
最近はサギの仲間が根岸森林公園へまったく来てくれなくなった、と思っていたら、29日雪の日の朝、池の浮島のところにアオサギが立っていました。

パトカーの音を警戒して首を伸ばしたところです。
北東の入り口付近ではバス7、8台を含めて自動車が15台ほど立ち往生していましたから、その整理に駆けつけたのでしょう。

できるだけいろいろな角度から撮りたいので、首を動かしてくれるのを待っています。
あとから気がつきましたが、結構降っています。寒いはずです。
数年前、指先を切り落とした手袋をかみさんが買ってくれまして、役に立っています。
その指先が痛くなって、カメラの操作が思うようにできなくなるくらい冷え込んでいます。

背後をカモさんたちが泳いでいきます。

少し遠めから撮すと、このように雪が画面にたくさん入ってきます。
寒いし、疲れてきたからもう帰ろう、と決心して池の横を通ったら、アオサギを見つけてしまいました。
標準ズームのレンズを付けていたので、雪の中で屈んで望遠レンズへ交換するのですが、交換中に雪がカメラへ飛び込むとやっかいなことになります。ご覧のように降っていますので、かなり苦労しました。
交換が済んでしまえば、カメラとレンズは一応防塵・防滴仕様となっていて、かなり雪で濡れますが、大丈夫だと信じてやっています。
「文殊」と「大輪緑萼」を撮ったのと同じ、ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 という、かなり明るいレンズです。
横浜では、年に1回あるかないかという雪景色を撮るチャンス。だいたいいつも3月初旬頃に降ることが多いのですが、今年は2月29日でした。

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大林組が高度 96,000 km に達する宇宙エレベーターを 2050年までに供用開始とする工程付きで構想を発表したそうです。
カーボンナノチューブ製のケーブルを使用し、ケーブルにはたらく重力と遠心力のバランスによってピンと張った状態を保つ。宇宙エレベーターの発着点であるアース・ポートは海に浮かぶ基地となり、総延床面積は 27万㎡、高度 36千km 上の宇宙空間に静止軌道ステーションを建設し、50 人が滞在できるようにするという構想。
ずいぶんとぶち上げたものだなあ、と思います。スカイツリーで話題になっているので、企業イメージのアップに繋がるとの広報戦略でしょうか。
なお、今朝の「とくダネ」の若いアナウンサーは、原理をまったく理解していなくて説明を誤っていましたが…。
参考記事として、下記の本の感想のリンクをのせておきます。
軌道エレベーター/石原藤夫・金子隆一
【2月に出かけた美術展など】
松井冬子展/横浜美術館 ~ 2012.3.18まで
ザ・ベスト・オブ 山種コレクション(戦前から戦後へ)/山種美術館 ~2月5日
近代日本画名品展~横山大観から平山郁夫まで~/日本橋三越
北京故宮博物院200選 /東京国立博物館 平成館
↑ クリックすると感想記事に飛びます(「故宮博物院展」は、まだ感想を書いていません)

晴れて陽が出ると根岸森林公園の梅林へ向かいたくなります。
なんと「文殊」と「大輪緑萼」が咲き始めていました。

毎年書いていますが、「文殊」はいわば初恋の梅。はじめて本気で好きになった梅の花。
透き通るような白に薄い紅が差して、たおやかで、上品で、知的な梅です。大輪ですから一輪だけでも目立ちます。

これが咲いてくれれば、ぼくにはもう「春が来た」という気分です。


大輪緑萼も大好きな梅ですが、男性的で、かわいい弟といった感じだから、初恋の人というわけにはいきません。しっかりした白に黄緑色が混じります。

新しい枝も淡い緑色をしているので、この木があると梅林の雰囲気が変わります。大輪で、輪郭がくっきりしていて、しっかりした感じがします。


上の二種は野梅系の梅とされていますが、分類の仕方によっては、文殊は野梅系難波性、大輪緑萼は野梅系青軸性としているものがあります。
24日に鹿児島紅がとても高いところに咲いていたので、きょうは200mm の望遠レンズを持ち出しました。文殊も大輪緑萼もとてもよく撮れ、ボケもきれいです。いつものレンズよりこちらのほうがよいようですが、重いです。疲れます。
ああ、でも愛しの文殊と大輪緑萼に出会えたので、ぼくはすっかり満足しています。
真っ赤な鹿児島紅もなんとか撮れましたので、後日紹介いたします。
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通常よりも早い時間の更新ですが、好きな梅が咲いていて、それを撮れたとなると、どうしても早く発表したくなります。
【2月に読んだ本】(題名をクリックすると感想記事にジャンプします)
雑誌 Newton 2月号 特集「眼を徹底解剖」
二流小説家/デイヴィッド・コードン
HEROごっこ/山下貴光
暴雪圏/佐々木譲
フリーター、家を買う/有川浩
ミレニアムと私/エヴァ・ガブリエルソン、マリー=フランソワーズ・コロンバニ
雑誌Newton 2012年3月号 特集「タイムトラベル」
資産フライト~「増税日本」から脱出する方法/山田順
宇宙のダークエネルギー/土居守・松原隆彦

