【はまみらい】

最近は自分の好みから、大輪の大きな一本咲きのバラ、いわゆるハイブリッド・ティー・ローズをあまり紹介していませんでした。
今回は10月31日港の見える丘公園イギリス館のバラ園のハイブリッド・ティー・ローズを少し紹介したいと思います。
妙に響くかも知れませんが、ハイブリッド・パーペチュアル・ローズとティー・ローズ をかけあわせた雑種として生まれたモダン・ローズなので、このように呼ばれるそうです。
なお、ティー・ローズのティーは中国系のバラの香りが紅茶の香りに似ていたからそのように名付けられたそうです。
今回の記事は、そのほとんどが大輪のバラばかりです。
「はまみらい」は1994年に京成バラ園が作出したハイブリッド・ティー・ローズ。横浜開港150周年を記念するためそのシンボルの1つとして、「横浜開港150周年記念のバラ選定委員会」において、2008年6月に選定されました。剣弁高芯咲き。
【ローズヨコハマ】

「ローズヨコハマ」は2000年に京成パラ園が作出した、大輪で香りも強いハイブリッド・ティーローズ。剣弁高芯咲き。
横浜バラ会が創立50周年を記念して新種公募し、名付けたそうです。
【マヌゥー・メイアン】

「マヌゥー・メイアン」は フランス・メイアン社が1979年に作出した大輪のハイブリッドティ・ローズ。半剣弁高芯咲き。
メイアン(Meilland) 社は数多くのバラを作出している、バラの世界では名高いフランスの会社です。マヌウ(Manou)という名称は、メイアン家2代目のフランシス・メイアンの妻マリー・ルイーズに因んだもので、彼女の愛称に由来しているそうです。
【ビクトル・ユーゴ】

濃い紅色のバラや、あるいは輝くような黄色のバラについては、これまではどうしても色飛びさせがちで、「自然な元通りの色」と「花弁などの細部の見分けやすさ」とを両立させることが困難でした。
じつは最近になって、これをほぼ両立させる仕上げの方法を見つけました。この記事からは、より一層の画質の向上が可能になりました。
「ビクトル・ユーゴ」は「マヌゥー・メイアン」と同じフランス・メイアン社が1985年に作出した大輪のハイブリッド・ティー・ローズです。
【秋月】

「秋月」は1982年に京成バラ園が作出したハイブリッド・ティ・ローズです。大輪で、しかも色が美しい。剣弁高芯咲き。
【光彩】

「光彩」は1987年に京成バラ園が作出したハイブリッド・ティ・ローズ。大輪で半剣弁咲き。
【ブルー・ライト】

「ブルーライト」は1995年伊東良順さんが作出した大輪のハイブリッド・ティーローズ。強い香りと、この独特の色合いで知られています。
以前使用していた Olympus のカメラでは、この微妙な色がなかなか再現できませんでした。CANON のカメラに乗り換えて可能になりました。
【花かがり】

「花かがり」は1997年に京成バラ園が作出したハイブリッド・ティー・ローズ。剣弁高芯咲き。
「秋月」や「光彩」よりは小さいですが、花径11cm 程度はあります。
【イブ・ピアッチェ】

「イブ・ピアッチェ」は1982年にバガテル国際コンクール芳香カップ賞を受賞したバラ。1983年フランス・メイアン社作出の大輪のハイブリッド・ティーローズです。
上のように、前年になんらかの賞を取り、たぶんそれから品種名を決めて、翌年を正式の作出年とするのが通常のようです。
6月にフランスのバガテル公園を訪問したときは、植えられているバラの品種名が単なる記号・番号だけという札が多数ありました。
【アルブレヒト・デューラー・ローズ】

「アルブレヒト・デューラー・ローズ」は2002年にドイツのHans Jürgen Eversさんが作出した大輪のハイブリッド・ティー・ローズです。
ひとつの直立した茎に一輪しか咲かない大輪のモダン・ローズ。それがハイブリッド・ティー・ローズです。
今回は房咲き(フロリバンダ系)やつるバラ(クライミング・ローズ)はいっさいなしで、ハイブリッド・ティー・ローズだけを紹介しました。