
これはいったい何と読むのでしょうか?
いわゆる「三つ巴紋」の一部を抜き出したようなマークであることから連想はできます。三つ巴紋は古くから神社の軒丸瓦に使用され、防火のまじないとして使用されています。つまりは水を表すのですが、そのうち一部だけをマークにしても水を表すのでしょうか。尾形光琳の「紅梅白梅図屏風」の真ん中の川などを見ていると、「二つ巴」だって「水」でよさそうだし、ひとつでもよさそうです。
ネットなどずいぶん調べましたか、こういうことを書いてあるところは見つかりませんでした。
【追記】ななごうさんから、「つ組」と「れ組」ではないかと
ご指摘がありました。
防火担当地域も「つ組」に駒込浅嘉町があります。
間違いは、こういうこともある、という例として
残しておきます。ブログの醍醐味でしょう

この写真を見ると、まあ、「水の」マークということでいいのだろう、とは思います。
どうも江戸時代のとび職の方の組、火消しなどと関係がありそうに思います。というのは、この付近は「八百屋お七」の墓などがありまして、防火にはとくに気を遣ってきた土地柄です。
(注)マークといろはの組名の勘違いは別にして、「八百屋お七」や防火の話題には間違いはありません。

場所は例の駒込・六義園から少し歩いたところ、駒込・富士神社です。Wikipedia によれば、祭神は
(この写真、階段上の葉の照り返しを防ぎきれず、少しご覧になりにくいと思います)

川柳があります。「駒込は一富士二鷹三茄子」。富士神社と、鷹匠屋敷、富士神社裏のナスが名物として知られていたのだそうです。文京区がきちんと説明書きを立ててくれていました。
富士塚はぼくが都内各地で見てきたものと比較すると、あまりそれらしくありません。昔は登り口があり、何合目とかあったのでしょうけれど、いまはそういうのは崩れて判別できなくなり、正面の階段を登れば神社の拝殿になります。

階段を登って横から。左側が拝殿、右側が本殿でしょうか。コンクリート造りになっていて、古い感じが薄れ、有名な割にはおもしろくありませんでした。

富士神社を出て少し歩くと、こんなオブジェが見つかりました。

講談社フェーマススクールズ。へぇ、こんなところにあったのか…。美術の総合通信教育スクールです。
もうはるか昔のこと、受講を真剣に考えたことがありますが、金もないし、きっと続けられないだろう、と諦めました。
雑誌に簡単な実技の鉛筆デッサンとその他美術のセンスを問う問題が並んでまして、それを送ったら添削して帰ってきました。実技はまあまあ、構図に関しては満点。あとはよく憶えていません。
そんな方向へ走っていたら、いまのような老後の安楽な生活はなかったかも知れませんが、もしかしたら…、おもしろおかしい人生が待っていた可能性も…なんてね。