2月24日の八重唐梅。
最初2枚は広角レンズで撮影した写真から。20日に見たときよりもかなり開いてきました。
背後に見えている背の高い樹木はソメイヨシノです。


一枚の画像に、ようやく一枝四輪開花がおさまるくらいまで開いてきました。

ここからは20日の写真です。
「八重唐梅」というのは「八重寒紅」と比較すると、上品な感じがします。一輪だけを見つめても、花弁が全体に縮れてくしゃくしゃっとなることの多い八重寒紅とくらべれば、すっきりとしています。


2月20日の記事の「八重野梅と八重寒紅」をちょっとリンクをクリックしていただいて、こちらの記事の「八重唐梅」と比較してみてください。ぼくが表現している意味を実感できると思います。

ふたたび2月24日に戻りますが、上の写真は「八重寒紅」の札が下がっていましたが「八重唐梅」の間違いではないか、と疑っています。
数年前にボランティアを募って梅の剪定をやらせたことがありました。そのときに名前札が外されたままになったり、白梅の札が紅梅にかけられたり、滅茶苦茶になりました。管理事務所は予算を使う工事はやりたがっても、そのような管理は放ったらかしです。
そのとき以来、ぼくはこの梅林の「名札」を信用せず、「名札」が正しかった頃の「記憶」や「図鑑」「ネット」と照らし合わせて検証することにしているのです。
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3月中旬に亡父の三回忌の法要を予定しています。
物置をふたつ壊して収納されていた物を家の中に入れ、ひとつひとつ整理して不要な物はゴミや粗大ゴミ等に出し、かつ家の中を片付ける、ということを、1月後半からずっとやっています。
亡父は中元・歳暮などでもらった一切の物品を蓄えるだけ蓄えて、家族に分けたりもほとんどしないできました。だからたとえば「お盆」は未使用のものが七、八枚はありますし、食器などはお店屋さんが開けるくらい…。保管については管理を考えていませんから、たとえばカビが生えていたり、衣類などは使えない物もたくさんあります。いつぞや「味の素の大缶」の話もしましたね(笑)埃だらけなので、部屋に工事作業用のシートを敷いて、マスクをして軍手をはめてから作業しています(笑)
物置から出したもので部屋は一杯。これをひとつひとつ整理していくと、最近は区分がうるさいですし、ゴミ出しができるようにするだけでも重労働です。
とりあえずは、なんとか「法事」ができるようにと頑張っているところです。2年間経つわけですから、そろそろなんとかこういう仕事を終わらせたいものです。
日常活動の何かを削らないとできないことですが、読書時間が激減しています。

三重県食べ歩き旅行記の最終回になります。
本居宣長邸の拝観や御城番屋敷の見学等が月曜休みということでできなかったため、時間があまってきて、松阪市内をぶらぶらと歩いていました。
松阪へ来たらここだけは見ておきたいというひとつに、変なものがありまして、それは上の写真のビル。左下がその店頭です。
事情があってわが家ではこれまで毎年1回ここのステーキ肉を食べる機会がありまして、それはもう、おいしいことこの上なし。ここが知る人ぞ知る「和田金」です。
ちなみに店頭でステーキ肉を買うと100g 2200円、お店でステーキ定食をいただくと一人前14960円です。
写真が出てこないのは今回は諦めたから(笑)


上右の写真は松阪木綿手織りセンターです。松阪木綿は藍染めの縞模様が特色で、この地の名産品となっています。
手織りの織機が並んでいたり、下の写真のように商品が展示・販売されていて、なかなかよい雰囲気でした。


手織りセンターの近くに「三井家発祥の地」があります。1622年三井高利がここに生まれ、幼少より刻苦勉励して当地の商人として成功し、1673年江戸へ出て越後屋呉服店を開店したのが商人としての三井家のはじまりだそうです。

大通りから一本内側の通りを歩いていますと、このように古い街並みが見られます。
松阪城に移築された本居宣長旧邸跡の写真を以前紹介しましたが、あれもこの通りで撮りました。
「和田金」と並んで有名な「牛銀」の本店もこの通りにあります。写真は撮りましたが「本日休店」の札が目立ちすぎて今回の掲載はやめました。

この通りを抜けた魚町橋でカモメに餌をやっているおじさんがいました。

寒くなってきたので、ここで斜めに折り返して松阪城の駐車場へ戻ります。その途中で見たのが上の写真。東京近郊でも、1月には数回このような剪定を見ています。クロガネモチの実がなったあとに剪定して、葉を落としたのだと思われますが、人工的に過ぎてどうも落ち着きません。

