
撮影場所:根岸森林公園
撮影日:2016.05.31 以下同じ
5月に入って初めての根岸森林公園だ。
自宅庭以外に一眼レフを携えて外へ出掛けたのは4月30日に横浜市こども植物園へ出掛けたのを最後に、一度だけ5月13日に横浜イングリッシュガーデンに出掛けて以来である。
5月前半は自宅庭のバラの撮影に忙しかったこともあるが、外出はスキップと孫との散歩で手一杯だった。途中なんとかやり繰りして美術展へは数回出掛けたが、午後の孫との散歩のために展示品全部を見ないで断念し帰宅したこともあった。
きょうは2歳半と赤ん坊の2人を連れて長女とかみさんがかみさんの実家へ出掛けたので、その隙に約一時間半をかけてじっくりと根岸森林公園をまわり、タイサンボク(泰山木)の花に間に合った、という次第だ。

1枚目と2枚目以降は別の樹だ。1枚目はまだ小さい木で、運がよければ手が届くくらいの高さに咲いてくれる。
2枚目以降は1本の巨木を下から見上げて、70 〜300mmの望遠ズームで撮影したものだ。


時期をはずすと、すぐ下の写真のようにピークを過ぎた花ばかりを撮ることになるし、早過ぎれば1枚目のように花弁が真ん中のシベが集まった部分にかかってしまい、魅力的な部分がよく見えなくなってしまう。
たった一度だけでこれだけ撮ることができるなら「ツイていた」と言ってよいだろう。
モクレン科モクレン属。


最後の写真は、つぼみと花と、花の散った後(私は茶筅と呼んでいる)を一枚におさめている。
長女と2人の孫は、保育園との関係もあり、6月5日頃には自宅へ帰るらしい。私の生活もあと少しで正常化できるかも知れない。

撮影場所:自宅・玄関前
撮影日:2016.04.12 以下同じ
「ヒメリンゴ」は花を楽しむためのバラ科リンゴ属の園芸種です。
かみさんが数年前に玄関前に植えましたが、今年はかなりたくさんの花を付けました。

玄関前は早朝しか日が当たらず、写真を撮ろうにも背景にはごたごたと写り込んでほしくないものが並んでいまして、場所としてはよくありません。また、妙に斜めに伸びてしまい、朝は陽が低く、一方向からしか陽射しが当たらない。
足場も悪いので、撮影はなかなかむずかしいのですが、花自体は美しいので、なんとか記録に残そうと頑張った写真を掲載します。
これも遅れ遅れですが、4月12日の写真です。

背景が壁だけになるのはこのアングルしかありません。
絞りを開いて(f3.5)壁の表面がぼけ、色だけに見えるように撮影しています。


《横浜イングリッシュガーデンの「クラブ・アップル」》

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2016.04.06 以下同じ
なお、4月6日に撮影した横浜イングリッシュガーデンの「クラブ・アップル」を調べていたら、これがどうもヒメリンゴのことのようです。
同ガーデンではどうもこのクラブ・アップルを庭園に最適の園芸種として広めたいらしく、色もいろいろと揃えて、かなりの本数を植えてありました。概ね人の背丈くらいの樹ですが、わが家ではまだ60cm くらいです。


撮影場所:横浜みなとみらいホール5階小ホールより
撮影日:2016.05.27 18:45頃
撮影機器:iPhone6
写真は横浜みなみとらいホール5階の小ホール入り口の窓からパシフィコ横浜方面を撮影している。
5月27日夕刻は7時から「横浜バロック室内合奏団第78回演奏会」で、わが家は夫婦とも今年も会員になっている。ただ、この晩は同伴者は次女だった。まだ孫二人が家にいるからである。
下の写真は演奏15分前のホールの様子。いつもと違うチェンバロに、私は目を惹かれた。

