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アッサム茶 2021.01.04 -- 1

2021.01.04(18:30)

20201217 小石川植物園 アッサム茶1プログ用

 撮 影 日:2020.12.17
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 講談社ブルーバックスの「お茶の科学」の19ページに「すべてのお茶は、同じ茶葉からできている! 」という見出しがあり、そのあと、「日本茶もウーロン茶も紅茶も製法が異なるだけで元はすべて同じ茶葉」というふうに展開していく。
 私は講談社ブルーバックスにも書かれていることだし、一時はすっかりこの話を信じ込んでいた。
 ところが、小石川植物園でアッサム茶の木の花と葉を見て、「上のことはいくらなんでもひどい暴論だ」と気がついた。

20201217 小石川植物園 アッサム茶2ブログ用

 基本的な議論の展開方法として、日本茶、ウーロン茶、紅茶の違いを生み出しているのはたしかに「製法」だから、それを強調したいのはわかる。
 しかし、アッサム茶の葉は日本茶の茶葉よりずっと大きく、葉は分厚く、日本茶の茶葉とアッサム茶の茶葉が同じものだ、というのはあまりにも乱暴だろう。

20181111 小石川植物園 アッサム茶の花と葉ブログ用

 撮 影 日:2018.11.11
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 歴史的に、中国のチャノキがインド方面へと伝わっていった、というのはよいにしても、アッサム地方に交易開拓にきたイギリス人が発見したチャノキは、最初独立種だと思われたくらいに外見が異なっており、後に変種だとされた。
 性質がかなり異なり、日本や中国のチャノキとは、あるいはインドの他の地方やスリランカのチャノキとは、アッサム茶は別の変種である、というのが定説らしい。

20181111 小石川植物園 アッサム茶のつぼみと葉ブログ用

 下に、横浜市こども植物園で撮影したチャノキの写真を載せたが、写真をみただけでも葉の形や大きさの違いが明瞭である。


《参考》チャノキ(茶の木)の花と実

20201105 こども植物園 茶の花と葉1プログ用

 撮 影 日:2020.11.05
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 私は日本茶、ウーロン茶、紅茶など、茶が好きでいろいろと飲み分けて楽しんでいるが、アッサム茶には独特のコクと濃厚な風味がある。
 ダージリンなどの茶葉をアッサム茶と同様の製法・工程で仕上げても、同じようになるとは到底思えない。

20201105 こども植物園 茶の花と葉2ブログ用

 私はどんなお茶でも好んで飲むが、どういうシチュエーションのときにどういうお茶が飲みたいか、ということで茶葉を選ぶ。
 紅茶の場合、一般的に価格がもっとも高い(高級茶とされる)のはダージリンティーである。アッサム茶とは日本では数倍以上の価格の開きがある。
 それだけ高額なのに、ダージリン茶の夏摘みはすぐに売り切れになるので要注意だ。

 なお、明日(1月5日)はブログはお休みします。


12月の小石川植物園の紅葉 

2021.01.03(18:30)

【イロハモミジの紅葉】

20201217 小石川植物園 イロハモミジの紅葉1ブログ用

 撮 影 日:2020.12.17
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ

 横浜・東京での紅葉の写真は iPhone で撮影した写真しか出していなかったので、今晩は少しだけ紅葉の写真を載せようと思いました。

20201217 小石川植物園 イロハモミジの紅葉2ブログ用

 久しぶりの小石川植物園でしたが、陽当たりのよい場所での紅葉はほとんど終わっていました。
 撮影場所は暗い林の中。木漏れ日に輝くイロハモミジの葉がきれいでした。


【イチョウの黄葉】

20201217 小石川植物園 イチョウの大木の紅葉ブログ用

 どうしてこんな中途半端な構図なんだ? と言われるかも知れません。
 10ヶ月ぶりの小石川植物園の散策は、まだ体力の回復に自信がなかったので、100mmMacro1本しか持っていかなかったのです。
 見上げたイチョウの大木の黄葉がすばらしかったのですが、100mmレンズ しか持っていないので仕方ありませんでした。


