【アーコレード】

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2016.04.06 曇り 2枚目も同じ
アーコレードはイギリスにおいてベニヤマザクラとコヒガンの交配により作出された品種です。この桜は、日本に導入されてから、春と秋の2回咲くということが確認されたとして知られているようです。
ジュウガツザクラより栽培が簡単だからアーコレードを奨める、と書いてあるサイトがありました。
イングリッシュガーデンというくらいですから、植えられているサクラの中でアーコレードはもっとも多い。花付きもよく、美しいサクラでした。

【雨情枝垂れ】

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2016.04.06 曇り
雨情枝垂(うじょうしだれ)は江戸彼岸(エドヒガン)系の園芸品種。
「赤い靴」の作者、詩人の野口雨情が住んでいた邸内(栃木県宇都宮市)に植えられていた桜なので、雨情枝垂れと名付けられたとのこと。
この桜は、邸内で八重紅枝垂とともに栽培されていました。長く突き出す雌しべと、平たく丸く広がる雄しべはかなり特徴的です。
エドヒガン群の枝垂れ桜としては、いわゆるシダレザクラ(イトザクラ)、ベニシダレ、ヤエベニシダレ、そしてウジョウシダレがよく知られているようです。

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2016.04.015 晴れ
咲き始めと比較すると色と感じが変わりますが、同じサクラです。

ところで、サクラの品種というのは、個別にネット検索して調べているだけでは何が何だかわからなくなりますし、なかなか憶えられません。
私は昨年「日本の桜」/山と渓谷社 という詳しい研究書を入手できたので、全体的に大きく分類する方法を知り、とても重宝しています。
〈いろいろなサクラ〉今年の記事のリンク集
クリックしてください↓
「御殿場桜と関山」 「海猫と鴛鴦」 「ウコン」 「祇園枝垂れ」 「春月花」

撮影場所:自宅庭
撮影日:2016.04.29
今年も数日前から庭のイチハツが咲き始めました。
立ち姿の美しい花なので期待していましたが、いまひとつ満足がいきません。
その理由は曲がった茎と傷んだ葉です。
よくよく理由を考えてみたところ、思い当たるのは植木屋さんの剪定です。
近くに大きな伽羅木と金木犀があり、その剪定の際に踏み荒らしてしまったようです。
傷んだ葉のあいだから、最初から少し横を向いて茎が立ち上がり、途中で自分の力で修正して伸びています。
本数はすでに5、6本ありますが、すべてそんな感じになっています。
例年は十分注意してイチハツを踏まないようにしているのですが、大きな作業があるとどうしてもこんなことが起きがちです。ちょっと残念です。
〈きょうはほっとひといき〉
長女の旦那がわが家へ来ています。
かみさんも私も孫の隼士から解放されて、ほっと一息。
この隙に買い物に出たり、片付けをしたり、草むしりをしたり、掃除をしたり、溜まった仕事を片付けております。
ブログもとりあえずこの一枚だけで、休息モードです。
【御殿場桜(ゴテンバザクラ)】

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2016.04.16 以下同じ
御殿場桜(ゴテンバザクラ)も一昨日の記事の鴛鴦桜(オシドリザクラ)と同様で、御殿場市永塚と印野で栽培されていたのが発見されたものだそうです。その後裾野市、富士市などでも栽培されていることが判明したとのこと。
やはり、マメザクラと別の品種のサクラの雑種ではないかと言われているようです。
小さい木でも多数の花を付けるのが特徴。



【関山(カンザン or セキヤマ)】

関山(カンザン)はサトザクラ群の桜の園芸品種だそうです。「セキヤマ」と呼んでもよいとのこと。
大輪でボテボテとしています。イングリッシュガーデンでこの木に花が咲いているのを見たとき「あ、根岸森林公園の八重桜はこれかも知れない」と思いました。
Wikipedia によると、「ヤエザクラでは非常に一般的な種であり、育てやすいことなどから街路樹や公園の植木などとしても植えられていることが多く見る機会も非常に多い」とのこと。

ですが、私はこのボテボテ感や色の濃さ、その印象をさらに強める葉の茶色などが気になって、好きではありません。
写真を撮るときはできるだけ咲き始めを狙い、ボテボテ感や色の濃さが鼻につかないうちに撮影することにしています。
シロタエザクラのときに書きましたが、このサクラも元荒川堤で栽培されていた品種だそうです。

「3月後半の花々」などという記事をのんびりと続けているうちに、庭ではもう今年の春バラが咲きはじめています。
【パット・オースチン】
〈午前〉

撮影場所:自宅庭
撮影日:2016.04.19 朝
先陣を切ったのは「パット・オースチン」です。
花のサイズがすごい。直径が昨年の倍近くあるように感じます。
上は朝一番に咲いたばかりのものを撮影。横から光が当たっています。
下は午後になって陽射しの向きが変わりました。このほうがよい写真を撮れるかと思いましたが、よく見ると花のかたちが崩れ始めています。
昨年もそうでしたがパット・オースチンは強い陽射しと暑さに弱い。ほとんど一日花の状態です。
しかし、美しい。
この花の撮影は4月19日。そのあとパット・オースチン本日27日までお休みしています。
〈午後〉

