FC2ブログ

タブノキ

2015.05.01(17:00)

150327_本牧山頂公園_タブノキの芽の展開し始め

 ハイネという画家が1855年に描いた「ペリー上陸図」という有名な絵があります。
 この絵の右端に「たまくす」(玉楠)という大きな木が描かれていて、ペリー来航を見ていた樹木として知られています。
 「たまくす」は関東大震災で焼けましたが、なんとか生き残り、約10メートル海岸寄りに移植され、再生して、現在は開港資料館の庭で見られます。
 じつは、これは横浜にはよく見られるタブノキ。クスノキ科タブノキ属の常緑高木です。

 トップの1枚は、根岸森林公園ではなく、3月22日に本牧山頂公園で撮影しました。


150422_根岸森林公園_タブノキの花序の展開

 春になると、冬芽の展開する様子がおもしろくて、このブログでは過去に何回も紹介してきました。
 ところが、今年は冬芽が開き始めるのが遅く、逆に開き始めたらあっという間でした。
 高木ですから冬芽の位置はかなり高い。たまに低い枝を見つけても、春は風が強く、ゆらゆらと揺れてたいへん撮りにくい。
 そんな中で、なんとか紹介できる画像を何枚か撮影できました。
 遠景とマクロ、冬芽の展開途中のものなどを載せましたので、様子はわかりやすい、と思います。

 上の写真は根岸森林公園にて4月22日に撮影しました。


150422_根岸森林公園_タブノキの花

 4月30日、根岸森林公園で撮影です。


150422_根岸森林公園_タブノキの花序遠景

 もう少し離れて、全体像を。


150422_根岸森林公園_タブノキの花アップ

 花は、雌しべ1、雄しべ9、仮雄しべ3、腺体9と、とてもややこしい構造をしています。両性花ですが、よく観察していると、花の様子が撮る時期によって変わります。雌性期と雄性期があるようです。
 今回の写真の中にも、雄しべが寝ていて白い柱頭の目立つ雌しべが立っている花と、雄しべが立っていて、柱頭が黒ずんで雌しべが判別しにくい花の2種類が写っています。

 個体差がありますが、5月から7月にかけて濃い緑色の実が付き、実の付く小果柄が赤く染まってそのコントラストがたいへんきれいです。これから先も是非ご注目ください。

 ところで、一昨日の「廃墟の春」は実験的な遊び画像ですが、こうした遊びでテクニックを磨いていると、
明暗差が極端で見にくい画像とか、風で揺れてピンぼけになった画像などを、シャープで見やすい画像として再生することにとても役立ちます。今回の記事の写真も、最初はブログに出せないのではないか、と危ぶんでいましたが、なかなかよい写真に変身させることができました。

2015年05月01日

  1. タブノキ(05/01)