7月27日の「4月に初めて見た花」の2回目です。
今年の春は積極的に新しい種類の花を憶えようとしていましたので、「生まれて初めて見た花」がたくさんありましたが、すでに7月だというのに、4月の初体験の写真をブログに載せないままたくさん積み残しております。
前回27日と本日とで、この積み残しを一掃してしまおう、と考えました。
なお、初めて見る花ばかりなので、とくに「ウマノアシガタ」「ニセアカシア」など、間違いがありましたらコメントをお願いいたします。
【クマガイソウ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25 下の写真も同じ
この花については、いろいろと読んでいます。花の仕組みは巧妙にできていて、やってきた虫にとっては「一方通行」になっているとか、おもしろい話なので、以前から一度は見てみたい、と思っていたのがかないました。

【オニグルミの雌花】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25
突然に出会ったときは何が何だかわからず、やみくもにシャッターを切っておりました。
雄花にはまったく気付いていませんでした。雌雄同株だそうです。
孫の世話で5月には一度もこども植物園を訪れることができず、フォローもかないませんでした。
「また来年」を楽しみにしております。
なお、オニグルミの実は6月に入ってから撮影していますので、またいずれブログに掲載いたします。
【コツクバネウツギ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25 下の写真も同じ
基礎知識が何もないまま撮りました。その後も調べておりません。
ただ、ああ、きれいだなあ、と思いました。

【サンリンソウ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25
イチリンソウとニリンソウを知っているので、「サンリンソウというのもあるんじゃないか」などと冗談半分に思っていたら、ほんとうにあったとは驚きです。
写真では、3輪目はまだつぼみのままになっています。
【ウマノアシガタ】

本牧山頂公園の薄暗い林の中、木漏れ日に光っていました。
初めて見る花で、キンポウゲ科だろうと見当を付け、調べたところ、おそらく「ウマノアシガタ」だろうと思われます。
撮りおいた別の写真で葉の形、葉の付き方などを確認しました。
【アカシデの果穂】

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.04.26
アカシデの雄花・雌花の写真はすでにプログに載せていますが、果穂を確認したのはこれが初めてでした。
【ニセアカシア】

撮影場所:横浜市児童遊園地 駐車場横の崖
撮影日:2016.04.30
横浜市児童遊園地の駐車場から見えたので、崖下から生えているのをフェンスの近くで撮影しました。
最初は「フジ? まさか…」と思いましたが、次はエンジュを疑い、そしてよく似た花に「ニセアカシア」というのがあることに気が付いて、撮りおいてある葉の写真などを確認して、ニセアカシアかな、と思っております。
まだよく調べ切れていませんが、「ハリエンジュ」というのは「ニセアカシア」と同じ、ということでよいのでしょうか。
【クロバナロウバイ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.30
【フヨウ】

撮影場所:自宅庭
撮影日:2016.07.30 以下同じ
庭でフヨウが咲き始めました。
どんなに強剪定をかけても、手ひどく虫に食われ葉を落としても、それでも復活する強靱さのある花です。
ほかの花々の影になるのでわが家では邪魔にしていることもありますが、そうはいっても、夏にこの花が咲かないとやはり寂しいですよね。


【バター・スコッチ】

わが家で最初に植えたバター・スコッチは、午前中11時頃までしか陽が当たらないこともあってか、あまり調子がよくなく、5月に花を咲かせてもせいぜい2週間程度で終わってしまい、花後も調子が悪いことが多かったのです。
昨年は夏の暑さに耐えきれなかったのか、とうとう枯れてしまいました。
今年は真南向きの低いフェンスに這うように植え直しました。
このバラには、やはり陽当たりが大切だったのか、5月からずっと咲き続け、本日7月30日になっても写真の通りです。
確かに5月ほど大きな花は咲かせませんが、孫の世話などでかみさんがほとんどバラの面倒を見ていない状況下、この場所がよかったのでしょう。相変わらず元気です。
【ハマユウ】

ハマユウは花茎を伸ばしたのがこれで3本目。
1本目は開花したものの雨に打たれ気温も冷え込んだため、先に咲いた部分が早々に枯れてしまい、左右バランスよく開きませんでした。
2本目は開花して3日目に気が付いたら虫に食われており、これも中途半端に終わりました。
梅雨も明け、かあっと暑くなって、ようやく本領を発揮しようとしています。

