ボダイジュ(菩提樹)の花 2017.06.14 -- 1 

2017.06.14(22:30)

170609 小石川植物園 ボダイジュの花

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.06.09
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF70-300mm f/4-5.6L IS USM 以下同じ

 ボダイジュ(菩提樹)というと、名前はよく知られているが、どんな木なのかイメージがなかった。
 中国原産の落葉高木で高さは10m程度。日本へは臨済宗の栄西が中国から持ち帰ったと伝えられている。
 アオイ科シナノキ属の落葉高木。


170609 小石川植物園 ボダイジュの花2

 小石川植物園のボダイジュは数本並んでいるが、どれも古木で、太い幹が根元から、あるいは途中で伐られているものがほとんど。ひこばえの枝が伸びたおかげで、なんとか花を見られるようになっている。
 ところが、薄暗い林の中で木漏れ日に光る黄色い花というのは、CANONのカメラがもっとも苦手とするところ。
 撮れたつもりがピンボケ続出である。

 見上げて遠目の花をいい加減に撮影した写真が、イメージをつかんでいただく写真として使える一方、垂れ下がった花をきれいに撮ったつもりの写真がほぼ全滅という悲惨な結果になってしまった。


170609 小石川植物園 ボダイジュの花3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.06.09
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 なお、シューベルトの歌曲集『冬の旅』に歌われる菩提樹は、本種ではなく近縁のセイヨウシナノキだそうだ。


170609 小石川植物園 ボダイジュの花4

 最後の写真、大幅なトリミングとコントラストの強調で、なんとか花の中を見えるようにしてみた。

アワブキ 2017.06.12 -- 1

2017.06.12(21:00)

170528 小石川植物園 アワブキ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ

 5月28日、小石川植物園のアワブキ(泡吹)です。アワブキ科アワブキ属。
 名前の語源には2説あるようです。
 枝を燃やすと、切り口から泡を吹き出すので名付けられた、という説。これは素人にはなかなか思いつきません。
 または、白い花が泡を吹いたように樹冠を覆うから、という説。大きな木が一斉に花を咲かせた様子に驚かされて、私はてっきり「ああ、なるほど! 」と思っていました。


170528 小石川植物園 アワブキ2

 残念ながら木が大きすぎて、遠目から撮るとひとつひとつの花がどうなっているのかはわかりにくいです。咲き始めのうちに写真に撮らないと、ごちゃごちゃして見分けられないでしょう。
 調べたところでは、花の直径3mm 程度、花弁5、外側の花弁3が大きく、内側の花弁2が小さい。雄しべは5、うち1〜2が完全な雄しべで残りは退化しているそうです。


170528 小石川植物園 アワブキ3

 比較的シャープな画像をトリミングして、できるだけ細部が見えるようにしましたが、これが限度です。


170528 小石川植物園 アワブキ4


170608 小石川植物園 アワブキの木遠景

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.06.08
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 上は6月8日に再訪して、遠く離れて大木の3分の1程度が視野に入るよう撮影したものです。
 色が黄色っぽくなっているのは、下の写真のように、花がもう終わっていて、実が出きかけているからです。


170608 小石川植物園 アワブキの花後

シロバナイモカタバミ 2017.06.11 -- 1

2017.06.11(21:00)

170528 小石川植物園 シロバナイモカタバミ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 2枚目も同じ

 5月28日、空が急に暗くなってきたので、小石川植物園からそろそろ退却しようと決心したとき、この写真の花を見つけた。
 白いカタバミだが、花のサイズも葉のサイズも大きい。
もう少しきれいに撮れればよかったが、林の中はかなり暗くなってきていて、絞るとシャッター速度が遅くなる。
配慮したつもりだったが、後でPC画面で調べるとピンボケ続出である。


170528 小石川植物園 シロバナイモカタバミ2

 下の写真、6月9日に小石川植物園を再訪し、今回は朝明るいうちに撮影しようと捜したが、広がっていた繁みはほとんどなくなっていて、僅かに2、3個所を残すのみだった。


170609 小石川植物園 シロバナイモカタバミ3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.06.09
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 Wikipedia によると、「イモカタバミは温暖化の影響で、昨今の関東地方では夏の蒸し暑さで弱り、現在は、花が主に4月から6月まで咲き、夏は弱るので半休眠し葉も枯死し地下部のみ残る。そして秋の9月からまた咲き始め、温暖な地域では12月まで咲いている。葉の間から伸び出した花柄は葉を越えて伸び、先端に数輪を散形花序につける」とある。


