
撮影場所:本牧市民公園
撮影日:2016.06.19 以下同じ
本牧市民公園のナンキンハゼ、トウダイグサ科の落葉樹です。6月19日の撮影。

この丸いポツポツひとつひとつが雄花のつぼみで、これが開いて雄しべが出てくる、ということのようです。
雌花は花序の基部から出てくるらしいです。1枚目の写真の左端の花序にちらっとそれらしきものが…。
花はまだまだこれからのようですが、この姿はそれなりにおもしろいので紹介しました。

なお、撮影場所の本牧市民公園には三渓園の南門があります。本牧市民公園の駐車場に自動車を停めると、このナンキンハゼやスイレンの花、ミズカンナなどを見ながら三渓園の南門をくぐって園内に入ることができ、便利です。

撮影場所:斜向かいの叔母の家
撮影日:2016.06.19 以下同じ
斜向かいの叔母の家で、今年もノウゼンカズラが元気に咲き始めました。
この花が咲きはじめると、いよいよ真夏という感じがしてきますが、10年ほど観察した結果、ほんとうに暑い間(7月〜8月上旬)はノウゼンカズラはひと休みしていて、夏の終わりに少し涼しくなった頃、もう一度勢いを取り戻すように元気になります。


ノウゼンカズラの花を見て違和感を感じるのはシベの様子です。
雄しべが4本ありますが、2本が短く、2本が長く、雌しべとともにくっつき合うような感じで花弁の向こう側の壁にへばりついているような印象を受けます。
こういう場合はおしべが役割分担していることが多いそうです。受粉用の雄しべと、虫を引き寄せるための雄しべというふうに。
いずれにせよ、日本ではほとんど結実しないと言われているようです。挿し木で増えるそうです。
最盛期になると蔓が垂れ下がり、そこへ斜め上向きに、まるでサクソフォーンのように咲く姿が美しいのですが、そうなるにはもう少し時間が掛かるかも知れません。
昨日から庭の草むしりを再開しました。
ササとドクダミ、エノコログサ、ツユクサなどを掻き分けるようにして、まずは前線拠点を確保。
本日はその拠点をじわじわと拡大させました。

撮影場所:横浜市・三渓園
撮影日:2016.06.19 以下同じ
この美しさが好きだから、それを画像としてとどめ、みなさんにも見ていただきたい。
ただ、それだけです。







撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.06.17 以下同じ

6月17日、横浜市こども植物園でこれを見たときには「いったい何の花か?」と思いましたが、同じ幹から出た枝に下の写真の実が下がっているのを見て「なんだ、エゴノキではないか」と納得しました。
とすると、これは虫こぶだとしか考えられないのですが、まるで花のようにきれいに整った虫こぶなんですね。
私が初めて目にしたというだけで、この虫こぶは結構よく知られているようです。
アブラムシによって形成される虫こぶで「エゴノネコアシフシ」と名付けられているそうです。


エゴノキの実は、昨晩の記事のムクロジの実と同じでサポニンという物質を含み、昔の子どもたちはすりつぶして泡立て、「石鹸の木」として遊んだということがあるようです。
サポニンには弱い毒性があり、舐めるとエグイ。それが「エゴノキ」の語源だ、と言われているそうです。
《参考》エゴノキの花

撮影場所:横浜市・港の見える丘公園付近
撮影日:2013.05.09
参考のため、2013年5月9日 に港の見える丘公園付近で撮影したエゴノキの花の写真を載せておきます。
《参考図書紹介》植物学「超」入門(田中 修・著)

前に書きましたが、放送大学の「植物の科学」という講座をまじめに15回視聴し、3月頃終了しました。
「植物学」というと、さまざまな植物の分類とか、根や茎の構造、働きとか、光合成の仕組みとかいうのが一般的な入門書に書かれていることですが、大学での植物学の特徴は、たとえば、植物は何がスイッチになってどういう仕組みで花を咲かせるか、というようなことを、とくに植物に含まれる「化学物質」を特定して、実験によってさまざまな仕組みを解き明かす、ということが主流になっているようです。
一般向けの図鑑や植物学の書物にはなかなかそこまで書かれていないのですが、かといって放送大学の教科書を注文するとおおよそ3000円前後を支払うことになります。
何かよい本はないかと捜していましたが、表記の本を読み終え、なかなかしっかり書かれたよい本だと思いましたので、紹介いたします。
SB Criative のサイエンス・アイ新書 の『植物学「超」入門』(田中修・著)です。カラー図版が豊富で内容がしっかりしているにもかかわらず、価格は¥1,100-です。
田中修さんの本は『花のふしぎ100』『葉っぱのふしぎ』などが同じ サイエンス・アイ新書 にありますが、本書については網羅的にトピックを並べるのでなく、上で述べたような観点での、しっかり筋が通った内容を、むやみに堅苦しくなることなく、わかりやすく解説した、という印象で好感を抱きました。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.06.17 以下同じ
6月17日の横浜市こども植物園を散策中、何やらざらざらと付近の葉に当たる雨のような音。
近くの植え込みを見ると、葉の上がこんなふうになっていました。