7月下旬は、積極的に美術展巡りをしています。
7月20日 ポンピドゥーセンター傑作選(東京都美術館)
7月24日 メアリー・カサット展(横浜美術館)
7月26日 江戸絵画への視線(山種美術館)
7月29日 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち(国立新美術館)
夏のあいだは植物たちもひと休みしていますので、その隙に冷房の効いた美術館で過ごすひとときは、私には最上の娯楽です。
「初めて見た花」というのは、「今年初めて」ではなくて、「生まれて初めて見た花」ということだ。
「何を今さらこんな花?」と思われる方も多いかと思うが、横浜市中区の住宅地というのは、横浜の中でも西区に次いで都市化の進んでいる地域で、身の回りの自然はどんどん消えつつある。そんな中に住んでいると、みなさんには「まさか」と思われるような花を、私は見たことがないのである。
初めての花との出会いであっても、4月の写真をいまだ積み残している状態なので、ブログに記録として残しておきたい、という気持ちから、以下に並べた。
笑ってくださって結構である。
【アケビ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.08 下も同じ
アケビはその後のフォローとして注意して見ているが実らしきものがさっぱり見えてこない。
この植物はよほど結実が難しいのだろうか。

【トサミズキの花後の姿】

撮影場所:横浜市環境支援センター
撮影日:2016.04.08
じつはこれが何だかわからずかなりうろたえた。
最終的に「トサミズキ」の花後の姿だと気が付いたが、数多くの木がこの姿で一杯になっていると「何かまた、自分の知らない花が出てきたか」とびっくりせざるを得なかった。
横浜市環境支援センターのトサミズキは根岸森林公園より大きく、しかも数が多かったので、気が付くまでに時間が掛かった。
【リュウキンカの仲間 ? 】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.15
これが何という花なのか、経験不足でよくわからない。
「リュウキンカ」とか「エンコウソウ」とか、多分その周辺ではないかと思うが、ほかにもいろいろありそうだし、ネットで見る写真も花弁の数とか形とかさまざまで、どれが本来の姿かよくわからない。
詳しい方にご教示いただければうれしい。
【エビネ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.15
「エビネ展」というのをどこかで見たことがある。園芸家はかなり入れ込んでめずらしい花を育てるらしい。
だから、こんなふうにふつうに咲いていると、エビネだろうとはなかなか思わない。
Wikipedia で写真を見て、まず間違いないだろうと確信した。
【フデリンドウ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.15
大きくトリミングしている。それ以上立ち入りできない林床にあり、あまりに小さいので驚いた。
なんとか見られるのはカメラの解像度のおかげだ。
【サンショウ】

撮影場所:自宅庭
撮影日:2016.04.16
かみさんがサンショウが庭に勝手に出てきて花が咲いたというのでカメラを向けた。
なんだか違う。自分の知っているサンショウの花ではない。もっと雄しべが広がってきれいな花だった、と思う。
その後どなたかのブログで雌雄異株だと知った。これは雌花だ。雌花を見るのは初めてである。
サンショウについても私は経験不足なので、「これはイヌザンショウだ」とか言われなければいいが…、とおそれつつこの写真を載せている。
もっと絞ってクリアな画像とすればよいものを、バラ撮影のついでに撮ったので、被写界深度が浅すぎる。10枚ほど撮影したすべてがピンボケ。これが一番マシな写真だった。
【アラカシ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25
アラカシをはっきり「これはアラカシだ」と認識しつつ花の撮影をしたのはこれが初めてだ。
【イヌビワ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25
自宅の周辺に、葉から判断してこれはイヌビワではないか、と思っている小さな木がある。
しかし、花も実もまだ見たことがない。
今回は横浜市こども植物園で名札がかかっていて、実がなっていた。
実がなっていなくても、見分けられるようになりたいものだ。


撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.07.23 以下同じ
トロロアオイは山野草の図鑑を調べてもなかなか見つからないが、薬草図鑑なら見つかる。
貝原益軒は「大和本草」に「花も葉もはなはだ粘るので、その汁を用いて紙を漉く」という主旨のことを書いているそうだ。
Wikipedia によると「主に根部から抽出される粘液をネリ(糊)と呼び、紙漉きの際にコウゾ、ミツマタなどの植物繊維を均一に分散させるための添加剤として利用される」という。ただし、現在は化学製品を使っているとのこと。

つまり、昔の人たちは薬剤や和紙作りの際の添加剤として使える有益な植物だとして、中国原産の植物を栽培していたのだろう。
漢方薬としての名称は黄蜀葵(おうしょっき)といい、乾燥させた根5g に飯茶碗程度の湯を注いで、少量の砂糖を加えて飲むと、せきや喉の痛みに効くという。

