【池のスイレン】

大きくすると、手前のほうはちゃんとスイレンの花のかたちが見えているのですが、ブログ用に縮小すると判別がつきにくいですね。
【まだ残っていたアジサイ】

わが家ではアジサイはもう終わりですが、三渓園の深い林の中は陽当たりがよくないせいか、アジサイがさほど傷みもせずに残っていました。
こういう色合いのアジサイはわが家にはありません。
【ナンキンハゼの花】

これはナンキンハゼの花、ということでよいのでしょうか。
当ブログでは初めての写真です。
【三渓園のネジバナ】

本牧市民公園の駐車場近くの芝生はネジバナがたくさん咲いていました。
その中で、色濃く、よく捩れて、美しい花を選びました。

2枚目は、周囲の環境が少しわかるように撮りました。
【わが家のネジバナ】(特別出演)

三渓園の記事ですが、せっかくネジバナを出したので、わが家からも特別出演を依頼しました。
かみさんが鉢植えにして育てています。
蟻がいますね。右にも左にも…。

ブログ「楽のデジカメ散歩」の 樂 さんのようなマクロ撮影はなかなかしんどいですが、自宅での撮影で余裕がありますので、左右のバランスをとりつつ、もう少し近づいてみました。
三渓園の記事、自宅のネジバナともに、6月28日の撮影でした。
【ギボウシ】

詳細な品種まではわかりませんが、ギボウシの仲間の美しさは、いかにも日本の梅雨の時期に似合います。
ところで、こういう写真を撮ろうとすると、背景とごちゃごちゃとしがちなので、つい下のように撮ってしまいがちになります。
下のように撮れば、花はすっきり、細部もよく見えますが、ギボウシの写真としてはさっぱりおもしろみがありません。

上の写真はトップの写真と比較すると、ギボウシという植物そのものがこじんまりとして勢いがなく、画面の整理は簡単でも「奥行き」に欠ける画像で臨場感がありません。
トップの写真のポイントは、フォーカスを当てた部分はくっきりと強調し、背景を近い花から順番に遠くまで、少しずつボケさせて、カメラマンがギボウシを見ている現場の臨場感をいかに伝えるか、にかかっています。
背景のボケが弱すぎると、ゴチャゴチャ感が増してうるさくなり、強すぎるとギボウシの繁みを見ているのだという臨場感が失せてしまいます。
最近のぼくがいろいろな写真で注力しているのは、こういう微妙なさじ加減の技術をいかにして自分のものにするか、ということにあります。
「絞り優先」で撮影するわけですが、被写体や背景との距離、使用するレンズによってボケの程度は微妙に変化するので、それを体感で覚え込もうとしております。
【これは何でしょうか?】

水辺の植物に弱いので、さっぱりわかりません。
図鑑などを調べるにしても、何か手掛かりがないと適当にめくるしかない。
どなたか教えていただけるとありがたいのです。


花は、これからもっと大きく開くのかも知れません。
【ハンゲショウ】

念のために書きますと、トップのギボウシの写真のように「奥行き感」を狙ったのとはまったく別の撮り方をしています。
絞りを強引に f20 まで絞って、遠くまでできるだけ均等にくっきりと見えるようにして、ハンゲショウの花と葉が重なった模様を装飾的に画面に並べようとしております。
花を撮り続けておりますが、そのときどきで狙いは変わります。シチュエーション次第です。
下の写真は、ちょっと中途半端だったかも知れません。絞りは f9.0 です。

次からはごく当たり前に、花や葉の質感を大切にしようとして撮影しています。




今回いろいろと書きましたが、写真の撮り方講座のようなつもりはさらさらありません。
自分がふだんどんなことに注意してカメラを扱っているか、どんな狙いで写真を撮っているのか、できれば理解していただきたいなあ、という気持ちです。
ときどき大胆なこともやりますし、レタッチであれこれ修正したりもしていますが、「自然に見える」ということからあまり極端には逸脱しないところで、はっきりとはわからないように、さりげなくやっております。
最近はコントラストを強めて色を強く出すなど、少し大胆になってきているので、ずっとこの方針でいくのかどうかはわかりませんけれども。
【藤棚】

