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比叡山へ登る

2013.07.11(21:15)

ケーブル坂本駅のケーブルカー130529

 一般の観光客が比叡山に入るにはふつう二つのルートがある。
 1. 京都方面からバスなどを利用するルート
 2. 坂本からケーブルカーで登るルート
 ぼくは坂本からのルートにこだわった。
 なぜなら、叡山で修行を終えた老僧が里房を構えて隠居生活を送るのは坂本の町だからだ。


ケーブルカー内からロープウェイ坂本駅130529

 ケーブル坂本駅とケーブル延暦寺駅の区間を30分に1本の間隔で、比叡山坂本ケーブルが運行されている。
 小雨降る5月29日水曜日の朝、乗客はせいぜい数人のみだ。


ケーブルカー内から琵琶湖を眺める130529

 ケーブルカーの車窓から登ってきた線路沿いの景色を撮影すると、実感ではかなりの斜面でも、撮れた写真はほとんど高低差が感じられない。
 だから、少し横を向いて、電車の内部と、線路と、横から下方にかけての景色を同時に写し込むのがよさそうだ。


霧に霞む麓の町130529

 ケーブルカーの路線からして、坂本の町は右下方に見えるはずなので、見えているのは琵琶湖と坂本の町ということで間違いないと思われる。


ケーブルカーのすれ違い130529

 ケーブルカーがすれ違うのは、全線のちょうどまん中ということになる。
 毎時0分と30分に、坂本駅からの上りと、延暦寺駅からの下りが、同時に発車しているのだ。
 背景の町と琵琶湖も写し込んである。


霧に霞む琵琶湖130529

 いまはケーブルカーで一気に登ることができるが、昔の修行僧は歩いて登ったはずだ、と思いをめぐらす。
 高度が上がるにつれて、霧が少しずつ濃くなってくる。
 残念だが、この日は比叡山からの景色は望めないと諦めた。その代わり、霧の比叡山という被写体がぼくを待ち受けていた。


霧に霞む木々の中を歩く130529

 延暦寺駅へ到着すると、何度も来ているらしい数人の女性客はさっさとケーブルカーを下りて歩き始める。
 ぼくは乗務員に声をかける。ケーブルカーの傾斜角度を尋ねてみる。
 最大18度くらい、だそうだ。実感ではもっとずっと急角度に感じていた。
 小雨に備え、撮影のしやすい身拵えを整えてから歩き出す。


霧に霞む木々の中を歩く縦130529

 このような林の中、ほかに誰もいなくなった道を、とぼとぼと一人で歩いて行く。雨の平日は、こんなに観光客が少ないのだろうか。
 歩いていくと、霧はますます深くなるように感じられる。


厚くなる霧130529

 これはたいへんな日になりそうだ、という予感がする。
 傘を差していても、ウインドブレーカーがじっとりと湿っぽくなる。


これより延暦寺寺域130529

 延暦寺の文字が見えて、ここで500円を支払うが、寺域は3エリアに分かれているので、チケットはなくさないよう気をつけなければいけない。
 坂本の慈眼堂で受けた説明によると、延暦寺という名前の寺はないのだ、そうだ。比叡山にたくさんのお堂があって、総称して延暦寺と呼ばれているだけだ、という。
 憧れの比叡山は、深い霧の中でのお堂巡り、ということになった。

2013年07月11日

  1. 比叡山へ登る(07/11)