アオイ科トロロアオイ属で、昨晩の記事のハマボウやフヨウと同様、一日花だ。
写真の花は残念ながら雌しべの先が開いていない。きれいに5つに開く姿を、ネットの写真などでご確認いただきたい。
トロロアオイの当ブログ登場は2009年以来2回目なのだが、そのときの花の写真も雌しべは開いていなかった。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.07.23
7月10日にハマボウが咲き始めたのを見て、しばらくしたら満開の花を撮りに来よう、と決めていた。
7月23日に横浜市こども植物園を再訪したのだが、案外と花数が少なく、少しがっかりした。
じつは2014年7月24日にここで初めてハマボウの花を見たときの記憶が頭にこびりついていて、あの感動をもう一度と思っていたのだ。
バラ園から階段を登ってきたら、満開の花数の多さに圧倒されて唖然としたのだった。
《2014年7月のハマボウ》

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2014.07.24
花の直径は2014年は今年より大きかったので、8cm 前後だったと思う。
それが上の写真のような咲き方をしていた。
今年は梅雨が長すぎ、気温が上がらなかったりするので開花が進まないのかも知れない。神奈川県三浦半島、千葉県以西の花で、南国の花のイメージだから、やはりそういうことかも知れないな、などと思う。
ちなみに神奈川県では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている。

近寄ればこんな感じだった。
上の写真でオレンジ色の花はしぼんだ前日の花。
アオイ科フヨウ属で、フヨウと同様に一日花なのだ
《今年のハマボウ》

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.07.23 下の写真も同じ
残念がっていても仕方がないので、今回はかたちのよい枝と花を選んで撮影することにした。
シベの様子をよく見れば、いかにも「フヨウの仲間です」といった姿をしている。

今年のハマボウの写真でも、つぼみはたくさん見えている。
今のままの花数であっても、毎日咲いてその日にしぼみ、この状態を維持するのだから、花期のあいだに咲かせる花の数はとても多い。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.07.23 以下同じ
7月23日の横浜市・こども植物園です。
写真はウバユリ。
上の写真は ISO12800 で撮影したので、さすがに背景にノイズが出ています。しかし林の中が暗いので、手ブレを防ぐには感度を上げざるを得ませんでした。私は三脚を携えて歩かない習慣ですし。
たくさん並んでいる状態を見えるようにするにはある程度絞らなければわからなくなりますし、絞れば感度を上げざるを得ない。なかなかに苦しいところでして、中途半端な画像とならざるを得ませんでした。

ウバユリは、ブログ「自然大好き《道端観察記》」のYAKUMAさんから教わりました。
当ブログではこれが初めての登場です。

ウバユリ(姥百合)はユリ科ユリ属。花の時期にも葉が枯れていることが多いので「歯がない」から姥みたいだ、ということが語源のようです。
その葉はユリらしからぬ広い幅で、葉脈は網状。このため独立のウバユリ属とする考え方もあるようです。
花は緑白色という変わった色ですが、これでもちゃんと開花している状態だそうです。


撮影場所:横浜市環境支援センター
撮影日:2016.06.30 以下同じ
6月30日の横浜市環境支援センターでは、この木があちらこちらで開花していて、名前がわからずに困った。
白の花と紫の花が同じ種類らしいとは、幸い早めに気が付いた。
自宅にある図鑑『葉っぱでおぼえる樹木』で「セイヨウニンジンボク」の花と判明した。
こども植物園にも小さな木があって名札が付いていたことは後からわかった。

ヨーロッパ南部原産の落葉低木。果実を香料に使うそうだ。
上の写真の木は高さ2.5〜3m くらいあった。
以下、ご覧のように葉に特徴があり、樹木の名前がわかったのも葉が決め手となった。

全般に天候がいまひとつだが、今年の梅雨はこんな日ばかり。たとえ小雨でも散策に出かけていかないと、花を楽しめないのだから仕方がない。
写真が多少眠くなっても、いまは高機能になった Photoshop という強力な味方がある。
試してはいないが、最新バージョンは「眼を大きくする」など、違和感がない程度に顔まで変えられるようだ。
しかもほぼ自動的にできるらしい。


7月23日に環境支援センターを再訪したときは、花は終わってほとんど残っていなかったが、それでも最後の写真は7月23日撮影のもの。開花の遅い株の中でもとくに開花が遅い花だったが、穂の形が気に入った。