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綿花(ワタ) 2019.12.05 -- 1

2019.12.05(17:42)

191115 小石川植物園 ワタ1

 撮影場所:小石川植物園・売店
 撮影日:2019.11.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 「綿花」の実がはじけた様子だそうである。
 小石川植物園の売店経営のご夫婦の家で栽培したものだそうだ。
 初めて間近で見て、めずらしいので撮影した。


191115 小石川植物園 ワタ2

 このふわふわの白い綿を指でつまむと、中に入っている種が手に触る。
 実が弾けて、白い綿がこんなふうに出てきて、その白い繊維の中に種がある、という仕組みらしい。
 植物としての和名は「ワタ」というそうだ。

191115 小石川植物園 ワタ3


フクロミモクゲンジ(袋実木欒子) 2019.11.27 -- 1

2019.11.27(14:15)

191030 小石川植物園 フクロミモクゲンジの実黒

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.10.30
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 最初はヤマノイモの実が引っかかっているのか、と思ったが、果実が大きすぎるしも形も少し違う。


191030 小石川植物園 フクロミモクゲンジの拡大

 やがて、「ははあ、これがフクロミモクゲンジの実なのか…」と見当はつけた。

 10月30日の小石川植物園でのことで、後ほど紹介するが、じつは9月に花が咲いているのを見ているのだ。しかし、花と実の様子が、頭の中で簡単には結びつかないのである。

191115 小石川植物園 フクロミモクゲンジの実黒

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.11.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 11月15日にもう一度見にいくと、上の写真のように、実は黒くなっていた。
 フクロミモクゲンジ(袋実木欒子)はムクロジ科モクゲンジ属だそうだ。ほかにもモクゲンジとかオオモクゲンジとかいう落葉高木があるらしい。
 「袋実」(ふくろみ)と頭に付くのは、この実の様子を見てなんとなく納得できた。
 
 以下、花の写真を紹介しよう。


190928 小石川植物園 フクロミモクゲンジの花遠景

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

180923 小石川植物園 フクロミモクゲンジ花序

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.09.23
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真見同じ

 2018年には、上の写真のようにもう少し花に近付いて撮影している。

180923 小石川植物園 フクロミモクゲンジ花マクロ

あまりにも大きく高い木なので、低い枝を見つけた昨年は幸運だった。
知らないと通り過ぎてしまいそうだが、地面を見ていれば「いったい何だ?」と上を見上げることになるだろう。

180923 小石川植物園 フクロミモクゲンジの木の下




音楽配信サービス「Spotify」 付録:シロダモの実 2010.11.22 -- 1

2019.11.22(22:20)

 名前くらいは聞いたことがある、という方は多いでしょう。
 PCでもスマホでも、Spotify は使えます。
 今年、この Spotify のおかげで私のミュージック・ライフは大きく変わりました。


Spotify画面1

 上はそのPC版の Spotifyアプリの画面の一部です。
 Spotify のアプリでは、大まかなジャンル別にたくさんのプレイリストが並んでいます。
 まずはその中から自分の好きそうなタイプの曲が集められていそうなプレイリストをクリックして開きます。
 私はクラシックを中心に聴いており、SpotifyのAIはすでに、私が好んで聴く音楽の傾向をつかんでいるので、私の画面にはそうしたリストばかりが並んでいます。

 左上の「MDDERNISM」というリストは、私が最近特に好んで聴いている分野をよく知っているAIが、私に紹介してきたプレイリストです。
 これをクリックして開いたのが下の画面です。


