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身近な雑草のふしぎ/森昭彦 ~ 参考書の紹介です

2010.07.14(18:50)

身近な雑草のふしぎ 野原の薬草・毒草から道草まで、魅力あふれる不思議な世界にようこそ (サイエンス・アイ新書)
身近な雑草のふしぎ 野原の薬草・毒草から道草まで、魅力あふれる不思議な世界にようこそ (サイエンス・アイ新書)

 ガーデナーである著者が荒れ地に小さな庭園をつくり、有機肥料で土壌を豊かにしてみたら、62種類の雑草たちが居候を決め込み、09年3月末時点で315種類の小動物がその庭園を訪れたそうだ。
 雑草たちとの果てしなき戦いとか、諦めと許容とか、そのような体験が山ほどに詰まったミニ図鑑だ。
 これこれは仲間を増やすのにこのような戦略をとっているから抜いても切りがないとか、近寄って観察してみると可愛いから許すとか、女性ガーデナーにとくに人気のようだが一度でも許容したら後がたいへんだとか、そんな調子で雑草たちへのさまざまな思い入れなども吐露されている。並の図鑑とはひと味もふた味も違うのだ。読んでいておもしろく、けっこう憶えてしまう。
 たとえばクマガイソウのページでは、
 昔の人はこういったものである。「横から見ると男性器、正面から見ると女性のうんぬん」……ちなみにこの感覚は世界標準になっている。
 という文章から始まるのだが、「ハナバチは○○の部分から入って××から出る」というふうに続いていく。クマガイソウが蜜の食い逃げを防いで必ず受粉するためにとっている一方通行戦略について語っているのだが、こういう書き方をされればどうしたって憶えてしまうだろう。
 ざっと数えて106種余りの雑草たちを話題にしているが、各ページでは近縁種の話題も出てくるので、かなりの数を「楽しく」憶えられる。
 いわゆる「雑草」を話題にこれだけ情報を詰め込んでおもしろく語られた本は初めてだ。写真と絵が併存しているが、絵は特徴をよくとらえ、写真は鮮明で質がよい。AとBの区別といった話題も出てくるが、「素人が見分けるには…」という立場から書かれているので、わかりやすくてよい。
 図鑑にはこれこれと書いてあったので探したけれど、さっぱり見つからなかったとか…、そういう体験談も豊富にある。だから専門家の誰それにに相談してみたらこうだったとか…、いわば素人愛好家の立場まで下りてきて、その立場で書いてくれている。好感を抱くことのできる新書版の「雑草専門ミニ図鑑」だ。

 ちなみに、本書はソフトバンク・クリエイティブ社のサイエンス・アイ新書の中の一冊だが、田中修さんの『葉っぱのふしぎ』『花のふしぎ100』という良書がある。また本書の著者森昭彦さんは『身近なムシのびっくり新常識100』という新書も出している。こちらはまだ未読だが、近日中に読む予定で購入済みだ。『生態系のふしぎ』(児玉浩憲さん著)もよい本だったので、最近は講談社ブルーバックスよりもサイエンス・アイ新書のほうを愛読している。

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自宅のアガパンサス(7月1日撮影)

自宅のアガパンサス100701

ああ、きれいに撮れた、と思ったら、右の端にぼろぼろになった赤いサンダルが写っている。
がっかりしてボツにする予定のところ、トリミングして復活。ただし、「おまけ」扱いです(笑)
新盆でお坊さんにお経をあげていただいたあと、座敷で叔父叔母たちと長話になりましたが、腰が痛くてたまりません。
しばらく休んでから、根岸森林公園を一周し、筋肉をぼぐしてきました。
しかし、どうも疲れやすいというか、何か悪循環に陥っているようで、何かきっかけがほしいところです。
明日できればカメラを受け取りに行きたいですが、いろいろと用事があり、明後日になるかも知れません。

2010年07月14日

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