【メタセコイアの紅葉】
 
20201217 小石川植物園 メタセコイアの紅葉ブログ用

 何しろ100mm レンズですから、きれいだなと見上げても、こんなふうになってしまいます。


20201217 小石川植物園 メタセコイアの紅葉2ブログ用

 こちらはできるだけ遠ざかって撮影した一枚。
 メタセコイアは樹形が美しいです。
 メタセコイアやラクウショウの紅葉が美しくなるのは、横浜・東京では12月まで待たなければなりません。

 以上の紅葉ではちょっと寂しいので、下は特別出演。
 昨年の12月4日の小石川植物園から「ムクロジの黄葉」です。

〈特別出演〉ムクロジの黄葉
 20191204 小石川植物園 ムクロジの黄葉



サザンカ「歌枕」 2021.01.02 -- 2

2021.01.02(18:31)

20201217 小石川植物園 サザンカ歌枕1ブログ用

 撮 影 日:2020.12.17
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 基本方針として、できるだけブログ初登場の花を採り上げたいと思っているので、今回は、サザンカ「歌枕」の登場となった。
 この花については、過去に単独で採り上げたことはなくて、参考事例として、「寒椿との類似点」を採り上げたことがある程度。一般的な寒椿「獅子頭」とよく似ていて美しいが、私の印象では、寒椿「獅子頭」よりは八重の花弁の枚数が少なく、色合いが薄くてピンクに近い。逆に言えば、ふつうの寒椿「獅子頭」よりも赤っぽさが薄い印象である。

20201217 小石川植物園 サザンカ歌枕2ブログ用

 サザンカは花弁がだらっとした印象のものが多く、このように整った姿の花は少ない、との印象を私は抱いているが、それは原種に近いサザンカの場合の話だ。
 
 ネットで調べてみると、案の定、「歌枕」はサザンカではなくてハルサザンカだとしている記事もあるようだ。
 あるサイトでは「タチカンツバキと同種だとの説がある」とも書かれている。

20181219 小石川植物園 サザンカ歌枕1ブログ用

 撮 影 日:2018.12.19
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 ただ、小石川植物園の札には書かれていなかったが、同植物園の「2018年12月14日付開花状況」には「Camellia sasanqua cv. Utamakura, Theaceae」と学名が書かれているようなので、やはりサザンカとしておこう。
 すぐ上の写真と、この下の写真は、昨年12月ではなく、2018年12月に撮影したものである。

20181219 小石川植物園 サザンカ歌枕2ブログ用

 じつは、サザンカ、カンツバキ、ハルサザンカはどう違うのか、という記事を準備中である。
 記事の文章はほぼできたが、どういう写真と合わせるかを考えていない。
 これが「獅子頭」だ、と自信を持って掲載できる写真があればよいのだが、それも残念ながらまだない。
 新型コロナウイルスの感染者が急増しているので、出歩きにくいのが困る。

 (注)本日はこの記事の前に、「おせち料理」の記事があります。


ハルサザンカ「梅が香」 2020.12.29 -- 1

2020.12.29(18:30)

20201217 ハルサザンカ梅が香ブログ用

 撮 影 日:2020.12.17
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 ハルサザンカに「梅が香」という品種がある。
 八重咲きで、なんとくふわふわ、なよなよとしていて、色も薄い。
 あるサイトでは「トキ色」と表現していた。

 それが小石川植物園の正門のかなり近くにあって、日本庭園方面へ行こうとするとその前を通るから、12月中旬頃にいくときは必ず撮影するのだが、これまで一度もブログに載せたことがない。

〈以下は、2018年12月の写真〉

20181219 ハルサザンカ梅が香2ブログ用

 撮 影 日:2018.12.19
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 この「なんとなくふわふわ、なよなよ」としているというのは、撮影に困るのだ。
 現状、小石川植物園ではサザンカ、ツバキの類は事実上放置状態にあり、とくに手入れもしていないので、「きれいな感じ」にはなかなか咲いてくれない上に、「なんとなくふわふわ、なよなよ」としているのである。
 2018年からは毎年撮影しているのに、これまで一度もブログに載せたことがないのは、「ぱっとしないから」である。今回、敢えてブログに載せてみることにした。

