FC2ブログ

唐招提寺

2011.10.20(17:30)

金木犀と唐招提寺金堂横修正111002

 突然金木犀の花が出て、ここはどこでしょう?
 春日荷茶屋で万葉粥をいただきましたが、さて、朝からずっと歩き回ってお昼過ぎ、かなり疲れています。どこへ行くにせよ、しばらくはもう歩きたくありません。とりあえず車道に出て、バス亭を捜しました。
 首尾よくバス亭を見つけて時刻表を確認します。一番早く来るバスは、なんと「法隆寺行き」です。昼間は一時間に一本しかありませんが、そのバスが10分ほど待てば来るというので、それに飛び乗ってしまいました。
 しかし、法隆寺へ行ったときはついでにいろいろと歩き回るつもりでしたから、途中下車するつもりです。そして、バスを下りたここは「唐招提寺」なのです。バスで約40分ほどかかりました。帰りは薬師寺前の「西の京」駅から近鉄で帰るつもりでした。
 じつに、気ままな行き当たりばったりの散策です。


金木犀と唐招提寺金堂縦111002

 金木犀は花期が短いので、横浜へ帰った頃はもう色も香りも薄くなってしまっているでしょう。今年は奈良で楽しまないといけません。


唐招提寺金堂と萩111002

 花の多い唐招提寺です。「金堂」の手前に少し入っているのは萩です。もう少し控えめにすべきでした。


正面からの唐招提寺金堂111002

 でも、唐招提寺の金堂は、なんといっても真正面からが美しい。とても優美に見えます。
 ぼくまだ読んでいませんが、井上靖さんの『天平の甍』は鑑真のことを描いた小説だそうですね。五木寛之さんの『百寺巡礼』を参考にして少し書きます。
 鑑真は日本への渡航を決意して五度も失敗し、失明しながらもなお、ついに日本へ渡ってきた僧で、日本に唐の多彩な文化と、仏教の戒律を伝えた人。だから鑑真が創建した唐招提寺は、律宗の総本山で、律宗とは、「戒律の研究と実践を行う宗派」ということになります。


唐招提寺金堂参拝の様子111002

 日曜日なので金堂の参拝客は多いです。
 本尊・盧舎那仏坐像、のほか、右に薬師如来立像、左に十一面千手観世音菩薩立像ほかを参拝できます。正直に言えば、もう一度見えても区別はできないかも知れません。興福寺の阿修羅像ほかの八部衆、東大寺戒壇院の広目天立像などは一度見たら忘れられない印象を残しますが、「これだ」と言うほどの強い印象は残りませんでした。

唐招提寺金堂前から鐘楼を眺める111002

 参拝の様子の写真は金堂前から右を見ていますが、金堂を左側へ回っていくと、奥に「鐘楼」が見えます。その奥に見えているのは「講堂」です。


唐招提寺鼓楼111002

 逆に金堂を右へ回っていくと、「鼓楼」(ころう)が見えてきます。一階には鑑真が唐から将来した三千粒の仏舎利が安置されているそうです。鎌倉時代に再建された建物です。
 (この付近、空は明るい一方で建物は暗い影になっています。見えやすくなるようかなり苦労してレタッチをほどこしています)


唐招提寺講堂111002

 右端に「鼓楼」、左隅に「金堂」の一部、奥に見えているのが国宝の「講堂」です。平城宮から移築した宮殿建築の遺構だとされています。
 こちらの重要文化財・弥勒如来坐像も、ぼくにとってはいまひとつ印象に残りませんでした。

 唐招提寺にはほかにたくさんの建物があり、とても紹介しきれませんが、どうしても外すことのできない「鑑真和尚御廟」と「戒壇」については、次回の記事に回したいと思います。

 ----------------------------------

 ブログの記事を書くために、お寺の伽藍の配置図を見ながら、どこをどう歩いてどの写真を撮ったか、自分が何に感動したか、その建物にはどのような歴史的価値があり、背景があるのか、そんなふうに復習しています。
 旅行というものは、予習と復習でこれほどに味わいが深まり、さらに知識や興味が広がっていくものなのか。ただ、引率されてざっと見てまわる、というのでは、これほどの喜びを味合うことはできなかったでしょう。

2011年10月20日

  1. 唐招提寺(10/20)