自動車で移動して捜したのが「小津安二郎青春館」です。
小津安二郎は東京生まれでしたが、大正2年小津一家が父の郷里である松阪に移ったため、安二郎は松阪町立第二尋常小学校に編入したのだそうです。当時の日記など読むと、ハリウッドスターと文通したりとんでもないことをやっていまして、やはりふつうではありません。
お客さんが少ないので、ここのおばさんがとてもていねいに説明してくださいました。わが家では「座頭市」シリーズ全作品に続いて「寅さんシリーズ」全作品に挑戦中。日本映画再発見の気運が盛り上がっているところで、よいタイミングでした。

三重県食べ歩き旅行の締めくくりは名古屋駅での遅い昼食です。
長女の案内で「矢場とん」のみそかつ定食でした。
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昨日は横浜バロック室内合奏団第61回定期演奏会へかみさんと出かけました。テレマンから始まって、エマヌエル・バッハのチェンバロ協奏曲、最後がモーツァルトのフルート協奏曲K314。やはり最後がいいですね。「ドイツバロックから古典派へ」という流れで選曲したようですが、はやりモーツァルトが圧倒的でした。

根岸森林公園へ5年間通い詰めて、この直径15cm以上はあろうかという大型のツバキ、これほど理想的な形に出会うのは初めてです。2月24日、3月中旬の陽気と言われたこの日、ようやく目にすることができました。

つぼみがあまりに大きく立派なので、いったいどんな花が咲くのかと通うわけですが、どうも傷みやすい花らしく、「あっ、咲いている! 」とカメラを向けてみても、じつはシベを落として真ん中が真っ黒というのがふつうなのです。
おそらくきょうは、朝咲いたばかりのところへ行き合わせたのでしょう。
2年ほど前にもきちんとした花を見つけるに見つけましたが、擁壁の上の、さらに崖の上、米軍基地との境にあるので、変な方向を向いてしまうとよく見えません。
シベの様子をこれほどきちんと確認できたのはきょうが初めてでした。
なんとなく思うのですが、大輪のツバキほど傷みやすいように思います。きょうも何枚かヤブツバキの写真を撮りましたが、ヤブツバキは花数が多く、なぜかきょうはよい花がたくさん見つかるのでした。




上はあこがれて撮ったつぼみと、失望させられた写真です。いずれも今年撮ったもの。
同じようなことを、毎年ずうっと繰り返してきました。
一昨年、昨年と、鎌倉の源氏山公園にツバキを撮りに出掛けましたが、遠い場所のツバキは運次第、たくさんの花と出会っても、まともな花は一割くらいでしょうか。何枚か使える写真があればラッキーといったところ。
きょうはこの公園一番の大輪のツバキの完璧な姿と出会えて、とてもツイていました。
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昨日はたまたま夕刊にCERNのニュートリノの速度測定関連の記事が載りましたので話題にしましたが、みなさんは「CERN、ヒッグス粒子発見か?」のニュースはご存じでしょうか。
下記の 雑誌Newton の2月号、3月号でそれぞれ特集し、ぼくもコメントしていますので、興味のある方はご覧になってください。現代物理学は毎月のように新しい発見のニュースがあり、とてもエキサイティングです。
雑誌 Newton 2月号 特集「眼を徹底解剖」~ 「特報第一弾 ヒッグス粒子」の記事があります。
雑誌Newton 2012年3月号 特集「タイムトラベル」~ 「特報第2弾 発見間近か!? ヒッグス粒子」として、詳しい解説がありました。
できるなら、ぼくがまだ生きているうちに、ベテルギウスの超新星爆発をこの目で確認したいものです。真っ昼間でもはっきりとわかるほど明るくなるそうです。

2月20日根岸森林公園のヤブツバキです。
美しいツバキに出会えるかどうか、陽が出てきたらできるだけ早く家を出て、傷みの少ないツバキに出会えたときはとりあえず撮っておく。遭遇のチャンスを増やしていれば、そのうちきれいな花に出会えるかも知れません。



【ニュートリノは光より速い? は間違い】
「スイス・ジュネーブの欧州合同原子核研究機関(CERN)からニュートリノを発射し、約730キロ離れたイタリアの研究所にある観測装置で検出した。約1万6千回のデータから、ニュートリノは光よりも60ナノ(ナノ10億分の1)秒早く到達し光速を上回ったと結論づけた」
このニュースは昨年9月、世界を大いに惑わせました。
その後、雑誌Newton など読みながらぼくなりにいろいろと考えましたが、現代物理学の整合性が根底から崩れてしまい、納得がいきません。「やはり間違いだった」という結論にはなるのではないか、と予想していたらどうもそんな様子です。
昨日の米サイエンス誌の報道では「GPSにつながった光ファイバーと、コンピューターの電子カードとの接続が悪かった」ため測定結果に60ナノ秒の誤りが出た可能性がある、とのこと。
5月に再実験して検証するそうです。
ああ、よかった。自分が死ぬ前に「この世界に関する理解がじつは壊滅的に間違っていた」などということになるのはとても気持ちが悪いです。