アブラチャン 2017.04.24 -- 1

2017.04.24(15:40)

【林の中の雄花】

170319 小石川植物園林内 アブラチャン1

 撮影場所:小石川植物園・林内
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下、カメラとレンズと撮影日は同じ

 3月19日、当ブログではいまだに写真のないクスノキ科の「アブラチャン」を小石川植物園で見つけた。
 ぱっと見て「これはきれいだ」と思ったのは林内で木漏れ日を浴びるアブラチャンだったが、事後にPC画面で確認してみると、イメージ画像としてはきれいだが、花の細部が見分けられない失敗写真ばかりだ。
 

170319 小石川植物園林内 アブラチャン2


【区画割りされた区画内の小木の雌花】

170319 小石川植物園林外 アブラチャンアップ1

 一方、きちんと区画割りされた中のアブラチャンの小木は、ふだんから日が当たりすぎるのか元気がなく、花が咲いた様子もいかにもぱっとしない。
 天候もそのときは薄日が射しているだけの状態で、見るからにつまらない写真が出来上がった。


170319 小石川植物園林外 アブラチャンアップ2

 ところが、PC画面で確認すると細部はきれいに写っている。なんともラッキーだ。

 写真を整理しているいまになって判明したのは、
 林内で細部の撮影に失敗したのは雄株の雄花で、区画内の小木で細部の撮影に成功したのは雌株の雌花だった、ということだ。


170319 小石川植物園林外 アブラチャンアップ5

 いずれにせよ、クスノキ科の花には、とくにアブラチャンの雌花には、「仮雄しべ」だとかオレンジ色の「腺体」だとかが附属し、構造が複雑な上に、色の構成は濃淡の黄色や淡緑色ばかりだから、細部を見分けられるように撮影するには、光や風などが最適であるなど「ツキ」が必要だ。

 雄花の細部がよくわかる写真はまた来年ということにせざるを得ないが、もはや仕方がない。

テンダイウヤク(天台烏薬) 2017.04.20 -- 2

2017.04.20(22:20)

【冬芽】(2017.02.15)

170215 小石川植物園 テンダイウヤク冬芽

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.02.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM
  ・ 以降撮影日のみが変わります

 朝日新聞社の『花おりおり』によると、クスノキ科のクロモジ属の一種で、雌雄異株。天台烏薬と書きます。
 中国浙江省東部の天台山の辺りの烏薬がよく効くということで名付けられたらしい。
 薬に使うのは根の部分で、芳香性健胃剤、頭痛などの鎮痛薬に使われるようです。享保年間に渡来し、庭木の植栽にも使われるようになった、とのこと。


【芽吹き】(2017.03.19)

170319 小石川植物園 テンダイウヤク 芽吹き

 小石川植物園にあるのを知っていたので、ずっと花の咲くのを待っていました。
 後になってわかったことですが、下のほうにかたまって付いている丸いのが花のつぼみで、白い大きいのはこれから葉になって展開することになるのだ、と思われます。


【雄花】(2017.04.04)

170404 小石川植物園 テンダイウヤク雄花アップ

 雄しべの葯が傷み始めていて、数多く撮った中でもこれは比較的よいほう。
 自分が撮影した数多くの写真を見くらべてみますと、どうも花が開くとすぐに、雄しべは茶色く変色し始めるようです。
 こんな写真しか撮れませんでしたが、記録として掲載しておきたい、と思います。


【木の全体像】(2017.04.13)

170413 小石川植物園 テンダイウヤクの雄花と芽吹き

 9日後の木全体の様子です。
 雄花は咲いていますが、新しい葉芽は大きくなっただけで、まだ展開していません。
 花はきれいではありませんが、この写真の樹木の様子はなかなか美しい、と感じます。


【雄花と新しい葉の展開】(2017.04.13)

170413 小石川植物園 テンダイウヤク雄株の葉と花

 上のような様子となった直後に、新しい葉が展開を始めるようです。
 
 雌花をまだ見ていないぞ、と言われそうです。
 じつは、離れたところにもう一本植えられています。小石川植物園では雄株、雌株を数メートル離して1本ずつ植えてあるようです。

