
撮影場所:鎌倉・八幡宮
撮影日:2016.02.10 次の写真も同じ
鎌倉・八幡宮の神苑の寒牡丹は初めてです。
いえ、八幡宮に限らず、こんなふうに藁囲いをして2月に咲かせているボタンの展示を見るのはこれが初めて。藁囲いが物珍しくて、それも数が多く次から次へと続くので、なかなか風情があるものだなあ、と見てまわりました。
そろそろ当ブログの記事にしようか、と思ったところで「待てよ」と気が付きました。
藁囲いのある寒牡丹は確かに初めてなのですが、真冬に花を咲かせるいわゆる「寒牡丹」は初めてではなかったと。

ボタン苑を見てまわっていたとき、あるお客さんとボタンの世話をしていた係の方とが会話されていたのを思い出したのです。
「これらのボタンはみんな島根から持ってくるんです」「それで、このくらいの時季に咲かせるよう調節するんです」というようなことを話されていて、あ、そういえば、かみさんが同じようなことを話していた、と思い出しました。

撮影場所:自宅・ウッドデッキの鉢植え
撮影日:2015.02.19
上の写真は、じつは昨年の2月19日、わが家のウッドデッキで撮影したボタンです。
花屋さんで売れ残っていたかなり高額の鉢植えの寒牡丹を、かみさんが格安で購入してきた、と記憶しています。
札が付いていて、品種名:天衣、島根県八束町産でした。そのときの花屋さんの説明では、「島根県がボタンの産地でそこから仕入れた牡丹だ」と言われたそうです。
別に寒牡丹とは書いてなくて、花期は4月末から5月中旬と書かれています。
それが2月に開花しているのを、かみさんは安いからと買ってきた。わが家で大きく開いてしばらくの間楽しめました。
それは地植えにしましたが、いまのところ休眠中。寒い時季に咲かせる方法など知らないので、「さて、5月頃には咲くのだろうか」と、楽しみにしているところです。
ボタン苑の寒牡丹をいくつか紹介したいところですが、本日は時間切れ。
数日中に写真を整理し、再度記事にしたい、と思います。

撮影場所:鎌倉・報国寺
撮影日:2016.02.10
センリョウは以前わが家にあり、マンリョウはいまもわが家で赤い実をつけています。
それで、最初十両(ヤブコウジ)かと思いましたが、昨年から今年にかけて「たぶんこれが十両だろう」と数回見たものと、どうも感じが違います。
そうすると、残るは百両(カラタチバナ)しか思いつきませんが、それでよいのでしょうか。
美的見地から述べれば、立ち上がった姿はマンリョウがもっとも美しく、大きな株となったときのセンリョウのはなやかさは、また格別なものがあります。
やはり百両、十両となると、やや格落ちの感じが否めない、と思うのですが、一般的にはどうなのでしょうか?
2月10日、鎌倉・報国寺で撮影しました。
百両(カラタチバナ)であれば、当ブログでは初めての登場となります。

撮影場所:鎌倉・浄妙寺
撮影日:2016.02.10
これをウメノキゴケというらしい。
「灰緑色の葉状地衣類で、樹皮や岩に着生する」とあるから、いわゆる苔(コケ)とは別物らしい。
地衣類というのは、「菌類に属するけれども藻類が共生している」のだという。
ウメノキゴケは梅の木の害になるのかならないのか、諸説あるようだが、園芸の上では珍重されているように思う。
たとえば尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」の梅にも幹にウメノキゴケが着生しているのが見られるように、梅にウメノキゴケが着生していれば、古木として風格が出て、いかにも梅の木らしく見える。
琳派の絵などは、けっして写実画ではなく、現代風に言えば二次元のイラストレーションあるいはデザイン画に近いもので、描かれた枝振りの特徴とウメノキゴケの付着している様子とが、まさしく描かれた木が「梅の木」であることを主張しているように見える。
写真は鎌倉・浄妙寺の梅の幹の様子で、鎌倉時代からの古い寺院によく似合っている。
ちなみに、浄妙寺の創建は1188年とされており、鎌倉幕府の成立は、現在では1192年よりも早く1185年という説が有力で、学校でもそのように教えているらしい。
《2013年2月22日の 浄妙寺》

撮影場所:鎌倉・浄妙寺
撮影日:2013.02.22 以下同じ
今回(2月10日)、浄妙寺の梅の花は著しく傷んでいたので、この写真は2013年2月に撮影したものを参考に掲載した。


最近の私は、以前のようによい被写体を求めて歩き回るということをほとんどやっていない。
その代わり、ボケのトゲとか、サンシュユの樹皮とか、サルスベリらしき実だとか、今回のウメノキゴケだとか、気になれば調べて記事にしている。感心のあり方が少し変わり、写真撮影にはあまり熱心ではない。
写真がなければ過去の写真を引っ張り出してご覧いただいている。
時間を割いているのは、数学とか美術史とかの地味な学習や、体力作りのほうだ。
日々の地道な勉強から、何かブレイクスルーが生じるのを期待している。

撮影場所:鎌倉・報国寺
撮影日:2016.02.10
報国寺の竹の庭の受付前の植え込みで見つけました。
俗に「ユキワリソウ」と呼ばれている、おそらくキンポウゲ科の花のどれかだろうと思いますが、正式な名前はわかりません。
一昨日セツブンソウの写真を掲載したばかりなので、ついでだから出しておこう、という安易な動機で掲載しました。
この花の正式な品種名を教えていただけたら幸いです。