 今年2020年12月の写真はトップの1枚だけである。今年はとくに、「どうも咲きっぷりがよくない」のだ。
 2018年の中からは3枚紹介する。

20181219 ハルサザンカ梅が香3ブログ用

 なお、ハルサザンカはサザンカとツバキの交配種であり、品種によっていろいろな散り方をするが、この品種「梅が香」は花弁がばらばらに散るタイプである。

20181219 ハルサザンカ梅が香4ブログ用

 先入観を捨てて写真を選び、トリミングなどして見やすくしたが、まあなんとか ハルサザンカ「梅が香」とはどんな品種なのか、アピールできたように思う。


グランサムツバキ 2020.12.28 -- 1

2020.12.28(18:30)

20201217 小石川植物園 グランサムツバキ3ブログ用

 撮 影 日:2020.12.07
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 「GKZ植物事典」によりますと、本種は1955年にホンコンで発見され、当時の香港総督グランサム卿に因んで名付けられた、そうです。日本へは1962年渡来とのこと。
 見ての通り、かなり特徴のある花で、雄しべは500本以上あるそうです。花の大きさも通常のヤブツバキの花の2〜3倍くらいのサイズがあります。
 小石川植物園では11月から12月まで開花しています。
 また、中国名を「大苞白山茶」というらしい。あまりに大きさが違うのですが、ツバキよりは茶の花に似ているとも感じられます。

20201217 小石川植物園 グランサムツバキ1ブログ用

 久しぶりのツバキの記事ですが、11月頃から、ようやく足底腱膜炎がほとんど気にならなくなるまで改善し、全体に運動量も増えてきました。
 これからはサザンカやツバキの季節。いろいろと数多くの品種が見られる小石川植物園へ行きたい、という思いが強くなり、今回のツバキの記事となりました。

20201217 小石川植物園 グランサムツバキ2ブログ用


ヤブコウジ(藪柑子)とシロミノマンリョウ(白実万両) 2020.12.27 -- 1

2020.12.27(18:30)

【ヤブコウジ】(藪柑子)

20201217 小石川植物園 ヤブコウジ1ブログ用

 撮 影 日:2020.12.07
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 12月17日、久しぶりに小石川植物園まで出掛けました。
 いつもなら満員電車に乗りますが、「12月なのでたぶん撮影対象も少ないだろうから急ぐ必要はない」と電車が空き始める頃に自宅を出ました。
 小石川植物園も閑散として人影は少なく、人とすれ違うことも稀で、里山のハイキングと変わりません。
 冬の太陽は低く、林の中は薄暗い。
 そんな中で撮影したヤブコウジ(十両)とシロミノマンリョウ(下の写真)です。

 ヤブコウジ(藪柑子)は、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。
 マンリョウやセンリョウは比較的見つけやすいですが、ヤブコウジは園芸品はあっても自然に生えているものは少ないのか、これまでも撮影したことは数少ないです。
 根茎、または全草の乾燥品は紫金牛(しきんぎゅう)と称する生薬になるそうです。
 「回虫、ギョウチュウ駆除作用(虫下し)や、のどの腫瘍、慢性気管支炎の鎮咳、去痰に効用があるといわれ、副作用がなく安全とされる」とWikipedia にありました。


【シロミノマンリョウ】

20201217 小石川植物園 シロミノマンリョウブログ用

 シロミノマンリョウもサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木です。
 赤い実のなるふつうのマンリョウは見つけやすいですが、シロミノマンリョウ(白実万両)はなかなか出会えません。ネットでは薄黄色の色の付いている写真が多いようです。
 小石川植物園と鬱蒼とした林の中では、見た目はかなり白い。写真に撮ってじっと見つめると、やや黄色みががかっているように見えます。
 私は過去に鎌倉の明月院で撮影したことがありますが、もう少し黄色みがありましたが、ていねいに育てられているのか、もっと活き活きとしていました。
 (まあ、小石川植物園では冬の日の光があまりにも少ないのです。今回の写真もヤブコウジは ISO4000、シロミノマンリョウは ISO2500 で撮影しています)


《参考》ヤブコウジ(十両)とマンリョウ(万両)の花

20180713 自然教育園 ヤブコウジの花ブログ用

 撮 影 日:2018.07.13
 撮影場所:白金台・自然教育園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 上はヤブコウジの花です。下がマンリョウの花。