〈追記 2017.04.21〉 

・それを撮影して下に掲載したつもりでしたが、楽 さんのご指摘で、どうもサルトリイバラの花のようです。
 私はサルトリイバラの花も初体験なので、区別できませんでした。
 ややこしいことに、葉の葉脈の太い筋も似ているのが間違いの元でした。

・間違った写真を掲載してネットに拡散すると混乱の元なので、
 削除させていただきました。
 残念です。雌花の写真がありません。また来年、挑戦いたします。

・ネットにはテンダイウヤクを冬芽から葉の展開する様子まで追いかけて、
 変化がわかるように記事にしたものはあまりありません。
 地味ですが、何度も通って記録した意味はあったか、と思います。

 
 なお、本日はこの記事の前にも「フジザクラ」の写真記事があります。


コチョウワビスケ(胡蝶侘助) 2017.04.17 -- 2

2017.04.17(23:35)

 「コチョウワビスケ(胡蝶侘助)」の記事を書こうとしています。
 しかし、そのためにはまず、「太郎冠者」について語らねばなりませんし、「数寄屋」についても触れる必要があります。
 その理由については、「NHK みんなの園芸」のサイトを引用しましょう。
 ————「太郎冠者」は、花色は紫みを帯びたピンクで、1月から4月に咲く早咲きの一重中輪。江戸時代から茶花として珍重されてきた。別名「有楽」。紫味を帯びた花色や、子房が有毛であることなど、中国のツバキの特徴も示すが詳細は不明。葯は退化して花粉をつくらないがタネをつける性質はあり、タネをまくと白芯の個体が生まれることが多いことから、「胡蝶佗助」「数寄屋」など数ある ワビスケツバキの母木であると推測されている ———

 すなわち「太郎冠者」(関西では「有楽」)は、数多い「ワビスケ」の母木である、というのですから、まずは先祖の「太郎冠者」の写真から掲載してみましょう。


【太郎冠者】

20140122 光則寺 太郎冠者

 撮影場所:鎌倉・光則寺
 撮影日:2014.01.22
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF70-300mm f/4-5.6L IS USM

 上の「太郎冠者」の写真と、下の「数寄屋」の写真は、2014年に鎌倉の光則寺で撮影したものです。


【数寄屋】

20140122光則寺 数寄屋侘助

 撮影場所:鎌倉・光則寺
 撮影日:2014.01.22
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 さて、「数寄屋」と「胡蝶侘助」は、冒頭に述べましたようにワビスケの代表的な品種として「NHK みんなの園芸」のサイトに例示されています。この2品種くらいは知っておいてほしい、ということでしょうか。
 その「胡蝶侘助」を小石川植物園の椿林で見ることができました。


【コチョウワビスケ(胡蝶侘助)】

20170319 小石川植物園 胡蝶侘助1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 なお、小石川植物園をふつうに捜したのでは「胡蝶侘助」は見つかりません。
 札は幹に下がっていますし、「胡蝶侘助」は、一番奥の暗いところまで入って、「これは何というツバキか?」とひとつひとつ見て確認していかないと見つかりません。


20170319 小石川植物園 胡蝶侘助2

 ところで、ワビスケの定義ですが、下記のようにかなり狭義に限定する考え方もあるようです。
 ● 葯が退化して花粉を付けない。
 ● 「太郎冠者」の子孫である。
 花が小さくて、筒咲きのままで終わるツバキのことだろう、などといういい加減なことではないので、気をつけましょう。


20170319 小石川植物園 胡蝶侘助3

 そうはいっても、ワビスケも木が十分に大きく育つと、花が花粉を付けることもあるそうです。
 だから一番確実なのはワビスケの品種を憶えておいて、その品種名の札があるのがワビスケだ、ということになりますでしょうか。


20170319 小石川植物園 胡蝶侘助4


 なお、本日はこの記事の前にも「バイモ」の写真記事があります。

リキュウバイ(利休梅) と オオリキュウバイ(大利休梅) 2017.04.14 -- 1

2017.04.14(17:26)

【横浜市こども植物園のリキュウバイ】

170328 こども植物園 リキュウバイ1

 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影日:2017.03.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下2枚も同じ

