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シャクヤクとボタン 〜 草か木か 2016.08.26 -- 1

2016.08.26(20:40)

 前々回の記事から少し日数が空いてしまったが、前々回は「草か木か」ということにこだわった記事を書いた。
 『同じ「フヨウ」の仲間なのに「草」と「木」の別があるとは、不思議というより理不尽である』とのコメントもいただいた。
 しかし、たとえばよく知られた例として「ボタン」と「シャクヤク」がある。どちらもボタン科ボタン属だが、ボタンは「木」で、シャクヤクは「草」である。

【シャクヤク】

150509 自宅庭 シャクヤク再掲載版

 撮影場所:自宅庭
 撮影日:2015.05.09

〈木と草の接ぎ木〉

 このことだけを聞けば「あ、そうか…」と何となく納得するが、一般に販売されているボタン(木)の苗は、シャクヤク(草)に接ぎ木して作られていることをご存じだろうか ? なんと「木」を「草」に接ぎ木しているのだ。
 「なぜそんなことをするのか」その答えを想像してみるのはたやすい。一般に「木」に花を咲かせるには年数が必要で、園芸業者としては3〜5年もかけてボタンの苗を作っていたのでは資金がかかって大変なのである。1シーズンでしっかりと根を張ることのできる「草」に、ある程度育って太くなった「木」を接ぎ木できれば、植えてすぐに花を咲かせられる苗を量産できて楽ではないか。
 「接ぎ木した個所は地面から浮かせるようにして苗を育てる」などのテクニックが必要で、これにも理由があるのだが、ここでは触れない。


【ボタン】

20150219 自宅ウッドデッキ ボタン

 撮影場所:自宅ウッドデッキ上の鉢植え
 撮影日:2015.05.29

〈シャクヤクとボタンの交配種〉

 さらにきょうは新情報。最近は「ハイブリッドしゃくやく」というのがあるらしい。
 すなわち、シャクヤクとボタンの交配改良種だ。
 タキイ種苗の『花と緑の特別号(2016秋)』によると、「根元の茎は木質化するため雨や風だ倒れにくく、切り花にもぴったり」などと書かれているので、ハイブリッドしゃくやくの基本は「草本扱い」つまり「草」ということだと思われる。
 庭植えで10年以上楽しめるそうだ。黄色、アプリコット色、オレンジ色など、多彩な花色の写真がカタログには掲載されている。価格はちょっと高い。下は2400円から上は5800円まであるようだ。

 いわゆる「花ブログ」には「山野草を中心に掲載するブログ」と「園芸種を中心に掲載するブログ」があるようだ。
 当ブログにはそのようなこだわりは一切ない。これからも双方を自在に往き来できるブログでありたい、と思っている。

2016年08月26日

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