
神奈川新聞社花火大会は今年で第25回ですが、今年は創立120周年だからとくに力を入れ、8000発の花火と特大のスターマイン(よく知りませんが花火の種類でしょう)を用意したとか…。
会場の臨港パークへ向かうべく1時間前に桜木町駅を出ると、会場はすでに閉鎖されているので、赤レンガ倉庫、象の鼻、山下町方面へ向かうように、とプラカードを掲げた人たちが整理に当たっています。
地元ですから「どの辺へ行けば見えるはず」とわかっていて、地理も詳しいからよいものの…、たたいへんな人出です。
次女と柏から来たボーイ・フレンドとを連れて赤レンガ倉庫方面へ向かいました。

さて、カメラ雑誌などには、「絞りをF11の優先にしてISOを100にするのが基本」とか書いてありますが、花火に対してどのくらいの距離と位置で撮っているかとか、町の明かりは画面に入るか入らないかとか、条件によっていろいろ違うはずで、目安としてはよくても、あまり当てにはなりません。
「ボーンと爆発した花火が、さあ~っと垂れてくるその軌跡を、上手に撮れる程度にシャッター速度が遅いのがよい」という指導ですが、そんなこと言ったって、最近の花火はいろいろと凝っていまして、ボーンと大爆発のあとに次々とその後の爆発が起きる。シャッター速度が遅いと、後から爆発した花火が混ざってぐちゃぐちゃになってしまいます。
結論ですが、その場で、何枚か失敗しながら、自分の勘で調整するしかありません。
そして、それが簡単ではないのです。

上のような撮り方をしていますと、一度シャッターを切ったあと、次が撮れるようになるまでにかなりの時間がかかります。何回も試して、結果を確認して反省し、再調整するなんてことを、そうそう何回も試しているチャンスはないのです。
あれよあれよという間に、すばらしい花火ショーが頭上で展開し、カメラはそのあいだ保存だかなんだかやってまして、シャッターを切ることはできない、のです。
それにアホなものですから、懐中電灯を持っていかなかった。ふだん使わないスイッチやら、ボタンやら、どこにあるのか見えないし、手探りで探してカメラを触るしかありません。(つづく)