20160707 自宅庭 マンリョウの花再録ブログ用

 撮 影 日:2016.07.07
 撮影場所:自宅庭
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

〈最後に関連情報の整理をしておきます〉
  十両  和名:ヤブコウジ  サクラソウ科ヤブコウジ属
  百両  和名:カラタチバナ サクラソウ科ヤブコウジ属
  千両  和名:センリョウ  センリョウ科センリョウ属
  万両  和名:マンリョウ  サクラソウ科マンリョウ属


ノブキ(野蕗)の果実 2011.11.11 -- 1

2020.11.11(16:00)

【ノブキの花】

20180830 自然教育園 ノブキの花再録2ブログ用

 撮 影 日:2018.08.30
 撮影場所:白金台・自然教育園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 2018年の8月30日に白金台の自然教育園でノブキ(野蕗)の花を撮影したことがある。
 ごらんのとおり、つぼみもまだたくさんあったし、果実を撮影できることを楽しみにしていたが、その後何度か自然教育園を訪れたのに、果実が見つからず、撮影はできないままに終わっていた。


【ノブキの果実】

20181021 小石川植物園 ノブキの果実1ブログ用

 撮 影 日:2018.10.21
 撮影場所:白金台・自然教育園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下2枚も同じ

 一昨日から昨日にかけて、アザミについて執拗に調べていた際、2018年10月21日の小石川植物園の写真の中に、ノブキの果実を見つけた。
 どこか草むらに座り込んで撮ったのだろう、と思う。
 このときは2ヶ月前に撮影したノブキのことなどすっかり忘れていて、撮影しているそれがノブキの果実だとは、まったく気がついていなかったのだった。

20181021 小石川植物園 ノブキの果実3ブログ用

20181021 小石川植物園 ノブキの果実2ブログ用

 さて、こういう機会に記事にしておかないと、また忘れてしまう。
 2年も前の秋の話で申し訳ないが、ようやくノブキの花と果実が結びついたので、また忘れてしまわないうちに記事にして記録に残しておきたい。


【ノブキの花】(近付いて撮影した一枚)

20180830 自然教育園 ノブキの花再録1ブログ用

 撮 影 日:2018.08.30
 撮影場所:白金台・自然教育園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 あらためて、調べてみた。
 ノブキは、横に這う地下茎のある多年生草本でキク科ノブキ属だそうだ。
 葉がフキにやや似ていて、地味な花を咲かせるが、この花が結構ややこしい。
 頭花を構成する小花の内、外側には雌花が並び、内側には両性花が並ぶ、というのだ。そして雌花は結実するが、両性花は不稔である。
 写真の花は開花したばかりで、小さくしか写っていなくて、なかなか見分けがたいが、もう少し近づいて撮っていれば、両性花と雌花の区別がもっとはっきりとわかったかも知れない。
 外側に並んだ雌花の下にある子房が、上の妙な形で突き出た果実になる、ということらしい。

 一度ここまで知識を深めておけば、次の機会には私はノブキを見つけやすくなっているはずだ。
 またの機会に期待しよう。
 気持ちに余裕のあるときは、興味を惹かれると、わからないままにも一応レンズを向けて撮影しておく。そういう習慣がある。こんなふうに、後からでも役に立つことがあるから嬉しい。


カンガレイ 2020.06.24 -- 1

2020.06.24(17:30)

20180622 小石川植物園 カンガレイブログ用

 撮 影 日:2018.06.22
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 1年、2年前の同じ時節に自分が撮影した写真を見直してみる、ということを、最近はときどきやっている。
 一昨年(2018年)6月22日に小石川植物園で撮影した写真を見て、びっくりした。
 先日「イグサ(藺草)を初めて見た」とブログに写真を載せたが、それではここに写っているのは何なのか?
 
