
撮影場所:根岸森林公園
撮影日:2016.03.25 以下同じ
根岸森林公園で古い付き合いのネット仲間との花見の会を2、3回催したことがある。
「お花見」は慎重に計画したつもりでも、開花が早まったり遅れたりすることがあり、なかなかうまくいかない。開花が早くなるのなら、散りつつある花を楽しむことができるが、開花が遅れるとどうしようもないのがふつうだ。
そんなとき、写真のサクラが役に立つ。この木の下で花見をしたことが2回ほどある。

このサクラはソメイヨシノよりも7日〜10日程度早く満開になるのだ。花数がたいへん多く、満開になると見応えがある。十分花見を楽しむことができる。
ただし、色はソメイヨシノと違い純白に近い。オオシマザクラとは花の形が違うし、オオシマザクラよりは小さい。葉より先に花だけが付くので、トップの写真のように見応え十分だ。

さて、品種はいったい何か、というのがむずかしい。
山と渓谷社の「日本の桜」では、サクラの系統を大まかに「カンヒザクラ群」「エドヒガン群」「ヤマザクラ群」「マメザクラ群」「チョウジザクラ群」などに分けている。そしてそれ以外に分類しにくい雑種が山ほどある。ただ、雑種といっても、何と何の雑種とわかるもの、何々の影響が見られるという程度にわかるものなどがある。
この記事の桜は、カンヒザクラとは無関係ということはすぐわかる。花と共に葉の展開がまったく見られないので、ヤマザクラやオオシマザクラの影響はまずない、ということもわかる。
ソメイヨシノのように葉の展開よりも早く花だけが満開になるのは、「エドヒガン群」のサクラに多いので、まあ、そんなところだろう、とは見当が付く。
しかし、それ以上は種があまりにも多いので、専門の研究者でないと絞り込むのはむずかしい。

ご覧いただいているみなさんの中に、どこそこでよく似たサクラを見たが「これこれ」という札が立っていた、という例があれば、是非お知らせいただきたい。
本書の花の近接撮影は70-300mmの望遠レンズだが、サクラ程度の大きさがあり晴れていれば、シベにジャスピンで合わせることができる。やはり晴れた日がよい。
本日は晴天だが、いまはいろいろと複雑な事態が生じていて、カメラを持って自由に出られない。しばらくは近隣で被写体を捜さねばならなくなりそうだ。

撮影場所:横浜イングリッシュ・ガーデン
撮影日:2016.03.25 以下同じ
「春月花」は、いままでのところどんな桜でも掲載されていた『日本の桜』/山と渓谷社 に記載がない。
さては新しい品種に違いないとネットを使って調べた。
2007年頃に JFC石井農場 が育種した桜ということらしい。早咲き切り花品種の「敬翁桜」を八重に改良した品種だという。
2009年頃に出品されて、いろいろな賞をとっているようだ。市販はされているものの、いまでも「稀少品種」との表示が京阪園芸ガーデナーズというネット・ショップの記載にある。

なお、ベースになったという啓翁桜(敬翁桜)は、『日本の桜』に記載があり、ミナミザクラと寒緋桜の交配種だとされているほかに、ミナミザクラを台にしてコヒガンを接ぎ木したものだという記載もある。
ここから「敬」と「啓」の字の混乱が生まれたらしい。どうも前者が「敬翁桜」で、後者が「啓翁桜」だということのようだ。

本種は実生から生まれた「敬翁桜」を交配して八重にしたものなのだろう、思われる。
それならばカンヒザクラ群の桜ということになるが、これまで見てきたカンヒザクラ群の桜はいずれも紅色がかなり強い。また一重咲きの桜ばかりだった。
それがこの柔らかい感触の八重桜になったということは、さぞや長い道のりを経たのだろう。
「春月花」と名付けたのは当時中学生だったそうだ。八重咲きの桜によくあるようなボテボテ感がなく、私はすなおに美しいと感じた。

撮影場所:金沢自然公園
撮影日:2016.03.29
Mac の画面で写真を確認してみたところ、釣り糸の長さにびっくりしています。
先端はボケて、どこまで行っているのかわかりません。地面にまで達しているかも…。
本日は久しぶりの好天に張り切って歩き過ぎでした。
写真を整理したいところですが、疲労で眼のほうも焦点がしっかり合いません。
記事はとりあえずこれだけで失礼いたします。

撮影場所:根岸森林公園
撮影日:2016.03.28 以下同じ
さて、根岸森林公園で今朝めざした木は正面に一本だけポツンと立っている木。
枝がうっすらと赤く染まり、何やら赤い芽が芽吹いているように見えるが、じつは花が咲いている。

ハナノキといっても、シキミのことではなくて、カエデ科カエデ属のハナノキのことだ。
根岸森林公園内のたったひとつの小さな池の傍らに,秋の紅葉が真っ赤になってすばらしい木があり、以前真剣に調べたことがあった。紅葉の様子と葉のかたち、幹の肌の様子などから「ハナノキ」とわかったが、それ以来、いったいいつ花が咲くのだろうと不思議に思い、長年注目していたがわからない。
昨晩、樂さんのブログを拝見していたら「ハナノキの花」の写真があった。
「さては、今の時季なのか」と、今朝スキップの散歩の途中で見にいったら、なるほど花が咲いている。

