
上の写真(10日にも掲載)で、右側の木を不明とし、サクラの引き立て役と呼んだところ、とんとん さんのコメントではどうも不評だったので、いままでまじめに調べなかった自分が悪い、と反省し、調べてみようと思い立ちました。
さて、そこでびっくり。右の薄い緑は新緑ではなく、ほとんどが花だったのです。
下が証拠写真です。

さあて、何の木だろう? というわけですが、このような大木で思いつくのは、ケヤキ、ムクノキ、エノキなどのニレ科の樹木です。
しかし、ケヤキだったら私はもう気がついているはず。根岸森林公園にはほかにもたくさんのケヤキがありますし、この公園で真っ先に名前を憶えた木のひとつですから。
葉が展開する前に種を同定するには、もう花しかないわけですが、下記をご覧ください。


指が写っているのはご容赦いただくとして(笑)、どうみたって、花序の先のほうと、根元のほうと、花は2種類あるようです。
花序の先のほうで2列しているのはたぶん雌蕊だろう、と見当をつけるわけですが、雌蕊の下のほうに萼なのか花弁なのか、残っているように見えます。
花序の根元のほうには、雄蕊の葯らしきものが見えます。


結論ですが、たぶん上の左側が雄花でしょう。
ただし、4つに分かれて開いているのは花被の裂片で、葯は真ん中のぷくっとしたほうではないか、と思われます。
上の右側が両生花。2裂して白い毛が生えているのが柱頭で、したのほうの花被の中にぷくっとした雄蕊が隠れているのではないか。
枝がもう少し低ければ、もう少し落ち着いてしっかりした写真が撮れたと思いますが、枝を引っ張って引き寄せると枝が揺れて焦点が定まらず、うまくいきませんでした。
さて、それで、もしもムクノキだったら、雄花の花被片は5裂、雄蕊も5本なのだそうで、上の写真だけでなく、ほかにもたくさん撮った証拠写真からも雄花は4裂していますから、結論は、これは「エノキ」ということなのですが、みなさんいかがでしょう?
【自宅花壇のオステオスペルマム】(おまけ)
