
根岸森林公園内「馬の博物館」のイトザクラが八分咲きとなった。
近くで見てもひとつひとつの花が美しいこのくらいの咲き加減が、サクラは一番美しい。
今回はイトザクラの全体像も含めて撮影した。窓の鏡像と二重に写した画像もある。
背景となっている「馬の博物館」の建物の構造や陽光の向きなどからいろいろと制約があって、構図が制限され、なかなかむずかしいのだが、現状の機材と技術ではこのくらいが精一杯だろう。
枝垂れ種のイトザクラの見頃から、例年であれば一週間後がソメイヨシノの見頃となる。31日に見てまわったところでは、ソメイヨシノはところどころに開花した花が見られる (よく捜さないと気がつかない) といった程度だ。




イトザクラを眺めていたら、また散歩にきたスキップと出会った。
スキップの一番怖いご主人である家内、里帰り中の長女、明日からは社会人で長期研修に出かける長男が一緒だ。
ほかには誰もいない。陽光の下、この桜はわが家だけで独り占めだ。

モクレンは紅紫色のシモクレンを本来モクレンといい、白い花をつけるのはハクモクレンだそうだ。
この写真ではやや白めに写っているが、朝日を浴びて順光に輝くハクモクレンを見ていると、かなりクリーム色がかって見える。
ブログを始めた頃はコブシとの違いに混乱したが、大きさや色だけでなく、咲き方がかなり違う。
コブシは上を向いたり、左右を向いたり、まちまちだが、ハクモクレンはきちんと上を向いて開花する。自由奔放ではなく、「お行儀がよい」という感じがする。
このハクモクレンは根岸外人墓地門前のSさん宅の木を通りから見上げたものだ。いつものカメラではなく、通りがかりにコンパクトデジカメで撮影した。
【本牧山頂公園のコブシ】


【火力発電所の勇姿】 ( 本牧山頂公園から)

左側のスマートな煙突が、先日見学してきたJ-Power の磯子火力発電所 (石炭)であり、右側の水蒸気煙を排出しているのが、東京電力の南横浜発電所 (液化天然ガス)だ。「首都圏の電力を支える勇姿」と目に映る。

3月26日、根岸森林公園内「馬の博物館」のイトザクラが開花していた。
まだ、枝にちらほらと半開の花がつき、ところどころ開ききった花がある、といった程度だ。
例年、このイトザクラが満開を過ぎた頃に、同じ根岸森林公園のソメイヨシノが開花している。
イトザクラは手早く言えば「枝垂れ桜」であり、できれば満開の頃にもう一度全体像を紹介したい、と思っている。


リードは実際にはついている。そこはちょっとしたマジックだ。

根岸森林公園コブシは、健康状態に波があるが、昨年に引き続いて今年も元気だ。
昨年はせっかくの満開時に暴風が吹き荒れ、土日に見にいったときは花が引きちぎられて無惨だった。今年は一日おきに観察していて、ベスト・コンディションとなるのを待っていた。
コブシとしては大木だが、花の量が多く、枝によっては垂れ下がってきているのもおもしろい。陽に向かう花も、陽に透ける花も同様に美しい。









シロバナのジンチョウゲは園芸種としてさほどめずらしくはないらしい。
しかし、この木は絶妙な場所に植えられている。根岸森林公園内「馬の博物館」横で、馬場の見える少し高くなった位置だ。
姿勢を低くして眺めれば青空が背景となり、腰を屈める程度にすると馬場が背景となる。立った姿勢でそのまま眺めれば花を見下ろすかたちとなる。
『葉っぱでおぼえる樹木2』(柏書房) によると、「沈丁花」の名の由来は沈香(じんこう) に似た香りがあり、葉の形がフトモモ科の丁字(ちょうじ) に似ているところから、だそうだ。
中国原産であり、日本にはお株ばかりが植えられたので、雌株が少なく、結実を見ることは稀だそうだ。



馬場から「斜めに手前を替え」などとかけ声が聞こえてくる。このかけ声が掛かると、四隅から馬場を斜めに横切り、反対側に着いたら、いままでとは回る向きを逆にするよう馬を誘導しなければならない。きょう練習している生徒たちはあまり上手でないので、馬に緊張感がない。
写真の左側の生徒は、拳が左右でずれているし、腰が浮いている。手綱の右を引き過ぎるから、馬が右を向き、前の馬についていかない。教官は生徒の技量をよくわかっていて、先頭馬にはしていない。

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まもなく3月末、長男は長期の社員研修に出かけ、研修が終わるとどこか地方への赴任が決まる予定だ。

「しなやかに弓なりに枝垂れる枝に、雪を積もらせたような白い花」
これは『花おりおり』の記事に記されたユキヤナギの描写だ。
わが家の庭のユキヤナギを紹介したい。大きく育っている。都市部の庭でこのくらいの大きさのユキヤナギはなかなか見かけない。
「アーチ」の美、「重ね」の美、「流れ」の美、そんな言葉が浮かんでくる。
バラ科シモツケ属だそうだ。






3月23日に本牧山頂公園へ出かけたのは、そろそろ見に行かないと寒緋桜がピークを過ぎてしまう、と思ったからだ。
遠目に見た姿がきれいで、まだほかの桜が咲いていないから、早めに春が来たようでよい。
ソメイヨシノやオオシマザクラと異なり、近寄ってみてもさほど美しいとは感じない。そもそも花が半開だから、花弁が重なり、紅紫の色がややくどいように感じてしまう。
朝日新聞社の『花おりおり』によると、「緋寒桜」とも呼ばれていたが、それでは「彼岸桜」と音が似て紛らわしいから、「寒緋桜」という名前のほうが一般的になったそうだ。平野隆久氏の『樹木ガイドブック』には「亜熱帯原産の割に耐寒性がある」とある。「沖縄の石垣島では野生化している」そうだ。別の図鑑では樹高5~7m になるというが、本牧山頂公園では小さい木しか見られない。






ソメイヨシノは、さて、いつ頃の開花になるのだろうか…。