撮影場所:鎌倉・八幡宮ボタン園
撮影日:2016.02.10
単焦点100mm macroで撮影しました。
遠いのでおよそ40バーセントくらいをトリミングで削っていますが、それでもこの精細感が得られます。
原寸大でも細部までよく撮れています。
真ん中のトビが盛んに鳴き声を上げていました。
何度もシャッターを切りましたが、口を開いたところは撮れていませんでした。残念…。
本日は San Poの会 で、高尾山方面へ出掛けています。この記事は予約投稿しております。

撮影場所:鎌倉・浄妙寺
撮影日:2016.02.10
晴天に誘われて鎌倉へ。八幡宮のボタン園を見たあと、ふらふらと浄妙寺まで歩いてしまっていました。
それなら、やっぱりセツブンソウの様子を見てみようか、と思いまして…。
100mm macro でも遠くて大きく写りません。仕方なく画面の約70%をトリミングでカットしました。
多摩NTの住人 さんや とんとん さんは自宅で観察されているとのことですが、まあとにかく、私も実物を見ることができました。
ただ、間近で観察はできません。細かい部分はカメラとレンズの力を借りないと視力の弱った眼では見えないのです。残念です。

撮影場所:鎌倉・円覚寺境内
撮影日:2016.01.25 「サネカズラの実」でよいのでしょうか?
名にし負わば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな
子どもの頃から百人一首に親しんでいたので、なんとかして サネカズラを見つけたいと願っていました。
写真は円覚寺の塔頭 黄梅院付近で見つけた実ですが、これはサネカズラの実でよいのでしょうか。
初めてなので、詳しい方に教えていただきたい、と思います。
これがもし サネカズラの実 であれば、当ブログで初めてのサネカズラの登場ということになるのですが…。

撮影場所:鎌倉・円覚寺
撮影日:2016.01.25 以下同じ
マンリョウ(万両)の名で呼ばれるようになったのは江戸時代からだそうだ。その前ははっきりしないらしい。
わが家にもマンリョウはあるのだが、半日陰を好むこの種を、祖父の代でキャラボクの下に植えたらしい。大きく枝を伸ばしたキャラボクは低く横へ張り、その下でマンリョウは頭がつかえた。
大きなキャラボクなので、しゃがんでにじり寄らないとマンリョウのそばへ行けない。夏はドクダミなどが生い茂り、草むしりにも苦労する。
ぼくはわが家のマンリョウの花を見たことがない。さすがに冬に赤い実を付けると目立つので、もぐり込んで写真を撮ろうと試みるのだが、頭がつかえて上へ伸びることのできないマンリョウは不格好だ。
すっくと立ち上がった姿が好きだから、わが家のマンリョウの写真は一度もブログに登場したことがない。
自然を尋ねる人 さんのコメントにあったが、実が落ちるとマンリョウは芽を出して増える。増えてもキャラボクの下で、やはり頭がつかえている(笑)
今回の写真は円覚寺の境内一番奥の塔頭「黄梅院」で見つけたマンリョウだ。

時間に余裕があれば、美しいマンリョウがたくさん見られる報国寺を訪れてみたいが、実現するかどうかはわからない。
円覚寺境内は、以下の写真のように、さすがに規模の大きさを感じさせる。



上の写真は、国宝の舎利殿。特別公開の期間中しか近寄ることができない。
余談だが、RAW現像の作業中、最近はポイントカーブを直接触ることが多くなった。慣れてくると、思い通りの画像コントロールが可能になってくる。

撮影場所:鎌倉・明月院
撮影日:2016.01.22 以下同じ
ヤサシイエンゲイを参照すると、次のように書かれています。
「マンリョウは赤実が基本種ですが白実のシロミノマンリョウ、黄実のキミノマンリョウなどなどが知られています。また、葉に斑のはいるものや葉の形の変わったものなど園芸品種も多数存在します。」
マンリョウのよい姿のものを見たかったのですが、明月院ではシロミノマンリョウのほうが目立っていました。
いや、よく見ると黄色っぽいですから、もしかするとキミノマンリョウなのかも知れません。
ぼくの好みとしては、まっすぐすっくと立った上で、葉が形よくまとまり、その下に実を下げてほしいところですが、贅沢を言えば切りがないでしょう。

【明月院本堂、北条時頼 廟所 ほか】

明月院の記事は今晩が最後なので、本堂、紅梅(品種不明)、北条時頼廟所などの写真を掲載しておきます。



それと、お地蔵様の写真をもうひとつ。
明月院は臨済宗建長寺派の寺院ですが、遊び心が豊かで、楽しい境内でした。
【マンサク】

撮影場所:鎌倉・明月院
撮影日:2016.01.22 以下同じ
初春に「まず咲く」というマンサクは開花がいまひとつで、ソシンロウバイばかりが目立った明月院だが、1月25日に訪れた横浜市こども遊園地でも、マンサクの開花は見られなかった。
やや寂しい写真だが、これも四季の変化の記録と割り切って、マンサクの写真を載せておこう。

【明月院の開山堂】

写真奥のお堂は明月院の開山堂。当寺開山の僧・密室守厳の木造が祀られているそうだ。

開山堂を奥に望む写真の左側にお地蔵様の後ろ姿が写っている。
【寒がりのお地蔵様】

お地蔵様の前へ回るとおもしろい。
「花想い地蔵」と名付けられ、いつも季節の花を抱えている。この姿は、冬の季節感の表現ということか…。