撮影場所:自宅庭
撮影日:2016.04.19 午後
パット・オースチンは英国デヴィッド・オースチン社のよく知られたバラです。
【スレーターズ・クリムゾン・チャイナ】

撮影場所:自宅庭
撮影日:2016.04.27 以下同じ
「スレーターズ・クリムゾン・チャイナ Slater's Crimson China 」
この花はほぼ一年中、真冬でもほぼ咲き続けているので、通常だと1、2月に剪定して、葉をむしって、かたちを整えるという作業をやるのですが、何にもやっていません。1月にも盛大に咲き続けていたからです。
上の記事で春バラの先陣を切ったのは「パット・オースチン」と書きましたが、冬バラの延長からいつの間にか春バラに移行した「スレーターズ・クリムゾン・チャイナ」は別格です。

もともとは中国のバラをギルバート・スレーターという海運業者が英国へ持ち込んだもののようです。
【ソフィーズ・パーペチュアル】

「スレーターズ・クリムゾン・チャイナ」と同じく、古くからあるチャイナ・ローズです。
背丈は低く、あまり大きくなりません。
【花ぼんぼり】

ウッドデッキの鉢植えで咲き始めた「花ぼんぼり」。咲き始めのかたちを撮りそこねていいうち、大きく開きました。
京成バラ園が2011年に発表した新作とのこと。わが家では昨年から咲いています。
【海猫(ウミネコ)】

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2016.04.06 2枚目も同じ
このサクラを見上げたとき「あ、オオシマザクラだ」というのが第一印象でした。
ただ、オオシマザクラにしてはやや花のサイズが小さい、と感じたのと、枝振りが真っ直ぐ斜め上へ向かっている様子に違和感があります。
じつは、オオシマザクラではなく、品種名は「ウミネコ(海猫)」です。
「ウミネコ」は欧州では広く栽培されているサクラで、マメザクラとオオシマザクラの交雑種。
枝振りの特徴から横へ広がらないので、街路樹にされているとのこと。amazon でも苗が買えます。
大分にはウミネコ300本の桜並木があるそうです。

この日4月6日は急に曇ってしまいましたので。画像はいまひとつ冴えませんが、このサクラの特徴を理解していただければ幸いです。
【鴛鴦(エンオウ)、オシドリザクラ】

撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
撮影日:2016.04.16 以下同じ
鴛鴦(エンオウ)という品種名は梅にもありますが、サクラのほうはエンオウではなくオシドリザクラと呼ぶのが一般化しているようです。
かなり知られた品種らしく、御殿場市印野の農家で栽培されていたものが発見され、名付けられたとのこと。
樹高約2m で、マメザクラと別のサクラとの交雑種ではないか、と考えられているそうです。

じつは4月6日にも撮影しています。その頃が咲き始めで、ほとんど白っぽい感じでした。
このサクラは次第に紅が差して、色が濃くなってくるようです。
4月6日は天候が悪く、「ウミネコ」の写真のようにぱっとしませんので。16日の色が濃くなってきたときの写真を掲載しています。


当ブログでは、今春はすでに「春月花」と「祇園枝垂れ」「ウコン」を紹介しています。
上の名前をクリックすると、それぞれの記事が別 windowで開きます。
また、単独の記事になってはいませんが、「ヨコハマヒザクラ」「カンヒザクラ」の記事は数多く掲載されています。
今春は、サクラに関する記事に力を入れております。
3月後半の花々を撮影した写真をブログに掲載できず、大量に積み残していますので、紹介しています。
第6回・最終回です。
【ウグイスカグラ】(横浜自然観察の森)

撮影場所:横浜市金沢区・横浜自然観察の森
撮影日:2016.03.29
今年早々と撮影したウグイスカグラは、なんと1月27日の撮影で、葉は出ていないし、花も艶がなく、あまりきれいではありませんでした。
ですから、横浜自然観察の森でこのようなウグイスカグラがたくさん見られ、とても嬉しく感じました。
スイカズラ科スイカズラ属。
【ヤマルリソウ】(横浜自然観察の森)

撮影場所:横浜市金沢区・横浜自然観察の森
撮影日:2016.03.29
ヤマルリソウは当ブログ初登場です。
咲いている場所は楽 さんに教えていただきました。ありがとうございました。
ムラサキ科ルリソウ属。
青色の度合いに個体差があるらしいですが、私はこの花を見たのが初めてです。
【品種不明のサクラ】(横浜自然観察の森)