170609 小石川植物園 シロバナイモカタバミ4

 じつは最初はミヤマカタバミとか、あるいはその仲間かとも思ったが、雄しべの色がそもそも違う。ミヤマカタバミの雄しべは白、シロバナイモカタバミの雄しべは黄色だ。
 5月28日、繁みを掻き分けて調べると、花柄がかなり長く、倒れてから花が上を向いて咲いているものが多かった。私の結論は、これは「シロバナイモカタバミ」だろう、ということだ。


《付録》近くで咲いていたムラサキカタバミ

170609 小石川植物園 ムラサキカタバミ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.06.09
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 これは「ムラサキカタバミ」の写真。ムラサキカタバミの雄しべの葯は白い。

オダマキの果実 2017.06.08 -- 1

2017.06.08(21:00)

170528 小石川植物園 オダマキの実

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 5月16日にオダマキの記事を書いたとき、
 「オダマキは花茎の先に細長い莢が5つ集まった果実を付けるという。できれば果実まで観察したい、と願っている」と書いた。
 これは、オダマキの花そのものが、萼片5枚、花弁5枚、距が5個、雌しべ5本と、まるで5つの花が真ん中の空間を囲むようにして、ひとつの花を形成しているような構造をしていることによるようだ。

 5月28日、小石川植物園でそのオダマキの果実を確認したので、写真を公開する。


《参考》オダマキの花(5月23日)

170523 小石川植物園 オダマキ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.23
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 参考として掲げた花の写真も、花の構造がわかるように撮影しているので、果実をご覧いただければ「ああ、なるほど」とご納得いただけると思う。

サラサウツギ と シロバナヤエウツギ 2017.06.05 -- 1

2017.06.05(20:50)

【サラサウツギ】

170528 小石川植物園 サラサウツギ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 初めてこの花「サラサウツギ」を見つけたとき、朝陽を浴びて輝く様子に感動し、なんて美しい花なんだ! と思った。
 真っ白な輝かしさに目を奪われていたため、この記事の後半で紹介する「シロバナヤエウツギ」を見つけたときには、同じ花なのに片方は「サラサウツギ」でもう片方は「シロバナヤエウツギ」だなんて、おかしいではないか、と思った。


170528 小石川植物園 サラサウツギ3

 記事にしようとして写真を現像しつつよく見れば、「サラサウツギ」のほうは一番外側の花弁のその外側に、ピンク色が残っているのが見えているではないか。


170528 小石川植物園 サラサウツギ2

 それにしても両者はよく似ている。
 しかし調べてみると、学名はしっかり区別されているようだ。「サラサウツギ」は Deutzia crenata f.plena(plena は学名では「八重の」という意味) で、「シロバナヤエウツギ」は Deutzia crenata f. candidissima(意味は most or very white, clear etc.) なのである。
 花弁の色の違いだけなのかどうか、ようやくウツギの仲間について学習を始めた私にはまだよくわからない。


170528 小石川植物園 サラサウツギ4


170528 小石川植物園 サラサウツギと蝶



【シロバナヤエウツギ】

170528 小石川植物園 シロバナヤエウツギ1

 「シロバナヤエウツギ」の撮影をしたときは、やや陽が翳っていた。もう少し感度を上げていれば、サラサウツギとの違いが、花弁の外側の色の違いだけなのかどうか、何か手掛かりがつかめたかも知れない。今後の課題といたしたい。


170528 小石川植物園 シロバナヤエウツギ2


170528 小石川植物園 シロバナヤエウツギ4

イワガラミ 2017.06.04 -- 1

2017.06.04(16:50)

170528 小石川植物園 イワガラミ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 小石川植物園には「分類標本園」というスペースがある。
 生きた植物を見て植物の分類体系を学べるように、東アジアに分布する種を中心に、約500種の代表的な植物が、ほぼエングラーの分類体系に従って植えられている。
 写真のイワガラミ(アジサイ科イワガラミ属)は5月28日に分類標本園にて撮影したものだ。
 この時点では、分類標本園で目を惹いたから撮影しただけで、イワガラミがどのような植物なのか、私は少しもわかっていなかった。


170528 小石川植物園 イワガラミ2

 6月3日(昨日)、Tさんのグループに参加する形で御岳山〜大岳山(標高1,266m)登山のハイキングに挑戦した。
 御岳山から大岳山へ向かう山道に沿い、林間に数多くのイワガラミが咲いているのを見て、その美しさに感動した。残念ながら iPhoneの充電を忘れていて写真を撮ることはできなかったが、これこそがイワガラミなのだ、と納得した。


170528 小石川植物園 イワガラミ3

 写真のイワガラミは装飾花はきれいだが、装飾花に囲まれた内側の、本来の花の部分はまったく開いていない。
 残念な写真ではあるが、仕方がない。
 いずれまたチャンスはあるだろう。