Spotify画面3

好きな曲を選んでクリックすると音楽が流れます。
気に入った曲の左側のハートマークをクリックすると、そのハートが塗りつぶされます。
こうして Spotify のAIは、ますます私の好む音楽の傾向をより正確に把握していきます。
私は最近、20世紀初頭から1960年代くらいまでに作曲されたクラシックの中でも、とくに斬新な響きの曲を好んで聴いています。
上のほうから、プーランク、ショスタコーヴィチはよく聴いていますが、4行目のヒンデミットはあまり聴いていなかった。
作曲家名は知っているけれど、じゃあヒンデミットのCDを買って聴いてみる、というのは、以前ならあまりにも冒険でした。CDは価格が高いからです。
でも、今では Spotify で気軽に聴いてみることができる。おかげで私にはヒンデミットがどんな曲を書く人か、聴いて試してみることができました。

こうして、私はこの一年間に、「初めて聴いてみた作曲家」がどんどんと増えました。
その中には好きな作曲家も出てきています。
下から2番目のバルトークはそんな中の1人です。
ハートマークが塗りつぶされていないじゃないか! といわれるかも知れません。でも、もうこの曲のCDを持っているし、大好きな作曲家だからいまさら Spotify に紹介してもらわなくても大丈夫なのです。

次にこのリストの一番下のストラビンスキーの行を選び、右端のアルバム名をクリックしてみます。


Spotify画面4

アルバムが出てきました。2008年に発売されたものであることがわかります。
このアルバムの絵を右クリックすると、「マイリストに保存しますか」などと聴いてきます。
「マイリストに保存する」を選ぶと、次からは面倒な手続きをせずにこの画面にダイレクトにアクセスできます。
ストラヴィンスキーの交響曲3曲を、私はいつでも聴くことができるようになりました。


Spotify画面5

上の画面は私が最近作成したマイリストの一部です。
すでにアルバム枚数にして2〜300枚のアルバムないしアルバム集を登録してあります。
いつでも好きなように聴けます。
Spotify のおかげでミュージックライフが様変わりになった、というのは、以上のような次第です。
すぐにこの世界にはまってしまったので、私は月額980円を支払い、高音質で聴けるよう Spotify Premium に加入しています。
でも、CD1枚が 1800円〜3500円くらいはしますし、片っ端から試し聴きできるのですから、このような便利なサービスは、私にとって天の恵みなのです。

なお、クラシックに限らず、JAZZ でも Rock でも、Spotifyではあらゆる分野がこんなふうになっています。


《付録:シロダモの実》

20191115 小石川植物園 シロダモの実

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.11.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 クスノキ科シロダモ属の常緑高木です。

ハゼノキ(櫨の木) 2019.11.20 -- 1

2019.11.20(11:45)

191115 ハゼノ木の枝と実1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.11.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 ハゼノキ。紅葉の時季に果実も見られて、ようやく「これがハゼノキなのだ」と納得したように思います。
 ついでにヤマハゼも調べて、両者の見分け方も勉強できました。
 ウルシ科ウルシ属の高木で、雌雄異株です。


191115 ハゼノ木の枝と実2


191115 ハゼノ木の枝と実3


191115 ハゼノ木の枝と実4

ル・ドゥーテの銅版画「ロサ・ケンティフォリア」 2019.11.17 - 1 (付録:ツルウメモドキの果実)

2019.11.17(20:40)

ロサ・ケンティフォリア

 前回の「横浜市こども植物園の『イギリス産の秋バラ特集』(2)」は、デヴィッド・オースチン社作出のイングリッシュローズの写真を並べました。
 これをご覧いただいた 山ぼうしさんから、「ご紹介のバラは花弁数が多いですね。さらに、付き方(巻き方)も違います」とのコメントをいただきました。
 上記の点について、少し解説ないし補足をしたい、と思います。

 花弁数が多く芯のあたりの巻き方がぎゅっと詰まった感じのバラの花は、デヴィッド・オースチン社作出のバラの大きな特色ですが、そうした花の咲き方はけっして目新しいタイプのバラではありません。
 上の写真の図のバラは「ロサ・ケンテフォリア」(Rosa centifolia)といい、ナポレオンの時代に描かれた絵です。
 