しかし、雨が少し降っている曇天で、花の咲いている枝は頭上。
帰宅後の出直しのときには望遠レンズも携えたが、相手はあまりにも小さい。
悪条件だが、撮ることのできるときに撮らないと、明日にはどうなっているかわからない。

空を背景にして思い切り露出をプラス補正し、撮影した画像は全滅だった。
背景は池の向こうの樹木にして、斜め下から遠くの枝を撮影してみた。それを思い切りトリミングした。
どうにもまずい写真だが、当ブログにはほかにハナノキの花の写真がないし、まずくてもコレクションに加えたい、ということで、ご容赦願いたい。

雌雄異株で、この木は雄株らしい。つまりこれは雄花だ。
確かに、雄しべの様子など、カエデの花にも似ている雰囲気があるようだ。
まともな写真をご覧になりたい方は、樂さんのブログ「楽のデジカメ散歩Ⅱ」の3月27日の記事をご覧いただきたい。
上のアンダーラインの太文字をクリックすると 楽さんのブログへ繋がる。
(注)本日はこの記事の前に、「木の上のムクドリ」「庭のヒヤシンス」に二つの記事があります。

撮影場所:本牧山頂公園
撮影日:2016.02.25
ムクドリ(ムクドリ科ムクドリ属)はどこでもふつうに見かけるのに、いざ写真を撮ろうとするととてもやっかいです。芝生などの上をひょいひょい飛び跳ねて、少しもじっとしていない。
「いまだ!」とカメラを向けると、気配を察してつつっと遠ざかる。
眼に焦点を当てるなどは至難の業です。
そんなやっかいなムクドリが、なぜか桜の木の枝に止まっていたので、これはチャンスとレンズを向けました。
飛び立つ前に数回シャッターを切るチャンスがありました。
かなりトリミングしていますが、眼にフォーカスが当たり、周囲の仲間のムクドリと、桜の花芽が写っていて、春らしい写真になりました。
〈2月23日〉

撮影場所:自宅庭
クリスマスローズもそうですが、ヒヤシンスも次々とつぼみが出てきて、全体では花期がかなり長くなります。
どちらも2月から2、3日おきに写真を撮りだめしてきました。ヒヤシンスもようやくブログに掲載できるようになりました。
〈2月24日〉

例年、私がそろそろ撮ろうか、と思う頃に倒れたりして、なかなか厄介な植物ですが、バラのために立てた支柱だとか、チューリップの葉だとかが役に立ち、ほかにもいろいろと支え合ってくれたようで、今年はあまり倒れずにラッキーでした。
〈2月26日〉

〈3月8日〉


赤い葉が敷き詰められたように見えるのはオキザリスの葉です。下の写真のように葉が赤褐色でピンクの花が咲く種類なのですが、グランドカバーとして白やブルー、濃紺のヒヤシンスとの相性がとてもよかったように思います。
現在はこの赤い葉の手前にムスカリが出てきてなかなかよい感じになっています。その様子はいずれ紹介いたします。

〈3月17日〉



〈3月23日〉

この構図、撮ってやろうとずっと狙っていましたが、明暗差が強すぎて失敗を重ね、ようやく撮ることができました。
〈3月27日〉

結局、1ヶ月以上をかけて、ずっと撮り続けてきたことになりますね。
〈2月25日〉

撮影場所:自宅のウッドデッキ 以下同じ
2月25日だったでしょうか。
「半額だったから…」とかみさんが豪勢なクリスマスローズの鉢植えを買ってきまして、それを火鉢に入れてウッドデッキに出しました。
最近の新種のクリスマスローズにはなかなかおもしろいものが多いと知っていましたが、高価でなかなか手が出せないでいましたから、私も興味津々です。

このあと写真を並べていきますが、光の具合とか、日数の経過による変化とか、さまざまな表情を見せてくれて、なかなかおもしろいのでした。



〈2月28日〉


〈3月1日〉


〈3月8日〉

〈3月17日〉

現在はピークを過ぎて、ウッドデッキのおもしろい造花細工といった雰囲気になっております。

当ブログは、山野草であろうと園芸種であろうと、だからどうこうというような区別はいっさいしておりません。
私の好みに合うかどうか、というのがたったひとつの基準です。
そもそも私たち人間は自然が創り出した動物であり、その人間が創り出したものもまた、人間というフィルターを通じて創り出された自然の産物である、と思っております。工場であるとか、鉄道や飛行機、建築物もまた、人が創り出したもの、つまりは自然の産物であり、私の好みに合えば被写体としてブログに登場します。
ただ、「四季の移ろいを記録する」というブログのコンセプトを大きく外すことはしない、という枷がかかっているだけです。
このクリスマスローズは、私の好みに合致していました。