
撮影場所:日本民藝館本館
撮影日:2016.09.02 下の写真も同じ
柳宗悦(やなぎむねよし)と民藝運動のことを知ったのは横浜美術館の展示がきっかけで、もう5、6年前のことだ。
横浜美術館では、ついでのように小さなコーナーがあっただけなので、柳宗悦のことと民藝運動のことの概略を知ったに過ぎず、展示品を見たわけではない。
その後バーナード・リーチとか、河井寛次郎、濱田庄司の作品などを少し見る機会があり、日本民藝館のことを知った。
一度は来てみようと思いつつも、なかなか実現しなかったのは、日本の各地をめぐって個人が集めてきた民芸品とはどれほどのものなのか、私の頭の中に疑う気持ちが少しあったせいだろう。
いや、しまった! もっと早く来ればよかった、と後悔している。
上の写真は、日本民藝館本館の正面、下の写真は日本民芸館前のムクゲだ。



細かいことを書いていけば切りがないので、ひとつだけとりあげたい。
日本民藝館の中で丹波焼に一部屋当てられているのが印象的だった。茶道を少し習ったことがあるので、焼き物のことも勉強はした。しかし丹波焼がどのようなものなのかについては、イメージができてはいなかった。
ブログのお付き合いで神戸方面のお二人の記事には、よく丹波焼に関する記事が出てくるので気になっていた。今回これではじめて、「丹波焼」がどのようなものなのか、感覚的に「こうだ」とわかるようになった。
柳宗悦さんもわざわざ一部屋を丹波焼にあてるほどに数多く蒐集されていたのは、よほど気に入っていたに違いない。
(下のパンフの中味でも、8として「丹波焼の蒐集」があげられている)


今回、展示品の写真は撮ることができないので、柳宗悦氏の蒐集した品々がどれほどのものか、体験されていない方はイメージしにくいだろう。パンフレットの写真では、たとえば丹波焼の肌合いまでは伝わらない。
できれば、騙されたと思って、日本民藝館に足を運んでいただきたい。京王井の頭線で渋谷からふたつ目、駒場東大前駅から5、6分、とても落ち着けるよい建物、よい展示室である。
【日本民藝館西館(旧柳宗悦邸)】

撮影場所:日本民藝館向かいの旧柳宗悦邸前
撮影日:2016.09.02 下の写真も同じ
上と下の写真は日本民藝館本館と道路を挟んだ向かいの西館だ。西館(旧柳宗悦邸)は、本館同様に1935年頃に建てられたもの。公開の日は月に数回、あらかじめ定められているようだ。
日本民藝館については、定休日など、詳細はホームページで確認していただきたい。