 ナポレオンの妻、フランス皇后として知られているジョゼフィーヌは、1799年にマルメゾン城という古城を購入し、世界中のめずらしい植物を集めた庭園を造りました。
 その中でも有名なのはバラのコレクションです。
 彼女は銅版画の植物絵を得意としていた画家ル・ドゥーテに、集めた植物のカラー銅版画を作らせ、記録しました。
 私がこんなことを知っているのは、ル・ドゥーテの美術展が開催されたときにそれを見にいき、勉強したからです。ちなみに、このときル・ドゥーテのロサ・ケンティフォリアの額装絵(もちろん原画ではありません)を購入。現在は居間に飾っています。

 バラは古代オリエントやギリシャ、ローマ帝国の時代から存在していたとされ、ジョゼフィーヌはナポレオンが皇帝だった時代に、古いバラも含めて多種のバラを集めて、それらをル・ドゥーテに描かせました。
 ル・ドゥーテの原画はルーブルの火災で大半が焼失したそうですが、『バラ図譜』という書物が残っており、マルメゾン城のバラ園を受け継いで復活させた人もいて、バラの歴史は現在ではいろいろなことがよくわかっているそうです。

 デヴィッド・オースチンの功績は、四季咲きで、丈夫で、大きな花を多数咲かせる現代的なモダン・ローズの時代に、こうした古い時代から親しまれていたタイプの咲き方のバラ(オールドローズ・タイプのバラ)をモダンローズとして復活させ、それを広めたことにある、とも言えるでしょう。

 なお、ロサ・ケンティフォリアはオールドローズとしていまでもそのまま受け継がれ、生き残っています。ネットで検索すれば写真も見られます。


付録【ツルウメモドキの果実】

191115 小石川植物園 ツルウメモドキの実1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.11.15
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 ツルウメモドキ(蔓梅擬)はニシキギ科ツルウメモドキ属。

オオモクセイ(大木犀) 2019.11.08 -- 1

2019.11.08(11:35)

191030 小石川植物園 オオモクセイ2

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.10.23
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 庭のキンモクセイはほとんど咲かないし、10月下旬に久しぶりに出掛けた小石川植物園ではもう終わっているし、仕方がないのでオオモクセイ(大木犀)というのを撮影してきました。

 内山富二郎さんという方が鹿児島県から小石川植物園まで持参されたとか、何かに書いてありました。
雄蕊が見えるのであきらかに雄株です。
 原産地は鹿児島よりももっと南方の島々、トカラ列島というところらしいです。


191030 小石川植物園 オオモクセイ マクロ

 めずらしいし、せっかく撮影したので記録しておこうと思います。香りはほとんど感じられませんでした。
 ブログなどで見られる写真は、ほとんどが小石川植物園で撮影された写真のようです。

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) 2019.11.03 -- 1

2019.11.03(19:00)

191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.10.23
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 ユリ科にホトトギス属というのがあって、ホトトギス、ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、タマガワホトトギス、キバナノホトトギス、チャボホトトギスなどが含まれているそうだが、花は上向きに咲くようだ。
 ところが、ジョウロウホトトギスの仲間もホトトギス属に含まれるのに、ジョウロウホトトギスの仲間は岩場などに垂れ下がって咲く。花も長細くて、通常見られるホトトギスやタイワンホトトギスとは、かなり見た目が違う。

 最初に見たときは、ほんとうにこれがホトトギスの仲間なのか、と疑い、私はしつこく調べた次第だ。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス2

 「NHK みんなの園芸」のサイトによると「ジョウロウホトトギスは、四国の太平洋側の地域に特産する種類で、山地の渓谷の湿った岩場や崖に見られます」ということらしい。
 そうはいっても、「土佐」以外にも「紀伊」とついたり、「相模」「駿河」と名前の頭に付くホトトギスがあるらしいので、それらの太平洋岸の地域でも見られるのだろう。
 その中で本種「紀伊上臈杜鵑草」は絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)だそうだ。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス3

