スキップとの散歩は根岸森林公園でボール投げをやって走って、そのあと一周する。このパターンが、彼がもっとも満足するとわかっていたから、散策はどうしても根岸森林公園だけで終わってしまう。
その周辺には足が向かなくなっていた。
彼がいなくなってみると、ここ数年付近の様子をろくに知らないままで過ごしてきたことが、身に染みてわかってきた。
【ハタケニラ】(畑韮)

撮 影 日:2020.05.13
撮影場所:聖光学院周辺
撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下撮影日のみ記載
根岸森林公園の外周から聖光学院中高等学校へ下っていく途中、突然であったこの花は何だろう。
「ハタケニラ」かなと見当を付ける。ノビルはもう少し色が付いてきれいなはずだ。ハタケニラだろう。下のほうは土塀に隠れてよく見えない。
ハタケニラは小石川植物園で憶えた。まあ、簡単に言えばネギの仲間(ネギ亜科ハタケニラ属)である。
背景のボケはヒルザキツキミソウだ。
【ヒルザキツキミソウ】(昼咲き月見草)
撮 影 日:2020.05.11
ヒルザキツキミソウが繁茂している崖が家から10分足らずのところにある、とは知らなかった。
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。北米原産の帰化植物だ。
雌しべが白く、炎天下ではとても見分けにくいが、開いた花に影が映るのでそれとわかる。
【エゴノキ】
撮 影 日:2020.05.13
聖光学院の外周には数多くの木が植えられていた。フェンスがあるが身を乗り出して撮影する。
エゴノキの花が咲いている。逆光になって焦点を合わせにくい上に風が吹く。近所にほかにエゴノキの花を見られるところはないと思うので、なんとかここで撮っておきたい、と奮闘した。
エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木だ。果実を潰して川に流し、魚を麻痺させて捕獲するという方法があった、という。
【カラタネオガタマ】(唐種招霊)
撮 影 日:2020.05.13
なんと5、6本のカラタネオガタマの木がある。花が咲いているが、フェンスを乗り出して開いた花を捜し、撮影するのはかなりむずかしい。
花は数多く咲いているのに、なかなか内側が見えないし、焦点を合わせにくい。
結局ここへは3度通ったが、2回目がもっとも収穫があった。
この花は寿命が1日〜2日と短いことが知られている。次から次へと開花してもせいぜい10日間くらいだ。
カラタネオガタマは中国南部原産、モクレン科、オガタマノキ属。樹高4mくらいになるが、ここではまだ2.5m くらいだった。バナナの香りがするというが、フェンスが邪魔で薫りを嗅ぐことはできなかった。
撮 影 日:2020.05.15
【ユウゲショウ】(夕化粧)別名:アカバナユウゲショウ
撮 影 日:2020.05.13
フェンスの向こうでアカバナユウゲショウが群生している。
数が多くフェンス際にも顔をのぞかせているのを撮影した。
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。
【ノイバラ】(野茨)
撮 影 日:2020.05.11
聖光学院近くのマンションの植え込みで、ノイバラが咲き残っていた。
ノイバラは強健で、バラの台木として利用される。わが家のバラ「サザンホープ」はノイバラの台木にかみさんが接ぎ木して咲かせたものだ。