園芸種ツバキの魅力 〜 大城冠 と 菊冬至

2018.02.15(21:20)

180121 小石川植物園 大城冠

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.01.21
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 「大城冠」(だいじょうかん)の原木は名古屋城本丸御殿正面の庭にありました。その「御殿椿」が持ち出されて、「大城冠」の名前で流通するようになったものとか…。また、原木は戦災で焼失してしまったとのこと。


180121 小石川植物園 菊冬至

 大阪府立「花の文化園」の解説によると、
 『冬至と名前がついていながら、じつは語源は「菊綴(きくとじ)」から来ていて、和服の組紐を結び留めた飾りに花の雰囲気が似ていることから…。花の時期が冬の始めから早春までと長めで、冬至の頃に咲いていることがあることから、「菊冬至」の字が当てられたのかも知れません』とのこと。
 同園の菊冬至は、昨年12月22日にNHK大阪で放送紹介されたそうです。

 これらのツバキは1月21日、都内が大雪になる前日に、小石川植物園で撮影しました。

ハンノキ 2018.02.14 -- 1

2018.02.14(21:35)

180207 小石川植物園 ハンノキを見上げる

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.02.07
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 小石川植物園の巡回方法をいつもとは逆コースに変えて2回目、池の畔に上のような木をたくさん見つけた。
 本牧山頂公園でオオバヤシャブシを見慣れているので、「オオバヤシャブシの仲間かな」と思ったが、当たっていた。
 同じカバノキ科ハンノキ属のハンノキの札が掛かっていた。
 しかし木が大きい。上の写真は中程度の高さの木を見上げたものだが、大きな木だとブログの写真サイズでは細部がわからなくなるくらいの高木になっている。


180207 小石川植物園 ハンノキ垂れ下がる花序

 低い木もあるにはあるが池の際など、足場が悪く撮影しにくい。
 後で調べてみると、やはり低湿地などに自生する木だ、ということだ。


180207 小石川植物園 ハンノキ 雄花

 花の咲いていない雄花序だと思って撮影していた。
 撮影した写真をトリミングしてみると、すでに花が咲いてほとんど終わりに近いように見える。


180207 小石川植物園 ハンノキ 雄花序と雌花序と果実

 たまたま 多摩NTの住人さんのブログにハンノキが掲載され、雌花序についての言及があった。
 上の写真では、雄花序の右上のほうに小さく雌花序が写っている。注意して見れば、3枚目の写真にも写っている。なお黒っぽい松笠のようなものは昨年にできた実だ。
 次回小石川植物園へ来たときは、雌花序にフォーカスを合わせた撮影を忘れないようにしたい。

 ハンノキ属と属の名前になっているから、ずっとハンノキを見たい、と思っていた。
 いろいろな時季に、同じ植物園でも巡回の順序を変えるとか、コースを変えるとか、目新しいことをいろいろとやってみると、思わぬ収穫があって嬉しい。


アテツマンサクの花芯 2018.02.13 -- 1

2018.02.13(22:30)

180207 小石川植物園 アテツマンサクの花心

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.02.07
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 「なあんだ、またマンサクか…」と言わずによく見ていただきたいのです。

 マンサクの花の花芯(中央部分)は、ふつうは赤褐色で、この写真のように細部の様子がわかるように撮影するのはかなり条件が整わないと難しいのです。
 このアテツマンサクは花弁も、花弁の背後から見えている萼も黄色なので、花の中央部分、雄しべや雌しべの様子もよく見えます。
 マンサクは通常は萼4、花弁4、先が2本に分かれた雌しべ1、雄しべ4、仮雄しべ4があると言われ、この写真でも仮雄しべまではよく見えませんが、ほかははっきりとわかります。
 雌しべは撮影時期が早すぎたのか、まだ先端が2本に分かれてはいないようです。

 下に、シナマンサクの花の中央部分の写真を参考のため載せます。


《参考:シナマンサクの花心》

180207 小石川植物園 マンサクの花心

 無理矢理明るく加工して、少しでも細部が見えるようにしていますが、光が真正面から当たらないと、萼が赤褐色のために細部が暗くつぶれてしまい、よく見えません。

 アテツマンサクについては、もう一度記事にして、由来など紹介したい、と思います。

シナマンサク 2018.02.11 -- 1

2018.02.11(18:05)

180207 小石川植物園 シナマンサク1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.02.07
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 小石川植物園のシナマンサクです。
 マンサクと異なり、シナマンサクは枯れ葉が木に残っているのが特徴ですが、では葉が木に残っていれば必ずシナマンサクか、というとそうとは限らないので気をつけましょう。
 この日もアテツマンサク、ハヤザキマンサク、ニシキマンサクなどを見ましたが、アテツマンサク、ハヤザキマンサクには、少ないですが枯れ葉が木に残っていました。


