FC2ブログ

なぜ、これほどまでにこじれてきたのか?

2012.07.21(18:30)

戦争の遺品120711

 かねてより、不思議に思っていることがありました。
 日本国のために戦争へいき、戦死した方たちを祀っている神社へ行って、すなおに頭を下げて祈るというのは、日本人としてきわめて素朴で、当たり前の心だと思うのですが、それが「靖国神社」というだけで、なぜあれほど大騒ぎして、各政治勢力やマスコミが大舌戦を繰り広げるのか。
 戦犯がどうのこうのとか、ぼくがとくに不勉強というわけではありません。ただ心情として、なぜこれほどこじれるのかどうも納得がいかない。
 というわけで、自分の目で見てみようと出かけました。


靖国神社本殿120711

 境内には若い特攻隊員の遺書など掲げられていたりして、目頭が熱くなる内容でした。


三菱零式艦上戦闘機五二型120711

 お参りして、博物館となっている「遊就館」に入ります。


零戦のコクピット120711

 玄関ホールで零式艦上戦闘機とか眺めているうちは、このコックピットに座っていざ出撃するとき、若者たちは何を考えていたのだろうかとか思い巡らせましたが…。


艦上爆撃機彗星120711

 800円で券を買って展示室へ入室、展示物を見始める前に、映像ホールで「私たちは忘れない」という50分間の映画を見ました。日清日露戦争から始まって、太平洋戦争までの戦争史です。「教科書では教えられない真実の歴史が、今よみがえる…」という謳い文句はよいのですが…。たしかに、「かけがえのない命を国に捧げた先人たちの尊い歴史を忘れないようにしよう」という気持ちは伝わるのですが、映画が進むにしたがって、いったいどういう人がこの映画を監修したのだろう? と疑問に感じざるを得ませんでした。
 中国人、列強諸国、とくに米国が一方的に悪いのであって、日本人は経済的に追い詰められ、謀略にあってやむを得ず戦い、恥ずべきことはいっさいやっていない。こんな一方的な歴史観の映画がどうして作られるのか。戦争をやっているのですから、戦力の強い米国が勝ち、戦勝国米国の意向に合わせた教育が徹底され、戦後に教えられた歴史は歪んでいるのだという、その主張はわかるのですが、だからといって「日本人は被害者だ、日本人だけが正しいことをやってきたのだ」なんて、ちょっと無茶苦茶な映画なのでした。


靖国神社の街宣車120711

 なるほど、「これがここの神社の姿勢だ」というのなら、マスコミなどが突っつきたくなるのは無理もない、と思いました。そりゃあもしかしたら逆で、なんだかんだと世間が突き回すから、靖国神社側が身を守ろうとしてどんどん偏向していったのかも知れませんが、いまさらそんな経緯にぼくは興味はありません。
 なぜ「靖国神社」というだけで政治問題化するのか、その理由はわかったような気がします。
 その後の展示物などについては、ここだけでしか見られない充実した内容でしたが、詳細な戦争史等については、とてもひとつひとつ見ていく気にはなれません。歴史に片寄りは付きものとはいえ、かなり一方的に書かれている可能性もありますしね。


人間魚雷回天120711

 上の写真は人間魚雷回天です。これで出撃して百余名の若者たちが命を散らしたそうです。
 召集され、若くして亡くなった方たちに、上で書いたようなことというのはまったく関係のないことで、戦死者が多数祀られている靖国神社がこのようなことになっている、というのは、「日本というのは不幸な国だな」という想いに駆られざるを得ないのでした。

2012年07月21日

  1. なぜ、これほどまでにこじれてきたのか?(07/21)