撮影場所:横浜みなとみらいホール5階小ホール内
撮影日:2016.05.27 18:45頃
撮影機器:iPhone6
チェンバロにはフレンチ・タイプというものがあるらしい。
「ムジカ・アンティカ湘南」のサイトの説明によると、「チェンバロのさまざまなスタイルの中でもっとも汎用性に富むモデル」だそうだ。通常は、装飾様式に富み、豊富なバリエーションがあり、ギャラリーの写真数もこのタイプが一番多い、という。つまり華麗な装飾のチェンバロが多い、ということだろう。
しかし、当夜に使われたチェンバロには一切の装飾がない。小笠原さんの説明によると、通常はイタリアのクレモナ(Cremona、ストラディバリで有名)でヴァイオリンに使われる材を用いて作られており、今回のチェンバロは制作者のこだわりで、フレンチ・タイプにもかかわらず敢えて装飾を廃した、ということらしい。
制作者は島口孝仁(1956年生まれ。埼玉県東松山市に工房がある)さんという方で、弦を弾く爪に鳥の羽根を使っているほどのこだわり方だという。
吉見伊代さんがプログラムにはないにもかかわらず、最初に短い独奏曲を弾いてチェンバロの音だけを響かせてくれたが、華麗な音色で、かつ豊かな響きのチェンバロだった。
《横浜バロック室内合奏団第78回定期演奏会》
バッハの「ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調」をチェンバロ用に編曲したチェンバロ協奏曲がプログラムの第一曲だった。じつは少し心配したのだが、違和感はまったくなく、十分楽しめた。どうやらバッハ自身がチェンバロに編曲して、チェンバロ協奏曲第7番としたということらしい。いつもの小さなチェンバロだと、弦楽合奏が音をやや控え気味に演奏するのだが、今回はそういう配慮なしに演奏されても十分に楽しめた。
プログラムの2番目はバッハの「結婚カンタータ」。歌うのはソプラノの緒方麻紀さん。彼女はまだ若いのだが、昨年の定期演奏会で「夜の女王のアリア」をアンコールで歌い、観客の大喝采を受けている。今回はバッハの世俗カンタータだが、私はいままでたぶん聴いたことがない。弦楽合奏にオーボエの独奏が入るという変わった編成で歌う曲だ。
歌詞の翻訳が付いてくるが。さらりと読んでみて興味を失う。ほとんどどうでもよいような内容だ。アリアとレチタティーヴォが交互に並び、アリアは同じ旋律と歌詞の繰り返しで唱い上げる。比較的親しみやすく感じる曲だった。
後半の第一曲はヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー弦楽合奏曲で「フェンシング指南」という副題が付いている。
オーストリア人でウイーンの宮廷で初めて楽長になった人だそうだが、まったく知らないし名前すら聞いたことがない。
結局宮廷舞曲風の親しみやすい曲だったが、まあ、どうということはなかった。
最後の曲はよく知られたバッハの「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」。これは私が好きな曲で、とくに華やかな第1楽章と美しい旋律の第2楽章が気に入っている。
プログラム最後の曲を楽しみながら、とくにここ半月の日頃の疲れが癒され、元気が甦ってくるのを感じていた。
ソプラノの緒方さんにどういうアンコールを用意しているかと思ったが、昨年好評を博したモーツァルトのモテト「踊れ喜べ幸いなる魂よ」からもっとも有名な第3楽章「アレルヤ」だった。昨年はプログラムがこのモテトでアンコールが「夜の女王のアリア」だったのだ。
緒方麻紀さんは生まれ持った声の質と声量に恵まれ、彼女の唱うのを聴いた聴衆は誰もが今後の活躍に大いに期待していると思う。

撮影場所:自宅庭・ウッドデッキ
撮影日:2016.05.05
上の写真は5月5日に撮影したバラ「ウィンチェスター・カセドラル」です。
大きな鉢をウッドデッキにおいて、真っ直ぐ伸びた幹の先に花が開くように仕立ててあります。

撮影場所:自宅庭・ウッドデッキ
撮影日:2016.05.28
それが5月20日頃からどうも様子がおかしいと感じ始めました。
葉の色が薄くなり、黄色い葉や枯れた葉も出てきて、株全体が勢いを失っていました。
5月23日、かみさんが試しに土を掘ってみると、下のような幼虫の群れが大量に(数えたら53匹)発生していました。

撮影場所:自宅庭・ウッドデッキ
撮影日:2016.05.23
土を掘り、見つかった幼虫を拾い上げ、それらをひとまずポリバケツに入れます。
かみさんの見立てでは、これらはコガネムシの幼虫で、バラの大敵だそうです。
それを下のようにビニール袋に移しまして、どう処分したのかは聞いておりません。

