
撮影場所:自宅庭
撮影日:2016.05.13 以下同じ
「宇部小町」は淡いピンクの八重咲きの小さなバラです。
これはかみさんとバラのショウか何かを見にいって、二人で気に入りましたが販売していませんでした。あとでかみさんがネットで捜して注文しました。
1997年に原田一雄さんという方が作出されたミニチュアのバラです。

わが家では鉢植えにしていますが、地植えにすると横へ張るように伸び、6mに達して見事だそうです。でも、そんな場所はちょっと作りようがありません。

これらの写真は、昨日は陽射しが強すぎてきれいに撮れなかったので、本日は気合いを入れて撮影しなおしました。

【クイーン・エリサベス】

「クイーン・エリザベス」はこのように下から太い幹が伸張し、どんどん伸びます。
陽当たりのよいわが家では放っておくと花がみんな上のほうで咲いてしまい、下から見上げるしかなくなるので、強く剪定しますがそれでも伸びる。
父から引き継いだとき、最初はハイブリッド・ティーローズかと思いましたが、フロリバンダのように花が房咲きになるという性質があります。大輪で房咲き、実際には微妙に開花の時期を自らズラしているように感じます。

英国のバラではなくて、1954年に米国の Dr. Walter E. Lammerts によって作出されたバラです。戴冠したばかりのエリザベス2世に捧げられて名付けられたそうです。
米国はこの性質のために「グランディフローラ」という新系統を打ち立てようとしたところ、欧州勢の大反対に遭ったという曰く付きのバラです。
…というくらいですから、じつに強健。比較的遅咲きですが、咲き始めればもう放っておいても大丈夫です。
1979年にいわゆる「殿堂入り」を果たしたバラです。

2、3年前「横浜市こども植物園」でバラの系統についての詳細な展示があり、そのときに「クイーン・エリサベス」がじつはいろいろと曰く付きのバラなのだ、と知ることができました。バラの世界にも、国際的な主導権争いのようなものが存在しているようです。