 横浜市中区に居住していると、数多くの野草を見られる機会は少なく、なんとか通常のホトトギスとタイワンホトトギスの区別の仕方を憶えたところだが、ややこしいことに園芸種の中には両者を交配したものもあるらしい。
 
 この記事は、こういうホトトギスもあるのだ、と写真で紹介した、という程度にとらえていただきたい。
 撮影場所は小石川植物園の中の「シダ園」、撮影日は2019年10月30日である。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス4

 現場はシダ園のため薄暗くて撮影条件学悪い。花の内部がいまひとつ見えにくいのは、ご容赦願いたい。
 また来年、できればリベンジ撮影に挑もうと思う。


191030 小石川植物園 キイジョウロウホトトギス5


コートルード美術館展 2019.10.14 -- 1

2019.10.14(11:00)

コートルード美術館展パンフ1 コートルード美術館展パンフ3

コートルード美術館展パンフ2 コートルード美術館展パンフ4

 9月13日、東京都美術館で開催されたばかりのの「コートルード美術館展」へ行ってきました。
 英国の実業家サミュエル・コートレードが収集したコレクションの展示で、正真正銘の名品揃いです。

 「魅惑の印象派」と副題が付けられていますが、「印象派の画家」という言葉は曖昧です。
 第1回から第8回までパリで開催された「印象派展」に出品したことのある画家たちのことを総称してそう読んでいるくらいのつもりで考えておくべきでしょう。
 狭義では「光と色の描写技法ににこだわった写実主義の画家たち」くらいの意味ですが、私の大好きなセザンヌ、ドガなどは、とても印象派とは言い難い。ルノアールも古典回帰の姿勢が濃厚だし。
 文句なしに印象派だね、と納得できるのは、名の知られた画家ではモネ、シスレーくらいでしょうか。

 コートルード美術展での特筆すべき名画というと、まず目立つのはマネの「フォリー=ベルジェールのバー」とセザンヌの「カード遊びをする人々」。どちらも狭義の印象派からはほど遠い。
 この美術展は他の作品も名作揃いで、上記2点のほか、ドガの「舞台上の2人の踊り子」がすばらしい。
ゴーギャンの「ネヴァーモア」の存在感、セザンヌの「鉢植えの花と果物」と「パイプを咥えた男」、ルノワールの「桟敷席」、モネの「花瓶」など、見入ってしまって足が釘付けになる名品揃いでした。
 展示点数は60点ですが、金曜日の夜でガラガラの展示室にもかかわらず、私はすべて見終えるのに2時間半も掛かってしまいました。

 ところで、約二十数年前、ポスターを販売しているある店で私はモネの絵に一目惚れ。モネにしては珍しく、花瓶に活けた花の絵です。そのポスターを額装してもらい、今も自宅2階に飾ってあるのですが、このコートルード美術館展でその原画と出会うことができました。上に掲げたモネの「花瓶」です。

 最初に掲げたマネの「フォリー=ベルジェールのバー」はたいへん名高い絵で、問題作として知られており、じっくりと時間を掛けて見る価値があります。セザンヌの「カード遊びをする人々」もよくよく見れば不思議な絵で、なんだか左に傾いていたり、人物のプロポーションが不自然だったり…。ところが全体としてはきれいにおさまっている。じっくりと見つめてみる価値のある絵画です。
 セザンヌはことに名品揃いなのですが、「鉢植えの花と果物」がまた不思議な絵です。
 セザンヌのやっていることは、目の前の空間を1枚の平面であるキャンバスの上に再構成して並べ、表現することであり、後のピカソ、ブラックらのキュビズムを準備している、と言えるでしょう。


 最後に、jugon さんのブログにならって「きょうのニャーちゃん」を披露します。
 小石川植物園のちび。なぜかみんながそう読んでいます。もう立派な大人なのに…。

190928 小石川植物園 チビ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ


190928 小石川植物園 チビ2


180923 小石川植物園 チビ3

 最後の写真は昨年9月23日の写真です。上2枚は眼がよく見えていないから。

小石川植物園のヒガンバナ 2019.10.11 -- 1

2019.10.11(21:40)