170528 小石川植物園 イワガラミ4


【御岳山〜大岳山ハイキング】
 
 昨日は御岳山ケーブルカーで御岳山駅(標高831m)まで行き、多少のアップダウンを経て御岳山(標高929m)を目指した。
 その後また少し下ってから、「天狗の腰掛杉」を経て大岳山(標高1,266m)山頂を目指して登った。
 途中は道幅が狭く崖が迫り、いわゆる鎖(クサリ)場や、岩場登りをせざるを得ないところもあった。
 大岳山で昼食をとり、奥多摩駅までの下りを目指すメイングループと別れ、私はSan Poの会リーダーのNさんと「鍋割山」、御岳山「奥の院」を経て御岳山駅へ戻るコースを行くことにした。鍋割山は標高1084m、奥の院は標高1077m だが、一度下ればまた登らなければならない。
 また下りは下りで、昨年から多少の痛みが出てきた右膝をかばいつつ、注意深く歩かねばならなかった。
 それでも、奥多摩駅近くの「麻葉の湯」で合流したメイングループのメンバーから聞いたところでは、メイングループの下りはあまりにも長時間で、脚がけいれんするメンバーが2人も出たとか…。
 無理をしないでよかった、と思う。
 私は結果的に家を出てから帰宅まで 31,516歩、23.29km、239分間(約4時間)のウォーキングだった。記録を取り始めた昨年8月からの最高記録だった。

 そんな状況だったので、荷物のメインは水分と弁当と着替えであり、カメラなど重いものは持たず、ただひたすら注意深く、頑張って歩くのみで、花の写真どころではなかったのである。
 帰宅後もブログの更新の余力はなかった。

コンニャクの花 2017.06.01 -- 1

2017.06.01(21:55)

              170511 小石川植物園 コンニャクの花1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.11
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 「これがコンニャクの花だ」と言われてみれば、ははあ、どうせサトイモ科だから、まあこんなものか、と納得がいくが、第一印象は「変なの」というのが正直なところだ。
 5月11日の小石川植物園で撮影した。

170511 小石川植物園 コンニャクの花T1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.11
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD F012 下の写真も同じ

 1枚目は遠目からなので、なんとなく「余所行き」の写真となってしまうから、近付いて35mm の単焦点で撮影したのが2、3枚目だ。
 まあ、園芸種の「カラー」だとか、そんなイメージを思い浮かべていただきたい。いわゆる「仏縁苞」のある植物の仲間である。

170511 小石川植物園 コンニャクの花T2

 真ん中に伸びているのを「肉穂(にくすい)花序」というらしいが、私は詳しくはない。
 5、6年くらい育てないと開花はせず、開花後には株全体が枯れるそうだ。
 5月28日に見たときは、倒れてずたずたになっていた。11日から28日までの途中経過が見られなかったのは残念だ。
 「カラー」だったら、肉穂花序に小花が密生しているのがはっきりと認められるが、このコンニャクの花はどうもよくわからない。
 11日から28日までのあいだにここへ来ていたら、確認できたのかも知れない。

ニワトコの実 2017.05.31 -- 1

2017.05.31(22:15)

170528 小石川植物園 ニワトコの実1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 2枚目も同じ

 当ブログには、ニワトコの実の写真はたった1枚しかありません。
 根岸森林公園のニワトコは2006年から撮り続けていましたが、その2006年の6月にたった11個の実を付けたのを一度見つけただけ。(花は毎年きれいに咲かせていたのですが…)
 そして昨年、たった1本しかなかったニワトコは、横浜植木(株)の手によって伐採されてしまいました。
 この公園にたった1本しかない木でも、ちょっと具合が悪くて見映えが悪くなれば、容赦なく伐られてしまいます。桜とか梅とか、一般的に美しいとされている花を咲かせない限り、どうでもよい木として伐られてしまう運命のようです。

 仕方ないので、久しぶりに小石川植物園で見つけたニワトコの実の写真を掲載します。


170528 小石川植物園 ニワトコの実2

キキョウソウの花 2017.05.30 -- 1

2017.05.30(21:25)

【5月11日】

170511 小石川植物園 キキョウソウ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.11
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 5月11日、小石川植物園のあちらこちらで写真の植物を見かけ、「これはいったい何だ?」 と首を傾げた。
 答えが出ないまま、とりあえず写真を撮り、記録に残しておいた。


【5月28日】

170528 小石川植物園 キキョウソウの実

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 さて、5月28日に小石川植物園を再訪したところ、上の植物はいっそう数を増し、背丈は高く30〜40cm くらいはあろうかという大きさに成長しているものもある。しかし、花は見えない。


〈花の痕跡らしきもの〉

170528 小石川植物園 キキョウソウ 花の痕跡

 近付いて子細に調べると、何やら「花の痕跡」らしきものが見られるし、実らしきものもできているではないか。


〈実〉

170528 小石川植物園 キキョウソウの実アップ

 このように段になっているのだから、どこかに花が残っていても不思議はないのに、「痕跡」と「実」しか見られない。これはいったいどうしたことなのか?!