 リキュウバイ(学名:Exochorda racemosa)は、中国原産のバラ科ヤナギザクラ属の落葉性低木です。
 漢字で書くと「利休梅」。日本に入ってきたのは明治時代末ですが、茶花として使われたため利休梅と名付けられたのでしょう。イギリスやアメリカでも日本より早く植栽されていた、とのことです。


170328 こども植物園 リキュウバイ縦2

 リキュウバイを知ったのは横浜市こども植物園で、今年は3月から咲き始めています。
 なお、「梅」という字が使われていても梅ではありません。


170328 こども植物園 リキュウバイ3


【小石川植物園のオオリキュウバイ】(4月4日)

170404 小石川植物園 オオリキュウバイ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.04.04
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM すぐ下の写真も同じ

 小石川植物園では、オオリキュウバイ(大利休梅)というのを見つけました。
 調べて見ると、ネットにある写真は小石川植物園のものばかり。たしかに大きな木(横浜市こども植物園の数倍)に育っていますが、ほんとうにリキュウバイとは別種なのでしょうか。


170404 小石川植物園 オオリキュウバイ2

 学名が「Exochorda x macrantha」とリキュウバイとは別なので、種として独立しているのでしょう。
 あるサイトではリキュウバイの交雑種または変種としているのを見つけました。


【小石川植物園のオオリキュウバイ】(4月13日)

170413 小石川植物園 オオリキュウバイ3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.04.13
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 4月13日、小石川植物園を再訪したところ、オオリキュウバイは満開を迎えていました。


170413 小石川植物園 オオリキュウバイ縦4

アテツマンサク 2017.04.07 --2

2017.04.07(19:30)

170319 小石川植物園 アテツマンサクの枝

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 2月22日のアカバナマンサクの記事の中で、私は次のようにマンサクについてまとめました。
 ——————————————————————————————

 マンサクには本来のマンサクのほか、「マルバマンサク」、「アテツマンサク」、「シナマンサク」などがあります。
 「マルバマンサク」は、北海道から東北地方などの日本海側の野生種なので、神奈川県に住む私には通常は見ることができません。
 ところで、マルバマンサクには変種として赤花のものがあり、それが野生種の「アカバナマンサク」または「ベニバナマンサク」と呼ばれているのだそうです。
 なお、「アテツマンサク」というのは、マンサクのうち中国・四国地方(愛媛県)に分布する変種で、萼片も黄色だそうです。これも神奈川県に居住する私には通常見ることができません。

 ————————————————

 さて、上の「アテツマンサク」ですが、3月19日の小石川植物園の深い森の中で、「今ごろマンサクが咲いている!」と驚かされたのが「アテツマンサク」でした。
 マンサクは正面から見たとき、通常は真ん中の部分が赤褐色ないし茶褐色をしています。
 アテツマンサクを見て驚いたのは、「花の中に 褐色の部分が何もない」ということでした。


170319 小石川植物園 アテツマンサク

 立て札が見つかりました。
 「平成20年11月11日岡山県新見市から、阿哲郡を含む広域市町村合併に伴い。氏の発展を祈念する樹木として、小石川植物園が寄贈されたもの」ということでした。
 「アテツマンサクは牧野富太郎博士が大正3年8月5日新見市の黒髪山にある青龍寺旧本堂近くの株からタイプ標本を作り、新種アテツマンサクと命名した樹」だそうです。

 (注)タイプ標本とは,新たに種の学名を付けるための記載論文中で使用され,学名の基準として指定された標本(あるいは標本シリーズ)のこと。(高知大学バーチャル自然史博物館の説明より)


170319 小石川植物園 アテツマンサク2


 なお、本日はこの記事の前に「コブクザクラ(子福桜)」の記事があります。
 きれいですし、めずらしい。ぜひ、ご覧ください。

「エドヒガン X オオシマザクラ」の交配種 について

2017.04.06(21:15)

【ヨウコウ(陽光)】

170329 小石川植物園 陽光アップ再録

 撮影場所:新宿御苑
 撮影日:2017.03.29
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 

 「ヨウコウ(陽光)」というサクラを4月3日の記事で紹介し、愛媛県の高岡正明氏が「アマギヨシノ X カンヒザクラ」の交配によりつくった品種だ、と書いた。

【アマギヨシノ(天城吉野)】

170404 小石川植物園 アマギヨシノアップ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.04.04
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM すぐ下の写真も同じ

