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駒込・六義園(2)

2012.07.09(20:00)

六義園の大木と池120626

 いろいろな本を読む私ですが、時代小説も大好きなジャンルのひとつで、そんな中で贔屓にしていたのが池波章太郎さんの『剣客商売』です。新潮文庫の全18巻は当然すべて読みました。
 主人公の秋山小兵衛の後ろ盾になっているのが柳沢吉保でして、時代小説やドラマではあまり好意的には描かれない政治家ですが、なにしろ『剣客商売』がありますので、ぼくのイメージはけっして悪役ではありません。


ブルースカイ120626

 その柳沢吉保は、隠居後は江戸本駒込(東京都文京区本駒込6丁目)で過ごし、綱吉がたびだひ訪れた六義園(りくぎえん)の造営などを行ったわけで、それを明治維新後に岩崎彌太郎が改修しつつ保全に努め、東京市に譲渡したのが現在の「六義園」ということになります。
 中央に池を配した回遊式庭園ですが、池の周りの広さが桁違いに広い。ちょっと池を外れれば、鬱蒼とした林の中の小径で散策を楽しむことができるよう設計されています。

 上の紫陽花は、たしか「ブルースカイ」という名札がありました。


吹き上げ松付近から120626


吹き上げ松120626

 さて、和歌山の吹上にはかつて「根上り松」という変わった松が見られたそうで、それを模して植えられたのが「吹上松」です。六義園制作当時と同じ位置にあって管理されているそうです。


吹き上げ松遠景120626


ツツジと浜と池120626


六義園木漏れ日の道120626

 池から離れた木漏れ日の道。なかなかよい風情ではありませんか。


つつじ茶屋120626

 ここは『つつじ茶屋』。明治時代に岩崎家によって作られたもの。柱と梁はツツジとサルスベリだそうです。
 ツツジは成長が遅く、柱として使える材を集めることは大変むずかしいということです。斜めに見えているのが「控え柱」。それは放っておいて、控え柱で支えられている柱のうち、捩れているのはサルスベリ。捩れていないのがツツジのようです。写真の一番手前の「控え柱ではない柱」はツツジです。


山陰橋120626

 ツツジと紅葉の頃が、六義園の見頃としてベストだそうで、その頃にまた来たいものです。

 門をくぐった当初は、池泉を配した庭園のあまりの美しさに圧倒されて、漠然とシャッターを切っていましたが、池の中心部を撮してもただのっぺりとしてしまって、そのような写真(7月5日の三、四枚目)では庭園の美しさを再現できないと気がつきました。
 三分の一を回った本記事の写真の頃から、近景を適宜配して、遠近感を演出しようという気持ちが働いてきました。
 一方で、よく晴れてきたために陽の射しているところと木陰ではまったく明るさが違い、この処理をどうするか、悩みながら写真を撮っていました。

2012年07月09日

  1. 駒込・六義園(2)(07/09)