
原信太郎さんという方は、世界的鉄道模型の製作者・コレクターとて、この世界ではたいへん有名な方だそうです。
1919年生まれ、93歳。12才の頃から鉄道が大好き、世界の車両を模型にしたい、と「ヤミツキ」になった原信太郎少年は戦後コクヨ(株)に入社、約80年間、世界中を旅して集めたスチール写真十万枚、ビデオフィルム440時間、所蔵模型6000両。
横浜では、横浜三井ビルディングに博物館を作って展示する予定で計画が進められており、本年夏オープンの予定で。世界最大級の鉄道模型博物館となるそうです。

これに先立ち、横浜そごうにて250両を展示中。8階催し物&フェア・スペースにジオラマがられて、一番ゲージ(軌間45mm)の模型が走っています。先日からテレビニュースなどで盛んに報道されています。
そごうの展示は4月2日までですが、夏には博物館がオーブしますから、急ぐ必要はありません。
今回はその横浜そごうの様子をちょっとのぞいてきましたので、ご紹介します。

原さんが少年時代に初めて作成した鉄道模型です。
学校から家へ帰っても頭の中は鉄道のことばかりで勉強ばかりするのはイヤ! だからといって成績が悪化すると「勉強しろ」と言われて帰って遊べない。だから彼は授業を真剣に聞いてノートを取って、学校で憶えるべきことは全て憶えてしまうことにした。宿題はできるだけ休み時間にやった、そうです。
この執念あってこそ、東工大機械工学科入学、技術畑を進み、戦後はコクヨに入社、やがて関連会社の副社長さんまでやられたようです。

上はドイツの機関車ですが、ご本人はとにかく現地へ乗りに出かけて行くのです。
今回は写真はありませんが、韓国と北朝鮮の境界を走っていた、いまでは現存しない鉄道の模型があります。見に行って、乗って、たくさんの写真、ビデオを撮って、その記録から製図を起こして模型にしたということで、とにかくふつうの努力では到底できないことです。

奥様と乗られたオリエント鉄道は、ぼくも箱根のルネ・ラリック美術館で日本に持ち込んだ実物車両に乗ったことがありますが、内装が絶品なのです。
模型ではその内装まで再現されています。

上はドイツの列車。この模型でも乗客の様子が再現されています。

模型の精巧な再現、優美さをお楽しみ下さい。


金沢自然公園は、横浜市金沢区ということで、家から遠いような気がしていましたが、自動車ならわずか30~35分。駐車場から山の上まで無料往復バスが15分おきに走っています。
この日幼稚園児を引率している小団体があり、「上まで歩かれたらいかがですか? 眺めがいいですよ」と奨められ、体調万全とは言えないながらも、その誘いに乗ってしまいました。
上の写真は「海の見える小径」からの眺望です。

昨日いろいろな写真を掲載しましたが、あれはすべて金沢自然公園の花々です。
上の写真はスノー・フレーク(ヒガンバナ科の園芸種)ですが、山の中へ分け入っていくと、昨日のキブシだとか、下のウグイスカグラとかを見ることができます。自然林があまり手を入れられずに残っている部分があります。

ウグイカグラは初めてでした。
YAKUMAさんのブログ「自然大好き《道端観察記》」で教えていただいたのがたぶん最初で、樂 さんのブログ「楽のデジカメ散歩」で「金沢自然公園で見ることができる」と教わり、期待していました。

金沢自然公園は随所にツバキの木がありますが、上の白いツバキはとても上品で素敵です。

白が好き、とおっしゃる方が多いと思いますが、こんなアセビを見つけました。
【菜の花畑の風景】

先日金沢自然公園の菜の花畑を紹介したものの、自分としてはあのときの写真がどうも気に入っておりません。
菜の花がもっと美しく見えるように、それとポイントが定まっていて、構図の美しい画像を! ということで、再挑戦です。
【カンヒザクラ】

再挑戦シリーズのその2。本牧山頂公園は陽当たりがよすぎて、カンヒザクラを撮ると花弁の照り返しが強く、花の内側がいまひとつよく撮れません。
金沢自然公園で日陰で咲いているカンヒザクラ(寒緋桜)を見つけたので再挑戦。
【サンシュユ】