 では「アマギヨシノ(天城吉野)」とはどんなサクラなのか?」と誰だって疑問に思う。
 上の写真は小石川植物園で4月4日に撮影した「アマギヨシノ(天城吉野)」のアップだ。
 下に 枝の様子を撮した写真も載せよう。


170404 小石川植物園 アマギヨシノ枝

 「アマギヨシノ(天城吉野)」は三島市の国立遺伝学研究所で竹中要氏が「エドヒガン X オオシマザクラ」の交配を行って得た品種である。

 そうなると、「オオシマザクラ(大島桜)」と「エドヒガン(江戸彼岸)」に写真も掲載すべきだろう。

【オオシマザクラ と エドヒガン】

160405 自宅庭 オオシマザクラアップ再録

 撮影場所:自宅前
 撮影日:2016.04.05
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 上が「オオシマザクラ(大島桜)」、下が「エドヒガン(江戸彼岸)」だ。


170495 根岸森林公園 エドヒガン

 撮影場所:根岸森林公園
 撮影日:2017.04.05
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 江戸彼岸は植えられたばかりの若木なので、大きく生育した木では少し様子が違うかも知れないが。

 さて、ここで「待てよ…」と思うのがふつうだろう。あの「ソメイヨシノ(染井吉野)」は「オオシマザクラ X エドヒガン」の交配でできたのではなかったっけ ? と。


【ソメイヨシノ】

170403 イングリッシュガーデン ソメイヨシノ

 撮影場所:横浜イングリッシュガーデン
 撮影日:2017.04.03
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 ソメイヨシノについては、いろいろな説はあるらしいが、「エドヒガン X オオシマザクラ」の雑種説が有力だという。


【エドヒガン X オオシマザクラ の交配 について調べたこと】

 私が小石川植物園で4月4日に撮影した写真で見られるように「アマギヨシノ(天城吉野)」は「ソメイヨシノ(染井吉野)」と比較するとかなり白い。色はほとんど「オオシマザクラ(大島桜)」そのものだが、葉が展開するよりも先に花が咲くので、「オオシマザクラ(大島桜)」の特徴である緑色の葉がほとんど(わずかしか)見えない。
 山と渓谷社の『日本の桜』を読んでみると、「エドヒガン X オオシマザクラ」の交配種として「アマギヨシノ(天城吉野)」のほかにも「イズヨシノ(伊豆吉野)」「フナバラヨシノ(船原吉野)」「ミカドヨシノ(御帝吉野)」などの写真が掲載されている。花の大きさは写真では把握しにくいが、見た目はオオシマザクラにかなり似ている。ただし緑の葉はちらっと見える程度で、オオシマザクラよりもずっと少ない。

 さて「ソメイヨシノ(染井吉野)」だが、Wikipedia によれば「エドヒガンとオオシマザクラが交雑して生まれた雑種のサクラの中から特徴のある特定の一本を選び抜いて接ぎ木で増やしていったクローンである」という主旨のことが書かれている。
 この点は「エドヒガン X オオシマザクラ」の交配種である「アマギヨシノ(天城吉野)」ほかの「○○吉野」というサクラが、いずれもかなりの白さであることから、そうでもしなければ、ソメイヨシノの微妙な色合い(白っぽいけれどもほのかな桜色に色付いている)のサクラが全国的に広がることはほとんど不可能だったのだろう、と推測できる。

 「ソメイヨシノ(染井吉野)」は「エドヒガン(江戸彼岸)」から「葉の展開よりも先に花が咲く性質」を受け継ぎ、「オオシマザクラ(大島桜)」からは、「適度な白さ」や「すっきりした幅広の花弁のかたち」を引き継いだのだが、「エドヒガン X オオシマザクラ」を交配しても、じつはなかなかソメイヨシノのような色のサクラは生まれず、アマギヨシノほかの真っ白に近い色のサクラが生まれるのが一般的だ、ということなのだろう。

〈注〉本稿では「○ X △」の右左の区別 ないし「どちらが父でどちらが母か」ということまでは配慮せずに書いております。いずれ、そこまで突き詰めていきたい、とは思いますが。

