
毎年冬至の日前後のよく晴れた朝、この写真を撮ることにしています。
今年は12月27日朝、8時頃になります。
画面の右側が東で、昇りはじめた朝日が低い位置から照らします。画面右側はソメイヨシノの林になっており、例の「ハンプルク桜の女王来日記念樹」などがあります。
桜は横に枝を広げますから、陽はかなり低い位置でないと、枝が邪魔をしてバーコードになりません。つまり、一年中で一番撮りやすい時期だからこそ、バーコードのような写真になる、というわけです。
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さて、これが2009年最後の記事なります。
みなさまにはいろいろとお世話になりました。あたたかいご支援を深く感謝しております。
例年は、新年の元旦は馬の博物館の門松の写真と、年賀状とを組み合わせておりますが、今年は体調がよくないために、来年の年賀状はいっさい出さない、ということで割り切ってしまいました。
門松もマンネリ化していますから、サザンカかツバキの明るい写真でも出そうかなあ、などと考えております。

今晩は自分がとても気に入っている写真を公開です。
晴れた朝、西のほうを向いてサザンカを見上げれば背景は青空ですが、そこにたしかイチョウでしたか、葉の落ちた枝をぼわっと天へ向けて拡げていて、絶妙な色合いなのです。
「これを背景にして撮ってみよう。望遠を効かせて撮れば、きっと背景がいい感じにボケるぞ」と確信してシャッターを切りました。
大正解!!

根岸森林公園のユリノキは、6階建てのビルくらいの高さがあります。
いま見上げるならば、こんなにたくさん実っている。これだけの花が咲いていた、ということになります。ところが肝心の5月頃、これらの花々はユリノキの大きな葉に遮られ、その隙間、はるかに高いところに数少なく垣間見えるだけなのです。

上は最近入手した望遠レンズの望遠端200mm で撮っておりますが、2倍のテレコンバータを付けて撮りましたので、デジタル・カメラで400mm の望遠レンズということなります。

上は向かいのOさん宅のナンテン。朝日を受けて輝くようです。

撮影時は陽が翳っていましたが、こちらも元気。斜向かいの叔母の家のナンテンです。
下の写真は26日朝、追加しました。
同じ叔母の家のナンテンですが、ほとんど同じ位置から、雨上がりに陽が当たったところを撮りました。
陽が翳った部分は、上の写真と同じような感じになっているのがわかります。


根岸森林公園前の路地裏、こちらのトウネズミモチをこの位置から撮影するのは初めてです。
近くに寄ることはできるのですが、この実のごく一部を横から確認できるだけ。正面へ回ると、遠くて暗い。いままでは諦めていました。
最近ヨドバシのポイントに多少プラスして、50~200mmズームの明るい望遠レンズを入手。この撮影が可能になりました。
じつはすでに何枚かは、このレンズを使って撮影した写真をすでに紹介しています。

諦めていた角度からの写真が撮れるのは嬉しいですね。
現場の雰囲気よりは、かなり明るく写っていますが、あえて修正しませんでした。実物はもう少し暗い感じになります。

12月19日、根岸森林公園内「馬の博物館」にわずかに紅葉が残っていました。
確か「イロハモミジ」と札がかかっていました。
【ヤツデの花について】
ひとつ前のヤツデの花の記事ですが、ご存じでない方が多いようなので、ここに自分のコメントを注意書きとして再録します。
自家受粉を避けるために、ヤツデは雄花の時期から雌花の時期へと変化します。その両方がある程度見えるように3枚組で撮りました。初めは雄しべが大きく、雌しべはほとんど目立ちません。花びらはしっかり開いています。
その花びらが外側へ反り返って落ちる頃には、雄しべも落ちてしまい、雌しべの柱頭が発達して大きくなります。夏にヤブカラシの花を撮られた方は、よく似た仕組みであることに気がつかれるかと思います。
花の真ん中のオレンジ色の部分には蜜があって、虫たちを惹き付けています。明らかな虫媒花です。

このまま保管にしようかと思っていましたが、結構よく撮れているのでなんかもったいない気がして、出すことにしました。12月12日、わが家の庭で撮影。

花のマクロ写真は、カメラ雑誌などでは、たとえばシベだけにフォーカスが当たって、ほかは芸術的にボケがかかっているものをたくさん見かけます。
でも、ぼくの場合、花をしっかり観察したい、という意識があるものだから、必要なところはバチっとはっきり見えていなければ気が済まない。あまり被写界深度を浅くしたくない。
それでも、背景はできればきれいにボケてほしい、なんて、どうも無理なことばかり自分に要求しています(笑)

えーと、この記事と写真はオマケでして、本日の記事の本体は下、「紅葉の終わり」ですから、よろしくお願いします。