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ムラサキサギゴケ

2011.05.03(16:00)

ムラサキサギゴケの群生遠め110424

 根岸森林公園には毎年楽しみにしているムラサキサギゴケの群生地がある。
 地面が柔らかく、適度に湿気があるのが好まれているのだろうか。今年はとくに生育がよく、茎が立ち上がって花を撮りやすい。
 ムラサキサギゴケはランナーを張りめぐらすようにして増えるので、トキワハゼと区別が付きにくい場合は、地面を這う匍匐枝の様子を観察するのがよいようだ。最近発行された新潮文庫の『散歩で出会う花 ポケット図鑑』によると、下唇の斑紋の様子でもトキワハゼとの区別ができるらしい。


ムラサキサギゴケの群生110424


ムラサキサギゴケ中景110424


ムラサキサギゴケのアップ110424

 キランソウとカキドオシのマクロ写真で嫌気がさして、たとえ小さな花のシベの様子などが確認できても、「美しくないマクロ写真は撮った場合でも掲載しない」と決めたのだが、このムラサキサギゴケは角度もよく、なにより花がきれいだ。これはやはりここへ載せたい、と思った。


馬の博物館のノムラモミジと白馬


ノムラモミジと馬110424

 今晩はもうひとつ、先日記事にした若葉が赤いカエデ (おそらくはノムラモミジ) の写真を二枚追加する。

ノムラモミジと馬2110424


私のこだわり

 学生時代の終わり頃、イタリアの作家イタロ・カルヴィーノの『木のぼり男爵』という本を読んだ。
 貴族の子どもがカタツムリを食べるのが厭で、すねて庭の木に登った。両親が下りてくるよう説得するのだが、少年は説得されればされるほど意地を張った。
 イタリアのこの地方は樹木が豊かで、木から木へと伝ってどこにでも行ける。意地でも木から下りないぞ、と彼は一生を木の上で過ごした。
 樹木の名前がたくさん出てくるのだが、学生時代の私には何ひとつわからない。当時ケヤキとクスノキの区別さえ知らなかった。ほかにもいろいろと小説を読むのだが、樹木は苦手だった。木の名前が出てきても、私にはいっさいイメージが湧かない。
 就職してからはますます、木について勉強するどころではなく、私は企業戦士として働いた。
 このブログを始めたとき、だからこそ「木」にはこだわることにした。私は私で「木のぼり男爵」の少年と同様に、意地を張っているのだ。
 ついでだが、似たようなことはほかにもある。
 私はSF小説が好きだったが、80年代頃からSFは急にハードになった。相対性理論や量子論を知っていないと、物語の表面をなぞるだけになってしまい、小説の骨格がわからないままになってしまう。文化系の私には、これも克服したい大きな弱点だった。40代後半に一念発起して、物理学の勉強を始めた。相対性理論や量子論、天文学の本など、数十冊は読んだ。
 つまりは、私はこのような性格なのだ。
 美しくない写真はもう掲載しないことに決めたが、かといって自然観察をおろそかにしているわけではない。花を見れば、雄しべ、雌しべがどうなっているかなど、構造を確かめないではいられない。
 植物の細かな品種分類についても、素人なりにこだわって調べないではいられないのだ。

2011年05月03日

  1. ムラサキサギゴケ(05/03)