小石川植物園の森 2017.03.19 -- 1

2017.04.05(21:40)

 小石川植物園の森…、案外と奥深いです。
 現状では記事を書いている余裕があまりなく、本日は写真だけでインパクトのあるものを選びました。

【サンシュユの大木】

170319 小石川植物園 サンシュユの大木

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ


【シマサルスベリの木立】

170319 小石川植物園 シマサルスベリの木


【気根】

170319 小石川植物園 大木の気根

  昨日のラクウショウの気根とはまた違い、木の幹や枝から空中に垂れ下がっています。
  これは何の幹でしょうか。イチョウの古い大木がよくこのようになるそうですが…。
  葉が落ちていると、古木の場合樹木の肌が変化しているので、何の木なのかなかなかわかりにくいです。

チョウジザクラ 2017.04.01 -- 1

2017.04.01(22:00)

170319 小石川植物園 チョウジザクラ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ

 山と渓谷社の『日本の桜』によると、「チョウジザクラは東北地方の太平洋側の低山地に点々と分布し、続いて関東地方の北部と西部から中部地方にかけての山地に多い」とされている。
 写真のように姿はぱっとしない。
 横から見ると丁字形、英語で言うならT字形なので「丁字桜」というくらいで、小型であるし、Wikipedia には「観賞用の価値が低いために、植えられることは稀である」と書かれている。


170319 小石川植物園 チョウジザクラ2

 ところが、サクラの研究家にとっては大切なサクラらしい。
 『日本の桜』ではサクラ全体を、カンヒザクラ群、エドヒガン群、ヤマザクラ群、マメザクラ群、チョウジザクラ群、シナミザクラ群、ミヤマザクラ群、及び雑種と分類しているが、つまりチョウジザクラは大分類の群のひとつに数えられているのだ。
 いろいろな種類のサクラと雑種を作りやすい性質があるので、研究・観察の対象とされ、小石川植物園にも植えられたのだろう。


170319 小石川植物園 チョウジザクラ3

 写真のサクラは小石川植物園の小さく区分けされた中に植えられた低木で、あまり健康そうには見えなかった。日光植物園のチョウジザクラの写真を『日本の桜』で見ているが、葉とともに展開していて、もっときれいな印象だ。


170319 小石川植物園 チョウジザクラ4

 当ブログでは昨年から、サクラの品種を多数観察してその写真を掲載しよう、ということで運営してきた。
 今年もすでに、寒桜、寒緋桜、河津桜、オカメ、大寒桜、クルサル、ソメイヨシノ、豆桜の交配種、寒咲き大島、山桜、枝垂桜、小彼岸と記事にしてきたが、上の分類で言えばカンヒザクラ群が多い。
 本日の記事のチョウジザクラは新しい挑戦であり、ほかにもシナミザクラ群から「コブクサクラ(小福桜)」を準備中である。


 注:この記事の前に、ちょっとめずらしい「コゴメイヌノフグリ」の記事があります。

コゴメイヌノフグリ 2017.03.31 -- 2

2017.03.31(23:00)

170319 小石川植物園 コゴメイヌノフグリとミドリハコベ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ

 トップの写真、左側がコゴメイヌノフグリ、右側がたぶんミドリハコベです。3月18日の小石川植物園の林間の繁みです。
 そして今回は左側のコゴメイヌノフグリの記事です。


170319 小石川植物園 コゴメイヌノフグリ繁み

 「オオイヌノフグリのような白い花」なんてめずらしいな、とは思いましたが、あちらこちらに繁みをつくり、数多く咲いているので、自分が知らないだけで、たいしてめずらしい花ではないのだろうという思い込みから、撮影した写真が少なかったのが残念です。


170319 小石川植物園 コゴメイヌノフグリ1

 ほかの花との混同を避けるため、
 ☆「白花のオオイヌノフグリ」ではありません。
  白花のオオイヌノフグリには2つのケースがあって、
   ケース1:農薬などの影響で一時的に脱色されて花が白くなる場合
   ケース2:ごくまれに白花のオオイヌノフグリが存在し、シロバナオオイヌノフグリ とも呼ばれる場合

