
撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.30
キュウリグサ、ハナイバナ、ホタルカズラ、ヤマルリソウなど、単純に「花の形が似ている」と思った植物を並べて科を調べ見ると、どれもムラサキ科なので、それではいったいムラサキとはどんな植物なのか、と思っていました。
《2015年11月19日のムラサキの実》(東高根森林公園)

撮影場所:川崎市・東高根森林公園
撮影日:2015.11.19
じつはブログには掲載しませんでしたが、昨年11月19日に川崎市の東高根森林公園の「染料に用いられた植物」の区画で私はムラサキを見ています。ただし、11月ですから、花ではなく小さな実を付けた状態でした。
そのときの解説板には、紫系統の染色にはムラサキが用いられるとあり、昨日に紹介したサワフタギのほか、ツバキ、ヒサカキなどの灰汁を媒染剤として使用した、とありました。
【ムラサキの花】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.30 以下同じ
Wikipedia を調べますと、ムラサキを用いた染色については、次のように書かれています。
—— 色を染めるには、乾燥した「紫根」を粉にし、微温湯で抽出して灰汁で媒染して染色する。江戸時代には染められた絹を鉢巻にして、病気平癒の為に頭に巻く風習が生まれた(病鉢巻)。染料の成分および薬用成分はナフトキノン誘導体のシコニン (Shikonin) で、最近ではバイオテクノロジーにより大量生産されて口紅などに用いられている ——
ここで「紫根」とは生薬(シコン)のことで、「この生薬は日本薬局方に収録されており、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがあり、紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合される。最近では、日本でも抗炎症薬として、口内炎・舌炎の治療に使用される」とも書かれています。

残念なことに山野草の図鑑などには掲載されていないことが多く、上に書かれたほどにさまざまな用途に使われてきた植物などに…、と思います。
花は小さいですが、私が東高根森林公園及び横浜市こども植物園で見たムラサキは背丈が4〜50cm はあり、そこそこの存在感がありました。

急に暑くなってきたせいもあるかも知れませんが、疲れがなかなか取れません。
カメラを持って庭へ出ても、なんだか面倒くさくて、バラは撮ってもほかの小さめの花は「まあ、いいか…」となってしまいます。
もう少し、休憩時間が必要かも知れません。