
春日大社は大きな神社ですが、古事記・日本書紀の時代のできごとに関連性を持っているというわけではないようです。それならば先日紹介した浦賀水道に面した走水神社(はしりみずじんじゃ)のほうが直接関係していることになります。
春日大社は768年(奈良時代終わり頃)に鹿島神宮から一神、香取神宮から一神、枚岡神社から二神を迎えて創建されました。天児屋根命(枚岡神社から迎えた あめのこやねのみこと)が藤原氏の祖先神ということから、春日大社も勢力が強くなったものと思われます。全国に約三千の関連神社があると言われているようです。
写真は中門・御廊であり本殿ではないようです。本殿はこの向こうにあり、上の述べたように四神が祀られているので本殿も四つ並んでいるそうです。500円の特別参拝料金を支払いしても燈籠が並ぶ回廊を通り、中門前まで進み参拝できるだけで、本殿のひとつひとつを覗くことができるわけではないようです。

中門には回廊が繋がっていて、周囲を囲んでいます。

中門に繋がっている回廊には、たくさんの釣り灯籠が下がっています。これはなかなかの眺めです。

大きくアップにした釣り灯籠の文字を読んでみてください。江戸時代のものであることがわかります。

金色の釣り灯籠はひときわ輝いています。金箔を貼ってあるのでしょうか。ちょっと気になります。


結婚式やお宮参りのお客様もたくさんいらっしゃいます。

外へ出ると参道には数多くの灯籠が立ち並んで壮観ですが、そのまま写しても芸がないので、このような風景はいかがでしょうか。

表参道をずっと歩いて行くと「万葉植物園」があり、その入り口付近に「春日荷茶屋」(かすがにないちゃや)というお店がありました。こちらで名物の「万葉粥」を昼食にいただこう、ということにしました。栗、さつまいもなど季節折々の食材が入っています。

春日荷茶屋の名の由来を示す展示品です。
江戸末期、てんびん棒に茶箱と茶釜をのせて、さらに餅菓子を盛り参拝客に茶を振る舞っていたという「荷茶屋」が当時名物になっていた、と「大和名所図絵」という書物にあって、それから名をもらったのだそうです