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恐竜博2011/国立科学博物館

2011.07.29(16:00)

ティラノザウルス

ティラノザウルスの頭640110726


 もう10年以上前、いや、もっと前かも知れません。
 初めて「恐竜博」なるものに出掛けましたが、その年の恐竜博の売り物は、卵を巣に産んで育てることが化石ではっきりした「マイアサウラ」でした。
 ティラノザウルスやトリケラトプスを期待していたぼくは、すっかり幻滅して、二度と恐竜博なるものへ出掛けることはありませんでした。


トリケラトプス

トリケラトプス横110726 トリケラトプス正面110726

 ところで、今回の「恐竜博2011」の売り物は、そのティラノザウルスとトリケラトプスです。
 科学博物館へ彼氏と遊びに行った次女によると、「『恐竜博』は高いから入らなかった。常設展示にもトリケラトプスとティラノザウルスはあって、見られるよ」
 ちょっと考えさせられる言葉ではありますが、次女よりは金がありますから、せっかく上野まで来たのだからと、「恐竜博」と常設展示の両方を見ることにしました。

 結論 : ティラノザウルスは常設展示のほうが迫力があって形もよい。
    トリケラトプスは「恐竜博」のものはバカでかい。圧倒的な迫力!

 トリケラトプスなんてサイの化け物程度だろう、と思っているとしたら、とんでもない間違い。日本の大型トラックと米国のコンボイくらいの圧倒的な差があります。

 というわけで、以下表題と簡単な解説を書いていきます。


ヘスペロザウルスとマイアサウラ (上小: ヘスペロサウルス、下大: マイアサウラ)

ヘスペロサウルス110726 マイアサウラ110726

 上の写真のうち大きいほうが、子育て恐竜として知られる「マイアサウラ」。先ほど書いたように、ぼくが幻滅して「恐竜博」へ出掛けなくなった理由は、そのときはマイアサウラばかりしか展示されていなかったからです。


【ティラノザウルスとアロザウルス】 ( 左: ティラノザウルス、右: アロザウルス)

ティラノザウルス110726 アロサウルス110726

 ティラノザウルスをどうしてこのような展示の仕方をしているかというと、今夏の目玉は、ティラノザウルスの前脚はどのように使われたか、という研究の成果を示す目的があるのです。
 立ち上がる直前に前脚を地面についてバランスを取ってから立ち上がっていたことが、コンピュータ・シミュレーションで新たに判明した、というのです。


ラプトレックス

ラプトレックス110726 発見時のラプトレックス110726

 上の写真はラプトレックス。「ジュラシックパーク」に出てきた「ヴェロキラプトル」と体格は同じくらい。似ていますが別種ということのようです。たぶん頭蓋骨はヴェロキラプトルのほうが大きい感じです。人間よりやや大きい程度の恐竜たち。敏捷だったでしょうし、映画の中でもとても怖い存在です。
 「鳥類恐竜起源説」というのはかなり以前からあるのですが、恐竜の前脚の三本指は親指、人さし指、中指に対し、鳥の三本指は人さし指、中指、薬指が起源とされて、この矛盾が一番の難点でした。
 しかし、雑誌Newton でも本展でも記事がありましたが、今年2月東北大の田村教授が発生過程の研究から、ニワトリの指は親指、人さし指、中指であることを突きとめ、問題点は解決。
 「鳥類恐竜起源説」は勢力を盛り返して主流になっているようです。
 今回の展示によると、ティラノザウルスの頭から背中にかけては羽毛が生えていた、という説が出てきているようです。ティラノザウルスやラプトレックスはかなり鳥に近い種だそうです。


始祖鳥の化石

始祖鳥の化石110726

 そこで始祖鳥の化石ですが、標本はいくつかあるようですが、化石の実物を見たのは今回が初めて。
大きさは大きめのカラスくらいでしょうか。


【始祖鳥の復元想像】

始祖鳥の復元110726

 ところで、まさか恐竜は爬虫類だと思い込んでいらっしゃる方はいないでしょうね。
 魚竜、首長竜の仲間は爬虫類ですが、恐竜は恐竜です。絶滅したため、現代にその仲間は現存していないのですが、恐竜が進化して鳥類の起源となったという説が有力だ、という話をしているわけです。
 だから、当然のことながら「恒温動物」だということになります。

 今回は会場が薄暗いため、レンズが明るいコンパクトデジカメでも手ブレがひどくなって、残念ながらきれいな写真は撮れませんでした。
 サイズを小さくしてあるのは、通常のサイズでは手ブレが目立って見にくくなるためです。

2011年07月29日

  1. 恐竜博2011/国立科学博物館(07/29)