さらに付近の地面はこんな様子。

そう言えば、ここにはムクロジの大木があった、と見上げました。
どうやら、風が吹くたびに花が散っているようです。
低い枝をさがして写真を撮りました。
まだまだたくさんつぼみがあるようです。これらが全部開花して散ったらすごいだろうな、と思います。

近寄るとこんなふうですが、どうみても雄しべだけしかなく、雄花のようです。
帰宅して調べてみると、ムクロジは雌雄異株だそうで、秋まで待ってもここでは羽根突きの羽根に使われる実は実らないのですね。残念!
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《追記》訂正
YAKUMAさんのご指摘で池田書店の樹木図鑑などを調べ直しました。
ムクロジは雌雄異株ではなく、雌雄同株かつ雌雄異花でした。
よく見れば、4枚目の写真のまん中当たりにいくつかの雌花が見えています。
なお、Wikipedia には間違った記載がありました。権威ある図鑑などで確かめるよう反省しました。
さて、ということは、秋の実りも楽しめる、ということです。
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しかし、ムクロジの花を見たのはこれが初めてでした。
クマバチらしきハチのほか数多くの虫がたかっていまして、虫たちを惹き付けるよほどおいしい蜜があるのかな、と思いました。
《参考》神代植物公園の秋のムクロジ

撮影場所:神代植物公園
撮影日:2012.11.24
撮影機器:Olympus XZ-1 下も同じ
「何だ、つまらない」とおっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんが、ムクロジは秋の紅葉が素晴らしいのです。
2012年11月24日に神代植物公園で撮影したムクロジの黄葉の写真を参考のため載せておきます。

これがムクロジの実です。
果皮はサポニンという物質を含み、砕いて水に晒すと泡立ち、界面活性作用を持つので、かつては石鹸の代用とされたそうです。また、中の黒い種子は羽根突きの羽根の玉に用いられたことで知られています。

撮影場所:自宅ウッドデッキ・鉢植え
撮影日:2016.06.16
何やら教会堂の内部のバロック彫刻のように、芸術性豊かに咲いているのはわが家の鉢植えのネジバナです。
偶然の賜物ですが、なかなかこんなふうに咲いてくれるものではなく、14日に本牧市民公園で撮影したネジバナよりも、見ていておもしろく飽きないと感じています。
隼士が保育園でもらった風邪が母親にも伝染ったせいで、長女と孫2人が帰ってきています。
隼士はまだ咳をしているので、根岸森林公園を歩き回らせるわけにもいかず、かといって、外へ出られないと隼士もストレスがたまるようです。

撮影場所:東京都港区・東京都庭園美術館
撮影日:2016.06.15
撮影機器:iPhone6 以下同じ
目黒駅に近い東京都庭園美術館です。
6月15日にここへ来たのは「メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画」という展示があったからで、San Poの会平日企画第5回 でした。
San Poの会では長年の勤務を終えて悠々自適の生活に入るみなさんが増えてきまして、このような平日企画に参加する方も次第に増えてきています。

メディチ家というとフィレンツェの名家としてイタリア・ルネサンスを主導したというイメージが強いですが、フィレンツェを追い出されたりもどったり、またメディチ家から教皇を出したり、トスカーナ大公国で宮廷を開いたりと、ルネサンスのみならず、その後のマニエリスムの時代の文化もメディチ家が主導しました。
最後は世継ぎがいなくなって全財産を国に寄贈し、美術品は一般大衆へ公開するよう遺言が残され、いま私たちがウフィツィ美術館の名品を楽しむことができるのは、メディチ家最後のアンナ・マリーア・ルイーザのおかげというわけです。

私は昨年フィレンツェへ行っておりますが、ウフィツィ美術館を見てきたとはいっても、さすがに宝飾品類が展示されている銀器美術館までは手が回りませんでした。
ルネサンス時代の当主ロレンツォが収集した古代ローマ時代のカメオなどは、今回の展示の中でもとくに興味深い逸品ぞろいでした。
ローマ時代の技術というのは、凱旋門の彫刻などでも、衰退期のものは最盛期にくらべて美術的・技術的な凋落が指摘されていますが、ヨーロッパの中世は、建築技術など多方面のローマの貴重な遺産を引き継ぐことなく、まさに暗黒の時代に陥った感があります。
ルネサンスの時代になって、ようやく古代の美術品が見直されることになったのですが、メディチ家が収集したカメオなど古代ローマの宝飾品はびっくりするほど精緻で美しく、ずば抜けた美術品であったことに、この展示を通じて私自身があらためて驚かされた次第です。

フィレンツェはルネサンス当時から金細工などで有名な職人の町として知られ、15〜17世紀に作られた宝飾品はもちろん、とても贅沢で見事なものでした。特筆すべき展示品はたくさんありましたが、ここでひとつひとつ触れるわけにはいきませんし、言葉で伝えることはとてもできません。

さて、旧朝香宮邸である東京都庭園美術館は企画展以外にもいろいろと見どころがあるのですが、庭園は日本庭園がまだ回収が終わっていなくて、散策できないのが残念でした。
隼士が保育園で風邪をもらい、それが育児疲れの母親にうつり…、というわけで、また長女と孫2人がわが家へ来ています。大泣きすると止まらない隼士とには、みんな手を焼いております。