撮影場所:横浜市金沢区・横浜自然観察の森
撮影日:2016.03.29
ヤマザクラにしてはずいぶんと葉の茶色が濃いようです。
よく見れば花殻が付いているので、撮影日の3月29日よりもかなり前に開花していたことになります。
遠くて近寄れず、花をよく観察できません。
ただ、濃い茶色の葉と花の白さのコントラストが美しく感じました。
【モミジイチゴ】(横浜自然観察の森)

撮影場所:横浜市金沢区・横浜自然観察の森
撮影日:2016.03.29
ほかにも写真はありますが、花の並びを表現しようとした写真は失敗。アップの写真も花が下向きの逆光でよく撮れませんでした。
住居地周辺ではカジイチゴはよく目にしますが、モミジイチゴは里山を歩いて捜さないと見つかりません。
写真は失敗しましたが、散策の途中出会ったモミジイチゴはとてもきれいでした。
バラ科キイチゴ属。
【モクレン】(金沢自然公園)
撮影場所:金沢自然公園
撮影日:2016.03.29 以下同じ

【シロモジ】(金沢自然公園)

シロモジは本ブログ初登場です。クスノキ科クロモジ属。
風が強くマクロ撮影は結局失敗でしたが、美的観点からは、この程度遠くから花が枝に付いている様子を眺めるのがきれいだと思います。
クスノキ科の木々は魅力がありますが、判別には苦労していて、なかなか憶えられません。
【ヤマザクラ】(金沢自然公園)

「ヤマザクラ」の札があったように記憶しています。

【菜の花畑】(金沢自然公園)



3月後半の花々シリーズは、今回で終了です。
3月後半の花々を撮影した写真をブログに掲載できず、大量に積み残していますので、紹介しています。
第5回です。
【カラスのエンドウ】(本牧山頂公園)

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.03.27
【モチノキの雄花】(本牧山頂公園)
【

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.03.27
モチノキは雌雄異株で、上の写真は雄花です。
モチノキの雄株は自宅の庭にもありますが、大木で、枝はかなり上のほうになります。さらに昨冬強い剪定にかけたので、今年は花を咲かせていないようです。
上は本牧山頂公園のモチノキの花です。
【和バラ 〜 カオリカザリ】

撮影場所:自宅・居間
撮影日:2016.03.28
バラで有名なのは英仏両国ですが、好まれるバラはかなり違います。
フランスの好みは大型の一点豪華主義。それに対してイギリスは古いバラの良さを残した品種を好みます。
さて、日本ではどうでしょうか。
シックで渋い色合い、味わいのものが多く、いかにも日本人に好まれそうな花を咲かせるバラが多いように感じます。
上は切り花としての和バラ「カオリカザリ」です。
【ヨコハマヒザクラの花見】(本牧山頂公園)

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.03.27
【イトザクラ】(根岸森林公園)

撮影場所:根岸森林公園・馬の博物館
撮影日:2016.03.27
「イトザクラ」というのは、もっとも一般的なエドヒガン群のシダレザクラのことを指すようです。
枝垂れなければ、エドヒガンそのものと異ならない、とされているようです。
花弁は個体によって変異が多いので、萼筒の形とか、葉の特徴などを見て判別するほうがよいようです。
【オオシマザクラの影響が強いサクラ】(根岸森林公園・馬の博物館)

撮影場所:根岸森林公園・馬の博物館
撮影日:2016.03.27
ご覧のようにまだつぼみがあり、七分〜八分咲きといったところです。
しかも葉がほとんど見えません。
この状態で遠目には満開までいま一歩に見え、木は真っ白に染まり、びっしりと花が付いています。
馬の博物館では、いつもなら張られているロープが外されて、この時期だけは木の真下まで進むことを許されます。

典型的なオオシマザクラであれば、この段階で緑の葉が見え、花付きはもっとまばらです。
ところがさらに2、3日経つと緑の葉がかなり目立ち、木全体をみたときには妙に花付きの多いオオシマザクラというように見えます。

このサクラはどういう品種なのか、と問われれば、「オオシマザクラの影響が強いサクラ」としか言いようがないように感じます。
わが家も含め、周辺にはオオシマザクラないしはオオシマザクラのようなサクラがたくさんあり、いずれも緑の葉と大きめの花に特徴があります。
しかし、どうも花付きがよすぎるとか、オオシマザクラのようにばらばらに花が付かず、花がまとまって房のようになっているとか、緑の葉が通常より少し遅れて出てくるが、満開時にはたくさん葉が出ているとか、そういうサクラもあって、典型的なオオシマザクラとは言い切れないものもあります。
たまたまいくつかのオオシマザクラが、枝が低く垂れるなどして観察しやすく、典型的なオオシマザクラがどんなものかわかっているからよいようなものの、そうでなければ混乱しそうなくらいに「オオシマザクラと言い切れないサクラ」が混在しています。
オオシマザクラというのは、他のサクラとの交配種をつくりやすいのか、あるいは変異による個体差が多い種なのかなあ、と思っております。