180207 小石川植物園 シナマンサク2


180207 小石川植物園 シナマンサク3


180207 小石川植物園 シナマンサク4


180207 小石川植物園 シナマンサク5


180207 小石川植物園 シナマンサク6


180207 小石川植物園 シナマンサク7

竜光(ハルサザンカ) 2018.02.10 -- 1

2018.02.10(18:05)

180207 小石川植物園 竜光2

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.02.07
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 枝をかき分けると「竜光」の札が見えました。
 ところが、帰宅後に調べると「ハルサザンカ」らしいのです。
 「ハルサザンカ」の存在に気が付いたのは2013年1月の大船植物園でした。
 そのときと後日の写真記事のリンクを下記に載せておきますのでご参照ください。

 ハルサザンカの写真記事(2013.03.01)

 ハルサザンカというのはどういう種類なのか、当時はあまり突き詰めて調べもせずに流してしまいました。
 ここ2、3年、少しずつツバキ、サザンカ群について知識が豊富になってきましたので、少しまとめてみようと思います。


180207 小石川植物園 竜光1

 先日書きましたように、日本のツバキの野生種は「ヤブツバキ」と日本海側の「ユキツバキ」があります。
 サザンカの野生種は九州、四国が中心で、従来「サザンカ」と「オキナワサザンカ」があるとされてきましたが、1月28日の写真記事に書きましたように、最近はオキナワサザンカは独立の種とせず、一般のサザンカに含まれる、とされています。
 今回の記事で扱う「ハルサザンカ」群は、サザンカとヤブツバキ(またはその園芸種)との種間雑種と考えられているグループだそうです。
 開花期は12月から4月で、雄しべの付け根が合着し、その点はヤブツバキに近い特徴を示す、とされています。一重から千重咲きまで花形は多様で、花弁の色は紅系統が多く、絞りになったりすることが多いそうです。
 約50品種が現存するとされていて、その中に「竜光」があります。
 東京農工大の資料に載っている「竜光」の写真は全面紅色ですが、国立歴史民俗博物館の「竜光」は少し白い部分があるようです。
 「竜光」の名前はおそらく、樹齢200年と言われる静岡県浜松市竜光町の地名から来たものか、と思われます。


180207 小石川植物園 竜光3

 なお、ハルサザンカはぱらぱらと散ったり、ぽとりと落ちたり、品種によっていろいろのようです。
 この「竜光」はどのような散り方をするのか、もう一度見にいかないとまだわかりません。

トーテムポール 2018.02.08 -- 1

2018.02.08(20:40)

【ヒメグルミ】

170207 小石川植物園 ヒメグルミ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.02.07
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 木々の冬芽や葉痕などの様子を追いかけて撮影し、それを楽しむ、ということは、私はほとんどしないのだけれど、これだけおもしろいかたちのものが目に入ってきては、撮影しないわけにはいかない。
 上は昨日(2月7日)に小石川植物園で撮影したヒメグルミだ。

 ずっとストックしてきた写真をもう1枚紹介したい。
 下の写真は昨年1月6日に横浜市こども植物園で撮影したオニグルミ。
 クルミ科クルミ属の木々はこうしたトーテムポールのようなかたちを創り出しやすい性質があるとか、そんなことがあるのかどうか、私は知らない。


【オニグルミ】

170116 こども植物園 オニグルミ

 撮影場所:横浜市こども植物園
 撮影日:2017.01.06
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

大盃 2018.02.07 -- 1

2018.02.07(19:45)

180207 小石川植物園 大盃

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.02.07
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 本日は一日中小石川植物園にいましたので、ブログの更新を何も準備していません。
 そこで撮りたての梅を1枚載せます。
 「大盃」は緋梅系の紅梅性で野梅系から変化してきた品種。
 過去に根岸森林公園で何回も撮影している品種ですが、いつも少し遅れた撮影になってしまい、今回のように雄しべがしっかりして黄色い葯の付いている美しい花は、根岸森林公園でも撮影できていませんでした。

 なお、一昨日紹介した「五節の舞」ですが、きょうは広げた枝いっぱいに咲き乱れて、見事でした。

五節の舞(ごせちのまい) 2018.01.21 -- 1

2018.02.05(17:15)

180121 小石川植物園 五節の舞

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.01.21
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 梅の分類にはいろいろな方法があるようですが、一応 緋梅系 緋梅性 の梅 としておきます。
 当ブログでは初めて紹介する品種。名称の由来を書くと長くなるのでやめます。
 本日はスポーツジムで頑張ったので眠くて仕方なく、写真1枚で逃げようという算段。

ヤブツバキ 2018.02.04 -- 1

2018.02.04(17:40)

180121 小石川植物園 ヤブツバキ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.01.21
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下、同じ

