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東大寺二月堂

2011.10.16(18:30)

見えてきた二月堂111002

 道が上り階段になり、やがて東大寺二月堂が見えてきましたが、「えー、あれが二月堂なの?」と誰もが思うことでしょう。修復中であるらしく、外側はパイプと幌で覆われていました。


二月堂登ってきた階段から見下ろす風景111002

 二月堂に登る方法はふたつありますが、ぼくは南側の、屋根のないほうの石段を登りました。
 登った階段上から見下ろすと、こんな風景が広がっています。大仏殿の屋根は大きく、鴟尾(しび)の金色の輝きが目立つので、ここからもよくわかります。


二月堂から見下ろす風景111002

 鉄パイプが邪魔ですが、仕方ありません。
 見えているのは「四月堂」と表示があるのをさきほど確かめています。どうやら、二月堂、三月堂、四月堂があるようです。


二月堂からあかいやを見下ろす111002

 真下に見える建物には、確か「閼伽井屋」(あかいや)と書かれてありましたが、あれは何だろう? そのときはまだ、せいぜいそんな程度の感想でした。


二月堂の釣り灯籠111002

 二月堂内の釣り灯籠です。


二月堂での参拝の様子111002

 参拝の様子です。


長い石段を下りる111002

 奥に屋根の付いた長い階段があります。あとでここを下りよう、と思いました。


二月堂の休息所111002

 奥のほうに休憩所を見つけました。セルフ・サービスでお茶をいただけるようです。なにしろ朝から歩き続けていますから、そろそろ休息しないといけません。
 これが休憩所の中の様子です。なぜわざわざこのような写真を掲載しているのか、それには理由があります。


お水取りに使用する松明の先111002

 お茶をいただきながら周囲を眺めていると、見つけたのは大きな松明の先端でした。
 「お水取りは火祭りではありません」などといろいろな説明が書かれています。写真も展示されています。
 「ああ、そうだった」と、ぼくは以前に読んだ『色の歴史手帖』という本のことを思い出していました。
 ( ↑ 題名をクリックすると、「ディックの本棚」の感想にジャンプします)
 1年を12ヶ月に分け、各月に一色の色を割り当てて書かれていました。
 「白」について書かれているのは二月の東大寺です。東大寺の「お水取り」の練行衆が纏うのは紙衣であり、そのために真っ白な和紙を準備して、毎年2月に東大寺に納める、という「紙衣造り」の話でした。

 簡単にまとめると次のようになります。
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 俗に「お水取り」として知られている東大寺の行事がある。
 そもそもは「修二会」(しゅにえ)という法会(ほうえ)であって、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の前で、選ばれた練行衆が懺悔を行い、天下太平、万民快楽などを祈る行のことだ。
 この法会は3月1日から2週間、夜ごとに行われる。中でも12日の深夜には「お水取り」と言って「閼伽井屋」(あかいや)内にある「若狭井」という井戸から観音様にお供えする「お香水」を汲み上げる儀式があり、その行を勤める練行衆の道明かりとして、とくに大きな松明がともされる。
 それが有名となって、「修二会」そのものが「お水取り」「お松明」などと一般には呼ばれるようになった。

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 休憩所の中にはたくさんの写真が貼られています。どうも先ほどの屋根のある階段を、松明をともして登るようです。3月12日には、さきほど上から眺めたあの「閼伽井屋」(あかいや)にはいって、中にある井戸「若狭井」から観音様に捧げるための「お香水」を汲み上げるというのです。

 いやあ、この休憩所でゆっくりさせていただいたのがきっかけで、いろいろなことが理解できました。

2011年10月16日

  1. 東大寺二月堂(10/16)