた状態にあって受精し、実を付けるが、実も苞に包まれたまま大きくなる、ということらしい。
カナムグラはアサ科カラハナソウ属の一年草であり、「カラハナソウ」という多年草があって、やはりつる性で雌雄異株なのだが、そのカラハナソウの果穂の写真があるので、昨日に引き続き掲載しようと思う。
果穂と書いたが、やはり苞に包まれており、カナムグラよりももっとホップに似ている。カラハナソウの場合はホップに比べて苦み成分は少ないそうだ。
ちなみにホップは「セイヨウカラハナソウ」という。
横浜の場合はキリンビール生麦工場を見学に行くと、確かホップをさわらせてもらえた、と記憶している。

葉を主体に撮った写真がないと、どんな植物かわからなくなるので、記録のため掲載しておく。
今回記事の表題をどうしようか、と思った。このホップ状の苞の中では実が大きくなりつつあるはずであるが確認したわけではない。「カラハナソウの実」と表題を付けるには中味を確認していない。
無難に「カラハナソウの果穂」としておくことにした。
(付録)小石川植物園のヒガンバナ

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.09.27 下の写真も同じ
地味な記事がつづくと、興味のある方はおもしろく感じられると思うが、画像を楽しむというわけにはいかない。
そこで付録として小石川植物園のヒガンバナの写真を付けた。
9月27日では少し傷み始めていたが、一週間前はさぞや、と思わせた。ヒガンハナを楽しむには案外と穴場なのではないだろうか。

私は美術鑑賞が大好きなので「きれいな風景や花々をよい画質で提供したい」という思いがあるけれど、一方で身近な木々や雑草の生態にも興味があり、そうした興味から撮影した写真も多い。
その証拠に昨日のカナムグラも、2008年頃から撮りためた写真を4枚使っている。
今後もカナムグラとかカラハナソウとか、ふつうは写真の対象にしないような雑草などもとりあげていくのでご容赦願いたい。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.09.27
昨年夏、自宅庭の西の隅のシランの繁みの辺りに太い蔓のついたこの大きな葉が伸びてきて、「変なのが出てきた」とかみさんが騒いだことがあった。
カナムグラの葉とわかり、即刻刈り取りした。
私が最初にカナムグラを認識したのは近所の空き家のフェンスだ。すでにわが家の庭に侵入して困っているヤブカラシ、近所の学校の裏で猛威を振るっていたクズと並んで、荒れ地、空き家、踏み込めないくらいひどい藪のイメージと重なり合い、自宅の庭には絶対きてほしくない蔓草のひとつである。
そうはいっても興味はあって、当ブログにはカナムグラに関して案外とたくさんの記録がある。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.10.21 下の写真も同じ
さて、上の写真は10月21日の小石川植物園で撮影したカナムグラの実だ。
これでは何が何だかわからないかも知れないので、下の写真をごらんいただきたい。

この写真では、緑色の苞の下にもうひとつ、茶色くなり始めた苞が写っている。茶色くなった苞の、その内側をのぞき見ると、ひとつ上の写真のように内部では実が膨らんでいるのだ。

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2011.10.17
撮影機器:Olympus E5 下の写真も同じ
この苞の写真を2011年10月17日に本牧山頂公園で撮影したのが上と下の写真。
私は最近 どなたかのブログで拝見したセイヨウカラハナソウすなわちホップを思い出した。カナムグラと近縁種であるらしい。

ホップはビール工場の見学などで見せてもらえるが、ネットでは、このホップ状態のものがカナムグラの雌花として掲載されていることが多い。しかし、このくらい大きくなるともう若い実ができているのではないだろうか。ネットではこの苞の中の雌花の雌しべの写真を撮した写真も一枚見つけた。
横の角度からだが、いつもお世話になっているブログ「多摩ニュータウン植物記 Part4」にも雌しべが見えている写真は掲載されている。
つまり苞に包まれた雌花が受精して、この苞の中で実になっていくのだ。

撮影場所:近所・聖光学院の裏の道路沿い
撮影日:2008.08.31
藪の中で一般に目立つのは上の写真の雄花序で、大きく撮影したのが下の写真。

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2011.09.14
撮影機器:Olympus E3
私はこれが雄花だという認識はあったのだが、今回記事を整理するまで、雌花がどういうものかを知らなかった。
来年はぜひ早めに若い苞を見つけて、苞に包まれた雌しべの様子などを観察したい、と思っている。
なお、今回の記事は、2008年以降の保存写真の中からカナムグラの写っている写真を拾い出して再構成した。
8月後半からスポーツ・ジムでのトレーニングにランニングを採り入れたことを前に書いた。
時速8km で走ってようやく6分半走ることができるようになった、と書いていたが、
雑誌 Tarzan の LSDランニング特集を読むと、それではスピードが速すぎるらしい。
ロング・スロー・ディスタンスを大切に長い時間走るようにトレーニングすべきだという。
そこで速度を 7.1 kmに落としてゆっくり走ることにした。
今日で2回目だ。5分ウォーキング後、18分ランニング、2分ウォーキングに戻し再度4分のランニング、残り1分のウォーキングで30分。たとえ途中歩いてもまず30分のランニングをめざせ、というので、それを守っている。
これだけやると約22分強が有酸素運動となるが、心拍数計測機能付きの活動量計で後から確認すると、心拍数はピークの16分間でも114〜117 と安定している。
Fitbit があると、安心してトレーニングを続けられる。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.09.27 以下同じ
なんだかあまり見映えのよくない写真だが、茎の先端の花序にまとまってごちゃっと花が付く(総状に花が付く)のがこの「ナンテンハギ」の特徴だという。
見つけたモデルの花が少ししかないと、どうにも撮りにくく、写真はやはりごちゃっとした感じになるようだ。
ハギと名が付いていても、マメ科ソラマメ属の多年草だ。
単純にハギと名の付くものを憶えようとしているのだが、先日のヤマハギなどマメ科ハギ属とはかなり異質な印象である。


