














等々力渓谷を抜けると、渓谷内をもどって等々力駅へもどるのはおもしろくないからと、少し付近を散策するのだが、すぐ近くに「善養寺」というお寺がある。
しかし、このお寺はどうもふつうと雰囲気が違う。
この石像群は住職の趣味なのだろうか。ずいぶんたくさん集められた、と感心しつつカメラを向けてしまう。


ほんとうに日本の仏教のお寺? インド仏教の出張所? などと思いつつネットを調べても、この記事の最後に掲げた写真の「善養寺の大榧」(都の天然記念物) のことばかりが書いてある。
なんとなく釈然としない思いを抱きつつ、NHKテレビで三夜連続の「空海特集」を見始めた。国立博物館の「空海と密教美術展」に合わせた企画らしい。
テレビを見ていて、「善養寺」を思い出し、あの寺は密教の寺(真言宗の寺) に違いない、と閃いた。もう一度調べてみると、写真の中に「善養密寺」の字があった。さらにネットを調べた。
善養寺は真言宗のお寺に間違いなかった。

仏教に関しては、ぼくは「禅」から入り「道元」から「釈迦」の教えへと遡っていったので、曼荼羅とか、密教とか、その方面には疎い。上のNHKの特集番組は、「なるほど、そう考えるのか」というところがたくさんあり、よい勉強になった。

上が天然記念物の大榧だ。これについてのネットの記事は多いが、善養寺の由来に触れた記事はとても少ない。
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いずれにせよ、近いうちに「空海と密教美術展」を見にいくつもりでいる。
空海が渡った唐の長安では、当時信仰の自由が許され、仏教の書く流派のほか、イスラム教、道教、儒教が盛んだったそうだ。「庚申塚」の件で道教にも興味を抱いたので、密教と道教について、少し理解を深めたい、と考えている。