
横浜駅の東口を過ぎて東京方面へ向かっていくと、そのまま第一京浜を行くか、「青木橋」を渡って第二京浜を行くかという選択が必要になります。横浜北部の陸側へ入っていくつもりなら(かみさんの実家のほうへいくつもりなら)、「青木橋」を渡る必要があります。

この青木橋の下にある駅が京浜急行の「神奈川」駅であり、青木橋の背後の山の上に、旧アメリカ領事館として使われた「本覺寺」というお寺があるなどとは、まったく知りませんでした。


説明書きによりますと、本覺寺は臨済宗の開祖栄西によって鎌倉時代に草創されたと伝えられていたが、戦国期には荒廃し、その後陽廣さんという和尚さんが曹洞宗に改めたのだそうです。
開港当時、ハリスは本寺が渡船場に近く丘陵上にあり、横浜を眼下に臨み、湾内を見通せることから、ここをアメリカ領事館に決めたということです。


背後の山の上まで、本覺寺は広い墓地を持っています。
裏山は北条氏の家臣である多米氏が守っていた青木城の址だと言われますが、墓地から裏山を登ると、さもありなんと思います。

自動車で通り過ぎていた頃は気がつきませんでしたが、行ってみると立派なお寺でした。神奈川地区の名所として、観光コースなどに記載され、案内板なども整備されています。

こんなところにも地震の爪痕が…。

本覺寺の最大の特徴は、やはりこの眺望でしょう。さすが城址です。
ハリスはここから横浜港を一望していた、というのはよく理解できます。
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最近読んだ本: 「中国古典のスターたち/加藤徹 ~ NHKカルチャーラジオ・テキスト」
・NHKのラジオ・テレビのテキストには、なかなかよいほんがあるのです。
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