再挑戦シリーズのその3。本牧山頂公園のサンシュユは花柄があまり伸びないうちに開花して、あるいは早く撮りすぎて、放射状に花が展開するサンシュユの特徴をとらえた写真になっていなかった。
金沢自然公園で見つけたサンシュユで再挑戦。
【開花しているキブシ】

鎌倉の源氏山公園へ登る道でみつけたキブシは、やや時期が早く、花序はあっても開花した花がほとんどなく、しかも陽の光が強くあたりすぎて花の様子がいまひとつ詳細に見えなかった。
金沢自然公園で咲いていたキブシを、花の内側まである程度見えるように配慮して、再挑戦。
【アンズ】(「滄溟の月」との比較)

ここからは新しい話題です。
昨日アンズ(杏子)との雑種性の強い豊後系豊後性の梅として「滄溟の月」を紹介しました。
では、そもそもアンズとはどんな花なのか。
金沢自然公園で撮ってきたアンズの花をよく眺めると、なるほど「滄溟の月」はアンズに近いようだ、と納得できます。
【ハナモモ】

ブログ「空見たことか」の空見さんが、ハナモモか紅梅かと悩まれたケースがありました。
金沢自然公園で、開花した紅いハナモモを見つけました。花の大きさが大輪の梅よりもさらにひとまわり大きいですね。それと、ハナモモを撮ると葉がちらと写ることが多いです。
【ヒュウガミズキとサンシュユを組み合わせ】

やはり空見さんとの話題で、これは「根岸森林公園で見つけた花がヒュウガミズキかどうかわからない」とぼくが悩んでいました。
金沢自然公園にはトサミズキとヒュウガミズキの双方がありました。しかも両方とも数が多い。これだけたくさん見ることができれば、もう迷うことはないでしょう。
上の写真は、バカなことを試してみました。ヒュウガミズキとサンシュユの組み合わせ。アップがヒュウガミズキ、背景がサンシュユです。
根岸森林公園で新たに見つけたのは、やはりヒュウガミズキでした。近日中に掲載します。
【曇天のクレーン】

近所の母校の建て替えが昨年夏頃からずっと続いています。
前にも一度撮りました。でもまた撮ってしまった。しかもわざわざこんがらがったような電線を近景にして…。
どうしてこういう撮り方をしたくなるのか、なぜこのような写真を撮りたいのか、そこのところはどうもよく説明できません。
思い切り人工的な景色ですが、人の営みというのは、宇宙全体からみればこれも自然の一部なのだ、とそう思います。
【夕陽のクレーン】

【滄溟の月】(3月20日、25日、根岸森林公園)

梅が好きで早咲き種から順番に撮ってくると、遅咲き種が咲き始める頃には飽きてきます。
じつに自分勝手なことですが、いままで「遅咲き種」を注意深く観察して記事にしたことがあまりありません。
「滄溟の月」は典型的な遅咲き種で、杏子との関係の深い豊後系豊後性の梅として知られています。
この梅の木の周囲は、ほかと妙に雰囲気が違います。これはこの抜けるような白い花弁が強烈な印象を与えるからなのですが、極端に白く見えるのは、たぶん萼と木の枝の色が濃く深い紅色だからでしょう。
強烈な濃い紅色と白との対比、このコントラストが強い印象を与えます。「滄溟の月」とはよく名付けたものだ、と思います。



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3月12日の鎌倉駅西口です。
小町通りとか若宮大路とかのある東口のほうではなく、西口へ下りて、まっすぐ十数メートル歩きますと、市役所前の交差点にぶつかります。ここを右へ曲がると扇ガ谷(おうぎがやつ)の寿福寺(Bのポインターが立っている)や英勝寺のほうへいく車道があります。
ここを行くのがぼくの定番のコースです。

5分ほど歩きます。
この日は今まで見ていなかった変わった建物を見つけました。
秋田県湯沢市に明治21年に建てられた酒蔵を移築し、現在は賃貸住宅にしているようです。
ほぼ原型のまま移築し、再生させたもので、相互扶助制度である「結」(ゆい)に習って大勢の人々の支援を受けたので「結の蔵」と命名した建物だそうです。


さて、道路をこの建物付近までくると、左側「源氏山公園方面近道」の案内板が出てきます。
案内板に沿って、住宅街の細い道を歩いて行くと、上のような風景が広がりまして、いかにも鎌倉という感じになってきます。細い路地のような道を行くと、結局「寿福寺」の裏に通じるのですが、源氏山公園へ登る近道はこの「寿福寺」の裏にあります。

