
この写真そのものはあまりよい写真ではありませんが、一応新しい試みということでご紹介します。
約1ヶ月ほど前から、Olympus のマクロレンズ ED50mm F2.0 Macro という単焦点レンズを使うようになりました。従来の 35mm 単焦点ほどには近寄れないのですが、35mm が F3.5 だったのに対して F2.0と明るく、ボケもきれいです。27日のヒメツルソバはこの 50mm での撮影です。その 50mm のレンズに extention リングというのを取り付けますと、ぐぐっと近寄ることができます。焦点を合わせるのがとても難しいのですが、ぴたっと合えばこういう写真が撮れます。
ハチの動きに対して、まだ機敏に対応するほど慣れていないので、あまりおもしろい写真にはなりませんでした。もう少し練習していきたいと思います。
Olympus のカメラはその構造上、他社のカメラよりもマクロには強いようです。花の写真などを撮るには向いており、メーカーもそこはよくわかっているので、macro専用の単焦点レンズがふたつもラインナップにあるのでしょう。
ところで 雑誌 Newton の12月号を読んでいて気がついたのですが、ハエは足の先端に味覚器官を持っているのですね。ハチも同じなのでしょうか。

根岸外人墓地なのですが、これはユリオプスデージーでしょうか。
これは以前からずっと思っていることですが、もしかして Olympus のカメラは黄色が苦手ではないでしょうか。輝くような黄色はきれいなのですが、少し輝度を落とすと、なんだか彩度まで落ちてしまったような印象です。陽の当たっていない黄色がどうも上手い具合に撮れません。
この写真、群生している雰囲気はとてもよいので、紹介します。

どこにでもあるツルハナナスです。どう撮っても同じような花なのですが、これはいままで撮影したツルハナナスの中で、記憶する限りベストショット。
葉の並び、花の並び、つぼみのならび、白い花弁の解像感など、うまく撮れる日にはこういう何気ない写真もうまくいくもんだなあと、とても気に入っております。

えー、こちらの写真は最初から芸術作品系の狙いです。
この模様を絵にしたかった。
黄色になりかけだからこの渋い色模様ができるわけで、きれいな黄色になってしまってからではダメなんですね。
狙い通りうまく撮れるかな、まあやってみるか、と試してみたら、どんぴしゃでした。
透過光の紅葉は、色合いが美しいということだけでなく、影が使えるというおもしろさがあります。

ピラカンサにつづいて、鈴なりの実の写真をもうひとつ。
一足早いクリスマスツリーのようではありませんか。
下から見上げて、背景は青い空、鈴なりの実、というシチュエーションは簡単に思いつきますが、今まで何回も試してみましたけれど、なかなか上手い具合には撮れませんでした。
この日(24日)はゆったりした気分のほかに、ツキもあったようです。

さて、今晩の写真はもう、なんといっても被写体を見つけたことが大ヒット。
いつも通り過ぎる路地なのですが、この日(24日)は精神的にとてもゆったりした気分だったので、ふと、ちょっとこの奥へ入ってみようか、と思いついたのです。
その先に、このお宅がありました。
これはまあ、なんとすごいピラカンサでしょうか。

北隣の叔母の家のヒメツルソバです。
ぼくはこれまで、明るい部分から暗い部分まで目一杯に使った写真がよい写真だという意識がありました。コントラストが強くなって、減り張りの効いた見やすい写真になりますから。
しかし、このヒメツルソバには、明るい部分があまりありません。それでもいいんだ、と気がついたのです。この花が群生する色合いの雰囲気を表現するには、これはよく撮れた写真ではないか、と思うのです。
近いところから遠いところまで、拡がり感もまずまずだし、ちょっと暗めの写真もときにはよいのではないか、と思います。
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というわけで、24日の写真の中では、いつもの自分の流儀とは違った撮り方を試みた2枚を今晩は紹介しました。いろいろと工夫して、表現の幅を広げていければよいな、と思っております。