
マツヨイグサの仲間はオオマツヨイグサとメマツヨイグサがあるそうだが、根岸森林公園のような住宅地の中の公園では、出てきても一度に1種類だけなので、比較することができない。
過去にマツヨイグサの仲間が出てきたとき、オオマツヨイグサでもなくメマツヨイグサでもないと思われ、悩んでいたところ、コマツヨイグサかも知れない、と詳しい方に教わったが、今年根岸森林公園の梅林の横の丘で群生しているこれはいったい、どの種類であろうか。
これまでよりはもっとも大型だ。いままでこれほどの数が一度に出現したことがなく、「やはり、撮って記録しておこう」と朝早く公園へ行った。

ご存じと思うが、マツヨイグサの仲間は日が昇ると閉じてしまう。朝6時半頃の撮影でも、背丈のある個体は半分以上が閉じ加減で、多少背丈の低い個体で花の開いているものを探して撮らなければならなかった。


立ち姿は下のようになってきているものもある。

葉を撮した写真がないか、と捜した。
一枚見つかったのが下の写真だ。

背丈の高い、花が閉じかけたものの多い個体群は葉が細い。多少の鋸歯はあるようだ。
これらはオオマツヨイグサなのだろうか。

あれぇ? なんだか雰囲気が違うぞ、という写真が出てきた。
そもそも、ホワイト・バランスがこれまでの写真とかなり違うが、それは朝日の当たり方が違うからだ。
しっかり大きく開いた花を捜していくと、中にかなり背の低い個体があって、花をアップで撮りやすく感じた。
「しめた、撮れるぞ! 」とよろこんだ。ぼくはただ「背丈が低く日が当たりにくいから閉じずに開いている。その理由は個体差だ」と思い込んでいた。
しかし、よく見れば、葉がずいぶん違うではないか !

葉は幅が広く、深い切れ込みがある。あるサイトには、深い切れ込みのある葉は「コマツヨイグサ」の特徴だ、と書いてある。
あれあれ…、もしかして2種類のマツヨイグサの仲間が咲いていたのか。事前に調べないで、記事を書くときになって調べるからこういうことになる。しまったあ!
また来年…、なんて言っていると、この公園では気まぐれに草刈りが入るから、来年はマツヨイグサをひとつも見られない、ということもありうるのだ。