自動車の修理が終わったので、久しぶりに「三渓園」へ行ってみました。
藤棚の実を写すだけでも、こんなに贅沢な背景がある。全体がよい風景になります。
【アジサイとアオサギ】

見つけたときにたまたま 300mm の望遠レンズを付けていたので、即座にシャッターを切りました。
アジサイと一緒に撮れたのはこの一枚だけでした。

餌を探す目つきは真剣です。
ISO感度を落とせばもう少し画像がきれいになるのですが、暗がりで花を撮していたので、ISO感度を1600に上げていました。アオサギ君はどんどん動きますから、感度を直している余裕などありませんでした。
フォーカスだけはなんとか眼に合わせられました。
【これは何でしょう?】

これは何でしょうか?
花はシンテッポウユリをひとまわり大きくしたくらいの大きさ。
花の形だけを見ればユリの仲間のようですが、茎と花の付き方はハマユウに似ています。そしてハマユウはヒガンバナ科。ヒガンバナ科をユリ科に含める分類体系もありますが、茎に対する花の付き方、葉の様子などは、ユリというよりはヒガンバナに近い感じがします。

堂々としていて、品がよく、立派です。
【ヤマユリ】

臨春閣の南側の門の近くで、ヤマユリと出会いました。
みなさんのブログで拝見していて、うらやましくて仕方がなかったのですが、やはり実物のこの品格、美しさ、大きさに感動です。



明日は半夏生ほか、ひき続き横浜・三渓園の植物を紹介したいと思います。
そもそも今回の狙いは 半夏生 と ギボウシ でしたが、睡蓮の池とか、芝生のネジバナとかなかなかよくて、アオサギとヤマユリにも出会えて、二時間ほど豊かなときを過ごせました。
かみさんは、今週初めに無事イギリスから帰国いたしました。留守のあいだに、ぼくは少し痩せました(笑)

根岸森林公園隣接の「馬の博物館」では、およそ2ヶ月に1回ほどの展示替えで、馬に関係した企画展を実施しています。
ぼくが馬に関することに興味があるとはいえ、これらを毎回見てはいないのですが、今回は「特別展」ということで「鎌倉時代の馬と道〜畠山重忠と三浦一族〜」と題する展示だったので興味を惹かれ、6月9日に見にいきました。

その感想記事は下記をクリックしてください。
「鎌倉時代の馬と道〜三浦一族と鎌倉幕府」

「馬の博物館」には馬場や厩舎と、イトザクラなどの美しい小さな庭園が付属しています。
その中から、きょうは、ほかのブログではあまり紹介されていない写真を紹介いたします。
上は6月9日に撮影したアンズの実。いうまでもなく、アンズはウメと近縁であり、実はウメととてもよく似ています。

アンズの記事を出したので、今年5月1日の写真の中から、馬の博物館のボケの実の写真を引っ張り出してきました。いずれ紹介するつもりで忘れていたもの。思い出さなければこのまま埋もれてしまうところです。

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花や木々などの自然観察、歴史遺産への興味、それらを求めてのウォーキング、そして自分の見たものを写真に撮って記録すること、自然科学一般への興味やアートを楽しむことなど、これらの狭間でぼくはいろいろと揺れ動いております。ときにはどれかが勝ってほかが留守になることもあります。
花の写真を並べてブログの記事を書いていても、心の中では「琳派」の作品のことを考えていたり、平家物語など戦記物の世界に心を奪われていたりしております。
植物の生殖のことと、美術史に顕れた人間の愛欲の世界(『欲望の美術史』の感想は題名をクリックしてください)を、同時に考えていたりします。

前回は京都市の蹴上(けあげ)のインクライン(傾斜鉄道)を紹介し、舟を引き上げる台車の写真で幕を引きました。
ちなみにこの「蹴上」という地名の由来ですが、二説あるようです。
もっとも一般的に言われているのは、源義経が奥州へ向かう途中にこの地で平家武者の一行とすれ違い、そのとき、武者の乗っていた馬が泥水を蹴り上げて義経の衣服を汚したので、腹を立てた義経はその武者と従者計十人を斬り殺してしまった、という事件があった。そこが「蹴上」だというものです。
上の写真、前回記事の最後の写真を、舟溜まり側から撮影しています。舟のかたちがはっきりと見えています。