道というよりは、無理矢理岩場を切り開いた抜け道といったほうが適切でしょう。
これを登ると右下に寿福寺の墓地が見えてきます。

山道にはアオキがたくさん生い茂っています。

道が開けて寿福寺の墓地が見えるあたりにこの木があります。
キブシです。じつは、本日の目的はこのキブシの花の写真を出したくて書いたものです(笑)
開花したばかりでほとんどがつぼみですが、独特の味わいを感じます。

キブシの道をさらに登ると、右側に英勝寺の墓地があり、梅が咲いています。
上を見上げると、このような感じになります。大木が多く生い茂る山道です。ここを登ったところが源氏山公園であり椿の名所です。

今晩は一枚だけですが、下記のリンクをクリックすると椿の記事にジャンプします。
クリックしてください → 源氏山公園の椿

前にも書きましたが、源氏山公園の椿をたっぷりと楽しんだら、化粧坂(けわいざか)の切り通しを下り、海蔵寺を見て帰る、というのがぼくのコースです。
帰り道は線路に沿って歩き、源氏山公園へは登りません。花や竹藪の美しい尼寺「英勝寺」の前を通ります。「英勝寺」は萩、芙蓉、彼岸花などの季節には是非入ってみることをお薦めします。
さまざまな花が咲き進み、このままではキブシの写真をボツにしなければならなくなりそうなので、鎌倉駅西口の軽いウォーキングコースを紹介させていただきました。
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最近光文社新書で「『ヤミツキ』の力」という本を読みました。
12才の頃から鉄道が大好き、世界の車両を模型にしたい、と「ヤミツキ」になった原信太郎少年は戦後コクヨ(株)に入社、約80年間、世界中を旅して集めたスチール写真十万枚、ビデオフィルム440時間、手作りの所蔵模型6000両。それを横浜三井ビルディングに博物館を作って展示する予定(本年夏)ということで、現在横浜そごうにて250両を展示中。8階催し物&フェア・スペースにジオラマがられて、一番ゲージ(軌間45mm)の模型が走っています。(4月2日まで)
その精巧さ、これらの模型を作らせた「『ヤミツキ』の力」にはただただ唖然とするばかりです。
【同じ幹から咲いた椿】(根岸森林公園、3月25日)

3月25日の根岸森林公園です。
この椿は同じ幹から出た枝が分かれていました。器用なことをするものです。
このような咲き方をする梅を選んで品種化したものが梅にあります。
紅白の梅を枝ごとに思いのままに咲き分けるから、「思いのまま」という品種名で知られています。
【思いのまま】(根岸森林公園)
〈3月25日撮影〉

〈3月20日撮影〉


【梅林のナズナ】(3月25日)

梅林の崖でナズナがきれいだったので、ついでに撮影。
【コガモの楽園】(3月19日 三浦海岸駅付近の小松ヶ池)

【ヒドリガモ(♂)】(3月19日 三浦海岸駅付近の小松ヶ池)

【ヒドリガモ(♀)】(3月19日 三浦海岸駅付近の小松ヶ池)

【オナガガモの夫婦】(3月19日 三浦海岸駅付近の小松ヶ池)

もしかして、雌はオナガガモではないカモ…(笑)
【トビ】(3月14日 金沢自然公園)

【ハクセキレイ】(3月25日 根岸森林公園)

【ムクドリ】(3月15日本牧山頂公園)


【泥棒カラス】(3月25日 根岸森林公園)

戦利品をこじ開けています。
なんだか、子どもたちの声がしています。

カラスは堂々と食べています。
子どもたちは「カラスに取られた」と騒いでいるようです。

カラスはすっかり満足している様子です。
ぼくが数歩近づいたら、パックごと咥えて飛び立ちました。
男の子がひとり追いかけようとしています。女の子たちが「カラスにかなうわけないじゃん…」とか騒いでいます。
歩いて行くと、シートを敷いて、荷物を広げていました。
「あのカラスに取られたの?」
「うん、そうなんです」と悔しそう。
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このブログで鳥たちの写真をこれだけ一度に出すのは、初めてかも知れません。