撮影場所:自宅庭・ウッドデッキ
撮影日:2016.05.23
鉢のほうは土をすべて新しい土に入れ替えました。
2枚目の写真は5月23日ではなく、本日28日の写真ですが、あとはひたすらバラの生命力を信じ、復活するのを祈るばかりです。
見たくないものを見せられた、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、園芸や野菜を育てたりする場合には、この問題は付きものであり、人間が花を愛でたり野菜を食べたりする以上、虫の害は必ずつきまとい、なんとかしなければなりません。
何かを守るということは、その何かの敵と敵対するということです。
「何か」という言葉を、思いつくいろいろなものと入れ替えてみると、なかなか味わい深い真実と直面することになります。
ブログの更新が滞っておりますが、管理人の私がただ疲れ果てて元気が出ないというだけのことでして、とりたてて体調を崩しているということではありませんので、ご心配なく。
ゆるゆると、復活できるものと思っております。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.30
キュウリグサ、ハナイバナ、ホタルカズラ、ヤマルリソウなど、単純に「花の形が似ている」と思った植物を並べて科を調べ見ると、どれもムラサキ科なので、それではいったいムラサキとはどんな植物なのか、と思っていました。
《2015年11月19日のムラサキの実》(東高根森林公園)

撮影場所:川崎市・東高根森林公園
撮影日:2015.11.19
じつはブログには掲載しませんでしたが、昨年11月19日に川崎市の東高根森林公園の「染料に用いられた植物」の区画で私はムラサキを見ています。ただし、11月ですから、花ではなく小さな実を付けた状態でした。
そのときの解説板には、紫系統の染色にはムラサキが用いられるとあり、昨日に紹介したサワフタギのほか、ツバキ、ヒサカキなどの灰汁を媒染剤として使用した、とありました。
【ムラサキの花】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.30 以下同じ
Wikipedia を調べますと、ムラサキを用いた染色については、次のように書かれています。
—— 色を染めるには、乾燥した「紫根」を粉にし、微温湯で抽出して灰汁で媒染して染色する。江戸時代には染められた絹を鉢巻にして、病気平癒の為に頭に巻く風習が生まれた(病鉢巻)。染料の成分および薬用成分はナフトキノン誘導体のシコニン (Shikonin) で、最近ではバイオテクノロジーにより大量生産されて口紅などに用いられている ——
ここで「紫根」とは生薬(シコン)のことで、「この生薬は日本薬局方に収録されており、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがあり、紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合される。最近では、日本でも抗炎症薬として、口内炎・舌炎の治療に使用される」とも書かれています。

残念なことに山野草の図鑑などには掲載されていないことが多く、上に書かれたほどにさまざまな用途に使われてきた植物などに…、と思います。
花は小さいですが、私が東高根森林公園及び横浜市こども植物園で見たムラサキは背丈が4〜50cm はあり、そこそこの存在感がありました。

急に暑くなってきたせいもあるかも知れませんが、疲れがなかなか取れません。
カメラを持って庭へ出ても、なんだか面倒くさくて、バラは撮ってもほかの小さめの花は「まあ、いいか…」となってしまいます。
もう少し、休憩時間が必要かも知れません。
《2013年9月のサワフタギの実》

撮影場所:昭和記念公園
撮影日:2013.09.09
トップの写真は2013年9月9日に昭和記念公園で撮影したサワフタギの実だ。
このような青い色の美しい実は、いったいどのような花からできるのか、と思っていたが、あれから3年目の春になって、ようやく花を見ることができた。
【サワフタギの花】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25 以下同じ
正直言って、横浜市こども植物園の現場はやや暗く、肉眼では花の構造までよく見えないので撮影には苦労したが、何枚かはなんとか撮れていた。
遠目にはまるで細かい綿毛が付いているように見えたのだが、雄しべが長く数が多いので、一見そのように見えるらしい。
ハイノキ科ハイノキ属。

沢を塞ぐように枝葉が茂るからサワフタギという名になったらしい。アルミニウムを含むので、紫紺染めの媒染剤として利用されたそうだ。「紫紺染め」などという話題を出したので、次の記事は「ムラサキ」にしようか、と考えている。