この付近、京都市上下水道局の浄水場など施設がたくさんありまして、水門だの、導水管だの、古くて由緒ありそうな建物の写真とか、何枚か撮りましたがどれが何なのかよくわかりません。

10月8日(月)が体育の日だったため翌9日は「琵琶湖疎水記念館」が休みということで、見学できなかったのが響きました。
次回また京都へ出かけたときは、この「琵琶湖疎水記念館」と、会津藩が本陣を置いていた「金戒光明寺」の見学は第一優先だ、と考えております。

さて、何枚か写真をご覧いただいたので、いきなり「南禅寺」へとジャンプいたします。
蹴上と南禅寺とは隣り合っているのですが、歩いていくと、金地院崇伝の金地院とか南禅寺派の寺院が並んでいて脱線してしまうので、なかなか目標の「水路閣」まで辿り着きません。琵琶湖疎水の流れをもう一度目にするのは、南禅寺の一番東の奥まで行ってようやくなのでした。
上の写真以降、「水路閣」の写真が続きます。

「りんどうのつぶやき」の mico さんが何回も紹介されてまして、ぼくはずっと前から自分の目で見たいと思っていましたが、ようやく昨年10月9日になって実現しました。
前回の記事では琵琶湖からの第1疎水を紹介しましたが、第1疎水はインクラインの南禅寺舟溜まりまで。そこから先は鴨東運河が引き継ぎます。
一方そこから北へ枝分かれした疎水の分線が流れています。その基点の辺りに、この水道橋があるのです。「水路閣」と名付けられています。インクラインからここまでの距離は約500m だそうです。



上の写真は水路閣の真下で撮影しています。

水路閣を上から見てみようと坂を登っています。

水路閣の水路は、閉ざされた柵の向こう側。上へ出て行くと危険なので、柵で閉じられています。

では、水路が流れていく先はどうかというと、このようにトンネル内へ消えていきます。
その先はというと、ずっと北へ歩いて行くと、どこからかまた通常の水路に戻っていまして、その水路に沿って散歩道があります。

上の写真は南禅寺から北上していく「哲学の道」です。
西田幾太郎さんが思索に耽りつつ歩いた道なのでそう呼ばれるようになったとのこと。
上の写真の右側に水路が流れています。それが南禅寺の水路閣から流れてきた「疎水分線」です。

名前に惹かれてこの「哲学の道」を銀閣寺まで歩き通しましたが、適当にしておいて金戒光明寺のほうへ下りるべきだったか…、などと、いま思えばそんな気もするのです。

さて、ふつう京都の川は北から南へ流れるのですが、疎水分線は小高いところを南から北へと流れています。
どこまでも歩き続けるわけにはいかないので、銀閣寺で疎水分線を辿るのを止めましたが、鴨川の合流するところを越えた辺りで分線は西へ向かい、最後は堀川へつながっていた、ということのようです。
二日間にわたり「琵琶湖疎水」の記事を読んでいただいて、ありがとうございました。

5月28日から31日まで、琵琶湖周辺の旅を予定していたら、直前に「梅雨入り宣言」で出て、28日はぶつぶつ言いながら新幹線に乗りました。
まずは大津を拠点に三井寺(園城寺)と石山寺、翌29日は比叡山まで行ってこよう、というわけですが、浜大津のホテルに荷物を預け、まずは隣の三井寺(みいでら)駅まで京阪電車に乗りました。
駅を下りたらかなり降り始めまして、傘を差しながら歩きました。
上の写真は、向こうを京阪電車が通りかかったので慌てて撮影したものですが、北国橋という「琵琶湖疎水」に架かる橋の上、琵琶湖側を向いて撮影しています。
反対側を向けば下のような光景が目に入りました。


琵琶湖疎水の説明板です。
明治の初め、琵琶湖から宇治川までを結ぶ舟運を開き、同時に水力、灌漑、防火などに利用して京都の産業振興を図ろうという計画があり、明治18年に着工し明治27年に完成した、というようなことが書かれています。
疎水が完成したのは明治23年で、鴨川までの運河が完成したのが明治27年ということのようです。
この看板の下の地図、水路は第1疎水と第2疎水がありますが、下側の線の第一疎水の、マル1番の辺りがこの北国橋付近なのです。