 小石川植物園では園内の各所にヤブツバキが咲いている。見てまわっていくと、比較的低い位置に咲いている花も多く、撮影もしやすい。

 Wikipedia によると、単にツバキと呼ぶときは、本来は ヤブツバキのことをいうらしい。
 「和名としてのツバキは野生種の Camellia japonica のことですが、一般的に本種を交配親にもつ園芸品種も単にツバキとして扱われることもあります」と書かれている。
 そして「ツバキ属全体を指してツバキと呼ばれることもあるため、流通の現場では間違いを避けるため、ヤブツバキと呼ぶこともあります」とある。


180121 小石川植物園 ヤブツバキ2

 一般に言われているのは、ツバキの野生種には主に太平洋側に分布する「ヤブツバキ」と、東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地帯に分布する「ユキツバキ」がある、というのだが、Wikipediaは「ユキツバキはヤブツバキが多雪地帯に適応した変種または亜種だとする見解がある」と指摘している。

 いずれにせよ太平洋側に住んでいるみなさんは、ツバキにはさまざまな園芸種があるとはいえ、「この記事で紹介したヤブツバキこそが、ツバキの原種なんだ」というふうに考えても、やや乱暴ではあるけれど、大きな間違いではないだろう。


180121 小石川植物園 ヤブツバキ3

 1月から3月にかけては、住宅地をぶらぶらと歩いただけでもいろいろなツバキを眺められるが、私はやはり林の中で眺められるヤブツバキがもっとも好きである。


180121 小石川植物園 ヤブツバキ4


180121 小石川植物園 ヤブツバキ5


180121 小石川植物園 ヤブツバキ6


180121 小石川植物園 ヤブツバキ7


180121 小石川植物園 ヤブツバキ8

 林の中のツバキについては、小石川植物園ではすべてについて名札が付いているわけではない。
 最後の2枚は色がピンクに近く、花弁がやや開きすぎで、ほんとうに「ヤブツバキ」かどうか少し怪しいが、ツバキは変種、亜種をつくりやすい花だからさまざまな園芸種が生まれているのである。
 私は植物学者ではないのであまり細かいことにはこだわりたくない。
 「サザンカと区別が付かない」という方も当ブログの読者にはいらっしゃるが、ここに写真を掲載したような花々が、正しくヤブツバキかどうかは別にして、「こういう花がツバキの基本形なのだ」と憶えていただければ、見分けも簡単になりますよ、と言いたい。
 ヤブツバキを気に入っていただくことからスタートして、いろいろなツバキを愛する方がふえてほしい、と思っているのである。

メキシコラクウショウ 2018.01.29 -- 1

2018.01.29(17:35)

〈下の写真はラクウショウ(落羽松)の気根ですが…〉

180121 小石川植物園 ラクウショウの気根

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.01.21
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 写真は撮影場所の小石川植物園まで行かなくても、根岸森林公園にもたくさんあり、とくにめずらしくもない、ごくふつうのラクウショウ(落羽松)の気根です。
 構図と背景が気に入ったので掲載しました。

 しかし、それだけではつまらないので、上の写真の画面左端と上端に見えているラクウショウの葉にご注目ください。
 秋に紅葉し冬にはすっかり落葉しているから、「落羽松」という名前なのですが、なんと葉が緑色に生い茂っています。


【1月21日現在のメキシコラクウショウの枝葉】

180121 小石川植物園 メキシコラクウショウ

 これは「メキシコラクウショウ」といって、ラクウショウのようにまっすぐ立ち上がっていなくて、低い位置で枝を横へ張り出しています。一般的なラクウショウとはかなり樹形が違います。
 ただ、小葉の様子や幹の肌などはいかにもラクウショウなのです。
 小石川植物園の池のそば、ラクウショウが立ち並ぶ中に1本だけ、メキシコラクウショウが混じっていました。


180121 小石川植物園 メキシコラクウショウの枝葉

 メキシコでは、メキシコ合衆国南部のオアハカ州の en:Santa María del Tuleの町、その中心に位置する教会敷地内に立つ巨樹「トゥーレの木」(Árbol del Tule)というのが有名だそうです(Wikipedia より)。
 ネット検索してあれこれ写真を眺めると、紅葉している写真もありました。どうも3月〜4月頃に紅葉し、葉が入れ替わるようです。
 ひきつづき、継続観察してみよう、と思います。

小石川植物園

  1. 園芸種ツバキの魅力 〜 大城冠 と 菊冬至(02/15)
  2. ハンノキ 2018.02.14 -- 1(02/14)
  3. アテツマンサクの花芯 2018.02.13 -- 1(02/13)
  4. シナマンサク 2018.02.11 -- 1(02/11)
  5. 竜光(ハルサザンカ) 2018.02.10 -- 1(02/10)
  6. トーテムポール 2018.02.08 -- 1(02/08)
  7. 大盃 2018.02.07 -- 1(02/07)
  8. 五節の舞(ごせちのまい) 2018.01.21 -- 1(02/05)
  9. ヤブツバキ 2018.02.04 -- 1(02/04)
  10. メキシコラクウショウ 2018.01.29 -- 1(01/29)
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