《若冲展の顛末など》
ところで、突然5日間ほどブログの更新を休んでしまったが、孫のお守りなどによる負担が限界に達してしまい、体力と気力がなくなってしまった。
疲れがピークに達した事情には「黒田清輝展」と「若冲展」も絡んでいる。
草木の自然観察ということのほかに、私がかなり深入りしているのが「美術」の分野で、それも近・現代の洋画から、ルネサンス・バロック時代へ興味が広がり、10年ほど前からは日本画も好むようになっているので、現状年に40〜50くらいの美術展へ出掛けている。
3月後半以降、長女の出産の関係で後回しにしていた美術展が、次々に会期末を迎え、いま見にいかないとこれほどの企画展はもう自分の健康寿命のうちには見ることができないかも知れない、と思うから、ついつい無理をする。
「若冲展」は、土砂降りの中17日8時半に並んだが、当日券を買うところから始めると入館まで4〜5時間待ちになりそうだった。雨の中ではオンライン・チケットを買おうにもスマホの操作が自由にならない。それで17日は出直すことにした。翌々日19日は前日にオンライン・チケットを買い、朝7時半から並んだ。それでも自分の前に約1000人がすでに並んでいる。(18日は65歳以上無料の日のため一層の混雑が予想され、避けることにした)
そもそも「動植綵絵」を宮内庁がほとんど公開しないのでこういうことになるのだと思うが、だからこそいま行かねばもう見られないかも知れない、という焦りが無理に繋がる。
結果的に、どうやら一時間前に開館したらしく、私は9時30分頃には入館できた。
大混雑が幸いした。「動植綵絵」30幅の前で人はほとんど動かない。歩け、移動しろと館内では騒いでいるが、隣が動かないのだから私も動きようがない。ひとつひとつにたっぷりと時間を掛けて、私は「動植綵絵」全30幅を堪能した。
それで当日19日の午後以降、私は抜け殻になってしまったのである。
全身倦怠感に襲われて何もやる気が起きない中、スキップの散歩、隼士の散歩はかみさんと交替しつつやるべきことはやった。しかし、ブログに回すエネルギーはもう枯渇してしまっていた。
【シャリンバイ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.15
根岸森林公園の前の通りに面したお宅で、シャリンバイと思われる木を生垣にしている家がある。
毎年4月下旬頃に花が咲くので、なんとかして写真に撮ろうとしてきたが、いままで一度として成功した例しがない。
というのは、どうも花が傷みやすいらしい。咲く先からシベが傷んで汚くなり、その傷んだ花がいつまでも残る。花は密集して咲くので、写真に撮れば傷んだ花まで写り込む。

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.25 以下同じ
車輪梅という名前の由来は、花が梅に似ていて、葉が枝先に一見 車輪状に集まって見えることからきている。
だから、これがきっとシャリンバイだと思って一度はきれいに撮ってやろうと思うのに、いつもタイミングが遅れてしまうようだ。
だいたい、花が傷みやすいだけでなく、葉にも汚れや痛みが目立つ。
ネットで写真検索すると美しい写真が多く、私は不思議でならない。横浜の気候が合わないのかも知れない。生垣にする家が多いのだから、汚い植物なら生垣として人気が出るはずがないと思う次第だ。
Wikipedia の記述では「奄美大島では大島紬の染料に使われる。また、乾燥や大気汚染に強いことから道路脇の分離帯などに植栽されたり、艶のある常緑葉が美しく、良く刈り込みに耐えるため庭木として植栽されたりする」とある。

今回の写真は横浜市こども植物園で撮影した。花がピンク色だが、基本は白で、もう少し花弁の幅が広いはずだ。
ネットでは「近縁種、交雑種が多い」との記述も見受けられる。

【ヒメシャリンバイ】

撮影場所:横浜市こども植物園
撮影日:2016.04.15 以下同じ
横浜市こども植物園には、ヒメシャリンバイの立て札があるものもある。
シャリンバイよりも花、葉ともに小さい。
葉はシャリンバイよりも赤褐色化しやすく、花、葉ともにシャリンバイよりもいっそう傷みやすく、写真に撮りにくい。

じつは根岸森林公園にもヒメシャリンバイと思わせる生垣があるが、どうも花がきたない。
自信をもって観賞を奨められる植物ではないが、横浜の特殊事情で花や葉が汚れてそう感じているのかも知れず、今年はいくらかでも写真が撮れたのだから、記事にしておこう、と思った。
本日は、この記事の前に、バラに関するコミュニケーションに関連して使われる用語などについて書いた記事があります。