上が第1疎水制水門(支川に本川の水が逆流してくるのを防ぐために設けられる水門)、下が閘門(上流側の門扉)です。先に第1疎水の工事をやって、第2疎水は後から(明治41年から45年まで)の工事でいきなりトンネルということのようですから、産業遺産として写真に撮っておもしろいのは第1疎水、ということになります。

Wikipedia によりますと、閘門(こうもん)は、「水位の異なる河川や運河、水路の間で船を上下させるための装置」です。「閘門の特徴は、固定された閘室(前後を仕切った空間)内の水位を変えられること」だそうです。
したがって、閘門の門扉はふたつあり、これは琵琶湖側(上流側)の門扉です。

琵琶湖疎水(第1疎水)は見た目も美しい。第一トンネルへ入るまでのこの両側は桜の名所となっているようです。

施設の塀などもこのようにとても立派です。

第1疎水は長い長い水路を経て、京都の蹴上というところへ出てきます。
本記事の三枚目の説明板写真の左下に線路の絵が書いてありまして、インクライン(傾斜鉄道)と書いてあります。
琵琶湖疎水の第1疎水を通ってきた船を、鉄道の台車に乗せて南禅寺まで引き上げ、舟溜まりへ下ろすのです。舟溜まりから鴨川までは鴨東運河を通ります。
京都旅行の最初の記事を「ならの小川」の記事から始め、「川」を強調したのは、じつはこのような理由があったのですが、京都旅行の記録記事はあと少しのところで中断しているので、今回このようなかたちで再開しようとしております。
さて、そのインクライン( ink line ではなくて、incline )ですが、中腹から下を見たのが上の写真です。
昨年10月8日の撮影です。

インクラインの説明板です。
舟を乗せて引き上げたり下ろしたり、ケーブルカーのようなものと考えてください。

インクラインの中腹から上を見たのが上の写真です。
このインクラインの線路の両側は桜の木です。ここは京都の桜の名所で、春はたいへん賑わうそうです。

上が台車の写真。
登りきったところで少し下りになり、舟溜まりへ向かうわけですが、その舟溜まりが見えています。
じつはこの先に「疎水分線」というのがありまして、次回の記事は疎水分線まで追いかけたい、と思います。
大津三井寺駅付近での琵琶湖疎水の記事が、うまいぐあいに京都の記事へと繋がりました。
富士山の世界遺産登録が話題になっておりますが、このような「産業遺産」もしっかりと守っていきたいものです。

今朝(6月21日)、外出の前に庭へ三脚を持ちだして撮影しました。
シャッター速度 0.3、絞り f22.0 なんていうことは、めったにやりません。三脚もほとんど使いません。
ただ、この写真はそうしないときっと撮れないだろう、と思ったのです。
ヒメイワダレソウは、このようにグラウンド・カバーに使われることが多いようです。
ほとんどは白い花なのですが、ここだけピンクの花を使った一画があります。
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6月18日 夏目漱石の美術世界 展(東京藝術大学美術館)
6月19日 江戸絵画の軌跡〜ファインバーグ・コレクション展(江戸東京博物館)
発掘された日本列島 2013(江戸東京博物館)
6月20日 LOVE展 アートに見る愛のかたち
〜シャガールから草間彌生、初音ミクまで(森美術館)
6月21日 世界報道写真展(東京都写真美術館)
写真のエステ
〜五つのエレメント 光 反映 表層 喪失感 参照(東京都写真美術館)
上のように、連日外出していました。
預かってもらっていたスキップがもどってきたので、明日からは家におります。
かみさんがロンドン近郊へバラ園視察(笑)に出ているため、留守番は羽を伸ばしているか、犬の世話や庭の管理など家事に追われているか、のどちらかなのですが、さいわい雨が降り続き、水遣りの手間がかかりません。
上のような状態でしたので、ブログの更新やみなさんのところへおうかがいする余裕がありませんでした。