
撮影場所:小石川植物園
撮影日:2016.08.31 以下同じ
クレマチスというと目を細めて感心し、センニンソウというと「何、それ? 」という方がいる。
クレマチスはキンポウゲ科センニンソウ属の花で、日本で自生している仲間がセンニンソウだ、と私は説いているが、なかなか信用してもらえない。場合によっては「有毒植物ではないか」と斬り返されることもある。
私は妙に派手で大きなクレマチスより、白いセンニンソウのほうがよほど美しく感じるし、ご近所にあるのだから、こぼれ種で庭に出てきてくれればよい、と期待している。

ボタンヅル、センニンソウ、ハンショウヅル、テッセン、カザグルマなど、どれもみなセンニンソウ属の仲間たちだが、なぜ大型で上向きに平らに開く花を園芸種として珍重するのだろうか。
私は単に西欧の派手好みの美的センスに毒されて、日本人の美意識が損なわれているため、としか思えない。「何が何でも園芸種のほうが野生種より鑑賞に適している」などというのは思い込みに過ぎない、と思っている。

まあ、いろいろとご意見はあるだろうが、当ブログは野生種、園芸種のあいだを自在に往き来し、美しいとして採り上げる基準は、ただ自身の美的センスに合致するかどうかだという、勝手気ままなブログなのである。



最後の画像、よく見るとカマキリがいる。
こういう花の中にいると、背景の中に巧みに隠れてしまうようだ。