
4月25日、宝戒寺、杉本寺、報国寺、浄妙寺というルートで、鎌倉を歩きました。
宝戒寺を見たあと、筋替橋を通り、今回のルートでは「金沢街道」(鎌倉時代の六浦道)を東へ歩きます。北陸の金沢ではなく、横浜市金沢区の金沢、金沢八景、金沢文庫の金沢です。
六浦は、和田一族が北条氏に敗れたため執権北条義時の領地となり、北条泰時の弟に当たる北条実泰が相続しました、実泰が金沢北条氏の始祖となります。重要な地は一族で押さえる北条氏の戦略でしょう。
上の話は、後日「金沢文庫」を当ブログで話題にしますので、そのときにもう一度出てきます。
今晩は金沢街道(六浦道)を歩き始めて最初の古刹「杉本寺」を紹介します。
鎌倉最古の寺だそうで、天平の時代に創建されたとの言い伝えがあるそうです。正面の階段には苔がびっしりと生えていて、通行禁止ですので、左脇の階段を登ります。

苔むした石段を見て思い出しました。ここへは以前一度来たことがあります。
鎌倉の歴史文化の中の位置付けとか、そういうことを何も考えずにぼんやりと見てまわっていたのでは、片っ端から忘れてしまいます。そいう意味では、今回は写真と記事が残りますし、そのためにいろいろと調べもします。だからこそ、歩き回るのもおもしろくなります。

上は本堂です。
1189年に火事があり、本尊の観音自ら杉の木の下に難を避けた、だから「杉本寺」というとか、いろいろと談説があります。1191年に源頼朝が寄進して再建した、とのことです。

広大な裏山を抱えていますが、立ち入りは禁止されています。裏山の上には杉本城という砦があって、北畠顕家が足利軍を攻めたときに落とされたとか…、ほかにもいろいろと言い伝えの多い寺です。
【ユリノキの幼木の若葉】(おまけ)

どこで撮ったのか。根岸森林公園だろう、とは思いますが…。