
Wikipedia で調べますと、千葉県の東京湾岸の干潟は、そのほとんどが1960年代から1970年代にかけて千葉県企業庁によって次々と埋め立てられ、工業地や住宅地として開発された、とのことです。
現在の谷津干潟は、旧大蔵省の所有であったために埋め立てを免れ、埋立地の中に2本の水路で海とつながる池の様に残された、とのことでした。
上はオナガカモの飛翔、下以降はヒドリガモの記事となります。

ヒドリガモは河口付近を好むということで、谷津干潟でも上で書いた水路の付近、つまり橋の近くに来ています。だから、カモ類の中でも近づいて撮影することができました。
たくさん集まっていて、静かに餌を探しているようでいて、じつはかなり騒がしい。
何をしているのだろうと、長女と二人で観察していましたが、長女の結論は「これは合コンだ」ということでした。
上の写真でも画面右端のほう、雌に言い寄る雄と振り返る雌の様子が見られます。

ご覧のように、すっかり出来上がって仲のよいカップルもあります。

しかし、やはり好みというのはあるようでして、「いやだってば、近寄らないで!」という場面もかなりあるようでした。
写真のように、水面が妙に波立っているのは、トラブルが起きかけている証拠なのです。

横合いから余計なちょっかいを出されて怒り、雄が追い払いにかかることもあるようです。

ときどきバトルがあります。姿勢を低くして首を伸ばし、口を開けているヒドリガモは相手を威嚇しているポーズのようです。バトルそのものは動きが速すぎて撮影失敗ばかりでした。

これはカップルが成立したのだったか、それとも逆だったか…。
「ここ、うるさいわね」
「うん、二人で静かなところへ行こうか」
とバトルを離れて二羽の世界に浸っているカップルもたくさん見られました。