【キキョウソウの花】

170528 小石川植物園 キキョウソウの花1

 歩いているうち、とうとう花を付けているのを見つけて、疑いつつもカメラを向けた。
 あちらこちら歩き回っても、花を咲かせているのは林に近い辺りのものだけだ。初めはほんとうに同じ植物かとまで疑って、何度も調べたが間違いはない。


170528 小石川植物園 キキョウソウの花2

 家でPCの画面を眺めるうち、この花は「キキョウソウ」ではないか、と思いついた。
 私は昨年横浜市環境支援センターでキキョウソウを見つけ、写真を撮っている。その株はせいぜい背丈20cm くらいで、先端近くの位置に花を咲かせていたから、「キキョウソウとはそんな程度の植物だ」と思い込んでいた。思い込みが強くて、背丈30〜40cm に伸びているこの植物がキキョウソウだとは、気が付かなかったのだ。


170528 小石川植物園 キキョウソウの花3

 調べてみた。以下は岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』に拠っている。
 キキョウ科キキョウソウ属の一年草で、しばしば群落を作るらしい。葉は心臓形で、葉柄はなく、段々に付いているように見える、と記載されていた。


170528 小石川植物園 キキョウソウの花4

 ネットでも調べてみた。キキョウソウは「春から5月頃までは閉鎖花を形成し、6月になると通常の花を形成する」との記載を見つけた。
 ここでようやく私は納得した。「花の痕跡らしきもの」や「実」は、閉鎖花が原因だったのだ。
 林に近い辺りはきっと湿気が多く暑くて、キキョウソウとしてはようやく「そろそろ花を咲かせよう」という気になったのだろう。

スモークツリーの観察 2017.05.29 -- 1

2017.05.29(19:00)

170528 小石川植物園 スモークツリー全体

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2017.05.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 線や輪郭を大切にする私の美意識とは対極にあるような植物なので、いままで真剣に観察したこともないし、むしろ無視してきたのだが、5月28日の夕刻、小石川植物園から帰ろうとしている頃に、正門から比較的近いところでこれと出会ってしまった。
 スモーク・ツリーだということは知っている。
 全体の形が比較的整っていたので撮影してみた。

 そうしてみると、「なぜこんなふうに見えるのか」という当然の疑問が頭の中に芽生える。
 近付いて観察してみるしかない。


170528 小石川植物園 スモークツリー部分1

 カメラで撮影しようにも、何かポイントがないとフォーカスの合わせようがないが、実のようなものが見えたので、とりあえずそこへフォーカスを当てることにした。
 「なぜ、『もやもや』と煙のように見えるのか」解明しようと試みた。

 上の写真では肝心の『もやもや』が『もやもや』のままなので、謎の究明にはまったく役に立たない。
 実のようなものにフォーカスを当てるつもりが、緑色の枝のようなものにフォーカスされたらしい。


170528 小石川植物園 スモークツリー部分2

 今度の写真では、丸く見えているのは明らかに果実だとわかる。赤くて長い柄または枝のようなものに『もやもや』がまつわり付いているように見える。


170528 小石川植物園 スモークツリー部分3

 柄または枝のようなものには、たくさんの毛が生えているようだ。これが『もやもや』と見える原因だろう、と思われる。数が多いので遠目に見ると煙のように見えるのだろう。

 調べると、どうやらウルシ科の植物のようだ。雌雄異株だという。
 それならこの木には実ができているのだから、間違いなく雌株だ。
 ごくふつうに推理すれば、これは花序の「なれの果て」だということになる。緑色に見えるのが花序の本体で、毛が生えて淡いピンク色をしているのが花柄。そして、結実した花は全体のうち、ごく少数しかなかった、ということなのだろう。
 さらに調べてみたら、雄株にはこの『もやもや』はできないそうだ。

小石川植物園

  1. ボダイジュ(菩提樹)の花 2017.06.14 -- 1 (06/14)
  2. アワブキ 2017.06.12 -- 1(06/12)
  3. シロバナイモカタバミ 2017.06.11 -- 1(06/11)
  4. オダマキの果実 2017.06.08 -- 1(06/08)
  5. サラサウツギ と シロバナヤエウツギ 2017.06.05 -- 1(06/05)
  6. イワガラミ 2017.06.04 -- 1(06/04)
  7. コンニャクの花 2017.06.01 -- 1(06/01)
  8. ニワトコの実 2017.05.31 -- 1(05/31)
  9. キキョウソウの花 2017.05.30 -- 1(05/30)
  10. スモークツリーの観察 2017.05.29 -- 1(05/29)
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