 カンガレイの立て札を直後に撮している。
 Wikipedia によると、「カンガレイは、カヤツリグサ科ホタルイ属の植物。水辺に生育し、茎が三角の断面を持つ、イグサに似た姿の植物である。近縁種や類似種がいくつかある」
 イグサと同様に、突拍子もない位置に花柄もなしに花が付いているのが目立つ。
 当時イグサすら見たことがなかった私は、ただ機械的に写真を撮って見過ごしたのだろう。

20180622 小石川植物園 カンガレイ2ブログ用

 カンガレイは葉が発達せず、見かけ上は茎のみからなる植物である。名前の由来について、牧野富太郎さんはおそらく「寒枯れ藺」で、冬に地上部が枯れても、その茎が立っている様子に基づくと推定している、そうだ。(Wikipedia)
 茎の断面はきれいな三角形。高さは70cmくらい。茎は先端に向けてやや細まる。茎の先端に花序が出るが、その基部から出る単一の苞葉が茎の延長のようになっている。だから、外見的には茎の側面に花が出ているように見える。
 上の説明文は、ほとんどイグサで勉強したのと同じだ。

 もじゃもじゃと付いている白いものは雌しべの柱頭らしい。
 湿地や池沼の周辺に生育し、とくに根元が水に浸ったようなところに生えることが多い。束になって生えるその姿はイグサに似ないでもないが、本数がはるかに少ないので、印象はかなり異なる、そうだ。
 
 私は興味がさほどないときにでも、ちょっとめずらしい植物を見つけると写真を撮っている。
 あとでそれが役に立つことがあるからだ。今回は2年前の6月に撮影した写真のおかげでよい勉強ができた。

モチツツジの仲間たち 2020.04.30 -- 1

2020.04.30(20:00)

【モチツツジ】(黐躑躅)原種

180420 小石川植物園 モチツツジ原種2ブログ用

 撮 影 日:2018.04.20
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下撮影日のみ記載する

 4月中、不定期に続けてきたツツジのシリーズの続きだ。

 モチツツジ(黐躑躅)は、ツツジの中では大きなグループを形成しているようなので、こういう種類があるのだ、と理解しておきたい。
 特徴は「粘毛」である。
 Wikipedia の解説を借りつつ説明すると、「花の萼や柄、葉(両面)、若枝、子房、果実に腺毛が多く見られ、そこから分泌される液滴によって粘着性を持つ。野外ではここに多くの昆虫が粘着してとらえられているのが観察される。この腺毛は花にやってくる、花粉媒介に与る以外の昆虫を捕殺して、花を昆虫に食害されるのをふせぐために発達したものらしく、実験的に粘毛を剃ると、花は手ひどく食害される」ということである。
 そのツツジがモチツツジであるかどうかは、花の付け根の萼の辺りを親指と他の指でつまんでみるとよい。
 ベタッとしているのが感じられるはずである。

 なお、モチツツジの原種は外観がわが家にあるヒラドツツジとかなりよく似ているようだ。
 モチツツジの雄しべは普通5本、稀に6本〜10本のものもある、という。

 数多くの園芸種がある様子。ほとんどは江戸時代から栽培されている品種である。
 以下、花の名前に「〇〇」とある場合、「括弧」内はモチツツジの園芸種の品種名である。

 ある研究資料によると、モチツツジはツツジの園芸品種(ヒラドツツジなど)の交配親としても用いられているそうだ。


【シロバナモチツツジ】(白花黐躑躅)原種

190428 小石川植物園 シロバナモチツツジ原種1ブログ用

 撮 影 日:2019.04.28

 自生種であり、園芸種ではない。静岡、山梨以西から岡山まで、あるいは四国などの山中に分布しているそうだ。

【アワノモチツツジ】(阿波の黐躑躅)原種の変種

190428 小石川植物園 アワノモチツツジ2ブログ用

 撮 影 日:2019.04.28

 本種は園芸種ではない。
 モチツツジの変種でモチツツジより花びらが丸く、縁が波打つらしい。徳島県、兵庫県に分布出そうだ。
 雄蕊の数を数えると通常モチツツジの雄しべは5本だが、10本あるようだ。

 以下、モチツツジの園芸種が続く

【モチツツジ「京鹿の子」】

190428 小石川植物園 モチツツジ京鹿子1ブログ用

 撮 影 日:2019.04.28

 わが家の庭のヒラドツツジと似た印象がある。
 調べるとヒラドツツジの中にはオオムラサキの枝変わり品種として「曙」というのがあるが、わが家のツツジはどうも「曙」らしい雰囲気だ。
 この品種をキシツツジの園芸種としているサイトもあり、キシツツジやモチツツジはいろいろな園芸種の交配親となっているようだ。