「ナンテン」と付くのは、あの赤い実の付く「ナンテン」と葉が似ていることかららしい。
中国名は歪頭菜(ワイトウサイ)といい、秋に全草を採取し、疲労回復を目的として、煎じた液を飲むのだそうだ。
ここまで書くのは小石川植物園で撮影したからである。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.10.21

撮影場所:自宅・ウッドデッキの鉢植え
撮影日:2016.10.16
今晩は都合によりブログはお休みです。

撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.10.21 下の写真も同じ
小石川植物園のアシタバです。

じつは、アシタバの写真は過去の当ブログにたくさんあるのですが、斜め上から花序の様子がわかるように花を撮影できたのは今回が初めてでした。いかにもセリ科シシウド属とわかるような咲きっぷりです。
このあと、どうなっていくかというと…

撮影場所:自宅の近所の崖
撮影日:2011.11.21
撮影機器:Olympus E5
上の写真のような実ができるはずです。
これは2011年11月21日に OlympusのE5という一眼レフで撮影しました。
場所は自宅の近所の崖。

撮影場所:自宅の近所の崖
撮影日:2008.09.20
撮影機器:Olympus E3
じつは、アシタバが当ブログに初登場したのは2008年の9月でした。
昨日のミヤギノハギがあったのと同じ崖に出てきたのです。
この崖上の土地の所有者はめずらしい植物が好きだったのでしょうか。
花が咲くまでの途中経過の様子を1枚は載せておこうと、ハードディスクの中を捜しました。
2008年の撮影ですが、この写真は今回が初めてのブログ掲載です。Olympus の古い一眼レフE3での撮影でした。
数年前には、崖上から種が飛んだのでしょう、自宅の庭にも出てきました。
おもしろがって観察していたのですが、夏になると巨大化するので手に負えなくなり、花を咲かせる前に伐採。いまでは怪しいのを見つけたら早いうちに抜いています。
なお、アシタバの乾燥した葉を煎じて飲むと高血圧の予防になるそうです。また青い葉をジューサーにかけて青汁を作り、1日100ccを限度に飲むとよい、と「薬草図鑑」に書かれています。
サントリーでは、「極の青汁」に屋久島産などの明日葉を配合して販売中。本日26日まで30包/一箱、10%増量、送料無料とか…宣伝しています。

撮影場所:自宅近所
撮影日:2012.09.21 下の写真も同じ
昨晩のヤマハギの記事で「ミヤギノハギ」について触れました。
花柄が分岐して葉よりもずっと長くなるところはヤマハギにそっくりなので、ヤマハギと区別するのはとてもやっかいなのですが、
◎ 枝の垂れ下がり方は、ヤマハギのよく育った大きな枝が垂れ下がるのとは桁違いで、「垂れ下がり方がとても普通ではなく、さすがだなあ」と感嘆させる雰囲気があります。
上の「枝の枝垂れ具合」も程度問題だからわかりにくい、のは承知で書いていますが、そこでもう一点の特徴です。
◎ 葉は他のハギ類にくらべると細長く,先端が尖る。
この記事の写真の葉と、前日の「ヤマハギ」の記事の葉と、私も比較してみました。ヤマハギのほうが先端が丸いのが確認できました。

実際には、本日の写真のミヤギノハギを撮影したときは、葉の形などあまり確認せず、躊躇なくミヤギノハギとして記事を書いていました。
2012年当時に本牧山頂公園などで見ていたヤマハギと比較すると、家の近くの崖にあったこのミヤギノハギのほうが圧倒的に美しかったのです。「観賞者に見せるために咲いています」という雰囲気が漂っていましたので、もしミヤギノハギが植えられていれば、よほど乱暴に扱われていない限り、ひと目で見分けられるのではないか、と思います。
当時はハギの種類についてほとんど知りませんでしたので、本牧山頂公園などほかで見るハギはいったいどういう種類なのだろうとわからないまま、記事にはしませんでした。

撮影場所:自宅近所
撮影日:2012.09.21
撮影機器:Olympus E5 以下同じ
なお、Wikipedia には「宮城県に多く自生することから、歌枕の宮城野の萩にちなんで命名された」とありますが、ケハギが江戸時代に園芸化されたもの、という説もあるとか(そのケハギを私は見たことがないのですが)。

結局、横浜、東京付近で見るミヤギノハギは自生しているのではなくて、植栽されたものであり、観賞用に植えられたものを庭園などで捜さないと見つからないのではないか、と思われます。

本記事のミヤギノハギは、崖上の土地が売りに出され、その際に崖の木々が伐採されてしまったので、わが家からわずか徒歩20秒で見られたミヤギノハギは、今では見ることは適いません。写真はすべて2012年秋に撮影したものです。