190928 小石川植物園 ヒガンバナ3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 オーケストラの輝かしい響きか、ソリストたちの息の合った名演奏か…。
 3枚の写真を前に、そんなことを考えてしまう。
 私をクラシック音楽に引き込んだ友人は、室内楽を好み、交響曲をほとんど聴かない。
 でも私は、やはりどちらも分け隔てなく聴いていたい、とそう思うのである。


190928 小石川植物園 ヒガンバナ2


190928 小石川植物園 ヒガンバナ1

クリムト と マーラー 2019.09.29 -- 1

2019.09.29(14:25)

クリムト展パンフレット調整済 クリムト、ウィーンモダン・パンフ調整済

 5月10日に東京都美術館で「クリムト展」を観た後、7月26日に国立新美術館で「ウィーン・モダン、クリムト、シーレ 世紀末への道」という展示を観にいった。
 クリムトというと、私が美術史の勉強を始めた頃は、「世紀末美術」ということで、まるで頽廃芸術のような扱い方をされていた。
 しかし、世紀末とはいっても、20世紀に入るとフランスでは美術と音楽の革命が始まるわけで、見方を変えれば世紀末芸術は美術や音楽の革命的な変化を準備していた期間だとも言える。
 マーラーは後期ロマン派の指揮者、交響曲の作曲家として知られているが、クーペリックがドイツ・グラモフォンに録音したCDのジャケットにはクリムトの絵が使われていた。
 作曲家・指揮者マーラーと、旧態依然とした美術界を改革しようとしていたクリムトは、いずれも同時代のウィーンを舞台に活躍していたのだ。


190926 小石川植物園アザミの仲間とツマグロヒョウモン

 花の名前:アザミの仲間
 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 デザイナーの西岡文彦さんという方が、マーラーとクリムトの2人を「骨格」と「装飾」という観点から語っている。マーラーの交響曲はさまざまな旋律を寄せ集め、散りばめるようにして作曲されており、管弦楽にはさまざまな楽器が鳴り響いてとても華やかである。一方、クリムトはジャポニズムの影響を受けて、自分の絵の細部を装飾的に飾り立てることに熱心だった。どちらも音楽や美術の骨格よりは、装飾のほうに気を取られているようだ、というのである。
 このことは、20世紀の初めに起きたフランスでの音楽と美術の革命を、まるで準備していたかのように、私には聞こえてくる。

 日本の絵画に親しんでいる私には、細部まで工夫された装飾的な画面は、それが「当たり前のサービス」のように感じられる。
 花がメインの対象であれば横につぼみや果実もあり、余白のスペースには蝶も見えていたりする。できることならそのような写真をブログに載せたいものだが、現実にはなかなかよい機会に出会えない。


160926 自宅庭 シソの花とセセリ

 花の名前:シソ
 撮影場所:自宅庭
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

小石川植物園

  1. 綿花(ワタ) 2019.12.05 -- 1(12/05)
  2. フクロミモクゲンジ(袋実木欒子) 2019.11.27 -- 1(11/27)
  3. 音楽配信サービス「Spotify」 付録:シロダモの実 2010.11.22 -- 1(11/22)
  4. ハゼノキ(櫨の木) 2019.11.20 -- 1(11/20)
  5. ル・ドゥーテの銅版画「ロサ・ケンティフォリア」 2019.11.17 - 1 (付録:ツルウメモドキの果実)(11/17)
  6. オオモクセイ(大木犀) 2019.11.08 -- 1(11/08)
  7. キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) 2019.11.03 -- 1(11/03)
  8. コートルード美術館展 2019.10.14 -- 1(10/14)
  9. 小石川植物園のヒガンバナ 2019.10.11 -- 1(10/11)
  10. クリムト と マーラー 2019.09.29 -- 1(09/29)
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