 ただし、ケース1では、「園内のあちらこちらにできた繁みが一様に健康でふつうに白い花がたくさん咲いている」というようにはならないはずです。
 また、ケース2では、おしべの葯の部分を見ると、オオイヌノフグリの特徴である青黒い筋が入っているはずです。
 写真のコゴメイヌノフグリは、葯の部分も色がほとんど白い(少し黄色みが掛かっている)ので、フォーカスを合わせるのにとても苦労しました。


170319 小石川植物園 コゴメイヌノフグリ2

 調べてみると、小石川植物園のコゴメイヌノフグリは ヨーロッパから入手栽培したものが野生化したようです。真っ白な小さな花からコゴメ(小米)の名前がつけられたとのことです。
 3月23日の記事の ツクシスミレ もそうでしたが、研究や観察の目的で持ち込まれた植物が野外に逃げ出し定着するということは、この小石川植物園でもやはり起きているようです。


170319 小石川植物園 コゴメイヌノフグリ3


《参考》オオイヌノフグリ(2015年2月 本牧山頂公園)

20150220_本牧山頂公園_オオイヌノフグリ修正

 撮影場所:本牧山頂公園
 撮影日:2015.02.20
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 オオイヌノフグリの葯には、ごらんのように青黒い部分が目立つので、小さくても写真を撮るのは容易です。
 ネットで見られるシロバナオオイヌノフグリの葯は、上の写真と同様に、オオイヌノフグリの葯のような青黒い部分があります。コゴメノイヌノフグリにはそれがありません。


 なお、本日はこの記事の前に「新宿御苑のコヒガン(小彼岸)」の記事があります。
 併せてご覧くださいませ。

ハチジョウキブシ 2017.03.27 -- 2

2017.03.27(23:00)

170319 小石川植物園 ハチジョウキブシ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.03.19
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ

 ヒマラヤキブシの記事(2017.03.25 — 1)の記事で、日本のキブシには、ハチジョウキブシ、ナンバンキブシ、エノシマキブシなどがあると書きました。この「ハチジョウキブシ」はナンバンキブシに含める、との見解もあるそうです。
 見た目が壮観です。長い花房とその数がとても多い。


170319 小石川植物園 ハチジョウキブシ2

 朝日新聞社の『花おりおり』の第4巻によりますと、花は花弁4枚、雄しべ8本、雌しべ4室だそうです。
 この株は雄しべの葯に花粉が付いているのが見え、雄株のようでした。


170319 小石川植物園 ハチジョウキブシ3

 そうはいっても。ある方が小石川植物園でハチジョウキブシの実がなっていないか確認したところ、ごく少数ですが、実っているのを確認したそうです。雄株とはいえ、実がまったくならないわけではないらしい、と書かれていました。


170319 小石川植物園 ハチジョウキブシ4

 じつは、「小石川植物園で3月19日に初めて見た花」だけでもかなりたくさんのストックがあります。
 現在のペースで写真を掲載していては、大量のデッドストックができてしまいそうなので、1日の記事の数を増やしたい、と考えております。写真を整理・現像し、それらの植物を調べ、記事を書き続ける体力と、次々と花開く春の勢いとの競争になってきますが、頑張りたいと思います。

 この記事の前には「ハナモモ 寒白」「ツバキ 光源氏」などの記事があります。

小石川植物園

  1. アブラチャン 2017.04.24 -- 1(04/24)
  2. テンダイウヤク(天台烏薬) 2017.04.20 -- 2(04/20)
  3. コチョウワビスケ(胡蝶侘助) 2017.04.17 -- 2(04/17)
  4. リキュウバイ(利休梅) と オオリキュウバイ(大利休梅) 2017.04.14 -- 1(04/14)
  5. アテツマンサク 2017.04.07 --2(04/07)
  6. 「エドヒガン X オオシマザクラ」の交配種 について(04/06)
  7. 小石川植物園の森 2017.03.19 -- 1(04/05)
  8. チョウジザクラ 2017.04.01 -- 1(04/01)
  9. コゴメイヌノフグリ 2017.03.31 -- 2(03/31)
  10. ハチジョウキブシ 2017.03.27 -- 2(03/27)
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