【モチツツジ「花車」】

180410 小石川植物園 モチツツジ花車2ブログ用

 撮 影 日:2018.04.10

【モチツツジ「青海波」】

190428 小石川植物園 モチツツジ青海波ブログ用

 撮 影 日:2019.04.28


【モチツツジ「四手車」】

190428 小石川植物園 モチツツジ四手車ブログ用

 撮 影 日:2019.04.28


【モチツツジ「銀麾」】

190428 小石川植物園 モチツツジ銀麾ブログ用

 花弁が細く裂けている品種だが、複数咲いて絡み合うと、もう何が何だか、花の観賞どころではない。


【モチツツジ「胡蝶揃」】

190428 小石川植物園 モチツツジ胡蝶揃ブログ用

ヤマツツジの仲間たち 2020.04.26 -- 1

2020.04.26(19:30)

 先日から始めた「ツツジの仲間たち」のシリーズ第3弾である。
 手元に写真があるものの中から、ヤマツツジとその変種を紹介しよう。

【ヤマツツジ】(山躑躅)

180410 小石川植物園 ヤマツツジブログ用

 撮 影 日:2018.04.10
 撮影場所:小石川植物園
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レ ン ズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下日付のみ記載する


【エゾヤマツツジ】(蝦夷山躑躅)

180413 小石川植物園 エゾヤマツツジ1ブログ用

 撮 影 日:2018.04.13

 ヤマツツジとの違いは、葉が大きいことと萼片の幅が広いことだそうだ。北海道で見られる。ヤマツツジの変種とされている。十勝の広尾町などにエゾヤマツツジの名所があるようだ。

【ヤエヤマツツジ】(八重山躑躅)

190413 小石川植物園 ヤエヤマツツジ2ブログ用

 撮影日:19.04.13

 八重のヤマツツジだという記述と、八重山諸島に自生するヤマツツジだという記述が、ネットには併存している。
 どうも、どちらも間違ってはいないようだ。


190413 小石川植物園 ヤエヤマツツジブログ用

 撮影日:19.04.13

【ミカワツツジ】(三河躑躅)

190413 小石川植物園 ミカワツツジブログ用

 撮 影 日:2019.03.27

 ミカワツツジは三河地方に分布するヤマツツジの変種のようだ。
 牧野富太郎博士が紅紫色のヤマツツジを1変種と考え、ミカワツツジと名づけたことによるらしい。
 花の色は変化が多いようだ。色以外の特徴は花と葉が小型で、花糸に短毛が生える、という。
 雄しべの数はヤマツツジと同じ5本だ。

【サタツツジ】(佐田躑躅)

180410 小石川植物園 サタツツジ1ブログ用

 撮 影 日:2018.04.10

180413 小石川植物園 サタツツジ2ブログ用

 撮 影 日:2018.04.13

 鹿児島佐田岬に自生するヤマツツジの仲間。
 なお、クルメツツジというのは、キリシマツツジとこのサタツツジをもとに江戸時代末期に品種改良された園芸種群をいうらしい。品種改良に当たったのが久留米藩士だから、名付けられたようだ。


小石川植物園

  1. アッサム茶 2021.01.04 -- 1(01/04)
  2. 12月の小石川植物園の紅葉 (01/03)
  3. サザンカ「歌枕」 2021.01.02 -- 2(01/02)
  4. ハルサザンカ「梅が香」 2020.12.29 -- 1(12/29)
  5. グランサムツバキ 2020.12.28 -- 1(12/28)
  6. ヤブコウジ(藪柑子)とシロミノマンリョウ(白実万両) 2020.12.27 -- 1(12/27)
  7. ノブキ(野蕗)の果実 2011.11.11 -- 1(11/11)
  8. カンガレイ 2020.06.24 -- 1(06/24)
  9. モチツツジの仲間たち 2020.04.30 -- 1(04/30)
  10. ヤマツツジの仲間たち 2020.04.26 -- 1(04/26)
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