
撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.06.17 以下同じ
6月17日の横浜市こども植物園を散策中、何やらざらざらと付近の葉に当たる雨のような音。
近くの植え込みを見ると、葉の上がこんなふうになっていました。

さらに付近の地面はこんな様子。

そう言えば、ここにはムクロジの大木があった、と見上げました。
どうやら、風が吹くたびに花が散っているようです。
低い枝をさがして写真を撮りました。
まだまだたくさんつぼみがあるようです。これらが全部開花して散ったらすごいだろうな、と思います。

近寄るとこんなふうですが、どうみても雄しべだけしかなく、雄花のようです。
帰宅して調べてみると、ムクロジは雌雄異株だそうで、秋まで待ってもここでは羽根突きの羽根に使われる実は実らないのですね。残念!
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《追記》訂正
YAKUMAさんのご指摘で池田書店の樹木図鑑などを調べ直しました。
ムクロジは雌雄異株ではなく、雌雄同株かつ雌雄異花でした。
よく見れば、4枚目の写真のまん中当たりにいくつかの雌花が見えています。
なお、Wikipedia には間違った記載がありました。権威ある図鑑などで確かめるよう反省しました。
さて、ということは、秋の実りも楽しめる、ということです。
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しかし、ムクロジの花を見たのはこれが初めてでした。
クマバチらしきハチのほか数多くの虫がたかっていまして、虫たちを惹き付けるよほどおいしい蜜があるのかな、と思いました。
《参考》神代植物公園の秋のムクロジ

撮影場所:神代植物公園
撮影日:2012.11.24
撮影機器:Olympus XZ-1 下も同じ
「何だ、つまらない」とおっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんが、ムクロジは秋の紅葉が素晴らしいのです。
2012年11月24日に神代植物公園で撮影したムクロジの黄葉の写真を参考のため載せておきます。

これがムクロジの実です。
果皮はサポニンという物質を含み、砕いて水に晒すと泡立ち、界面活性作用を持つので、かつては石鹸の代用とされたそうです。また、中の黒い種子は羽根突きの羽根の玉に用いられたことで知られています。