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コートルード美術館展 2019.10.14 -- 1

2019.10.14(11:00)

コートルード美術館展パンフ1 コートルード美術館展パンフ3

コートルード美術館展パンフ2 コートルード美術館展パンフ4

 9月13日、東京都美術館で開催されたばかりのの「コートルード美術館展」へ行ってきました。
 英国の実業家サミュエル・コートレードが収集したコレクションの展示で、正真正銘の名品揃いです。

 「魅惑の印象派」と副題が付けられていますが、「印象派の画家」という言葉は曖昧です。
 第1回から第8回までパリで開催された「印象派展」に出品したことのある画家たちのことを総称してそう読んでいるくらいのつもりで考えておくべきでしょう。
 狭義では「光と色の描写技法ににこだわった写実主義の画家たち」くらいの意味ですが、私の大好きなセザンヌ、ドガなどは、とても印象派とは言い難い。ルノアールも古典回帰の姿勢が濃厚だし。
 文句なしに印象派だね、と納得できるのは、名の知られた画家ではモネ、シスレーくらいでしょうか。

 コートルード美術展での特筆すべき名画というと、まず目立つのはマネの「フォリー=ベルジェールのバー」とセザンヌの「カード遊びをする人々」。どちらも狭義の印象派からはほど遠い。
 この美術展は他の作品も名作揃いで、上記2点のほか、ドガの「舞台上の2人の踊り子」がすばらしい。
ゴーギャンの「ネヴァーモア」の存在感、セザンヌの「鉢植えの花と果物」と「パイプを咥えた男」、ルノワールの「桟敷席」、モネの「花瓶」など、見入ってしまって足が釘付けになる名品揃いでした。
 展示点数は60点ですが、金曜日の夜でガラガラの展示室にもかかわらず、私はすべて見終えるのに2時間半も掛かってしまいました。

 ところで、約二十数年前、ポスターを販売しているある店で私はモネの絵に一目惚れ。モネにしては珍しく、花瓶に活けた花の絵です。そのポスターを額装してもらい、今も自宅2階に飾ってあるのですが、このコートルード美術館展でその原画と出会うことができました。上に掲げたモネの「花瓶」です。

 最初に掲げたマネの「フォリー=ベルジェールのバー」はたいへん名高い絵で、問題作として知られており、じっくりと時間を掛けて見る価値があります。セザンヌの「カード遊びをする人々」もよくよく見れば不思議な絵で、なんだか左に傾いていたり、人物のプロポーションが不自然だったり…。ところが全体としてはきれいにおさまっている。じっくりと見つめてみる価値のある絵画です。
 セザンヌはことに名品揃いなのですが、「鉢植えの花と果物」がまた不思議な絵です。
 セザンヌのやっていることは、目の前の空間を1枚の平面であるキャンバスの上に再構成して並べ、表現することであり、後のピカソ、ブラックらのキュビズムを準備している、と言えるでしょう。


 最後に、jugon さんのブログにならって「きょうのニャーちゃん」を披露します。
 小石川植物園のちび。なぜかみんながそう読んでいます。もう立派な大人なのに…。

190928 小石川植物園 チビ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ


190928 小石川植物園 チビ2


180923 小石川植物園 チビ3

 最後の写真は昨年9月23日の写真です。上2枚は眼がよく見えていないから。

小石川植物園のヒガンバナ 2019.10.11 -- 1

2019.10.11(21:40)

190928 小石川植物園 ヒガンバナ3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 オーケストラの輝かしい響きか、ソリストたちの息の合った名演奏か…。
 3枚の写真を前に、そんなことを考えてしまう。
 私をクラシック音楽に引き込んだ友人は、室内楽を好み、交響曲をほとんど聴かない。
 でも私は、やはりどちらも分け隔てなく聴いていたい、とそう思うのである。


190928 小石川植物園 ヒガンバナ2


190928 小石川植物園 ヒガンバナ1

クリムト と マーラー 2019.09.29 -- 1

2019.09.29(14:25)

クリムト展パンフレット調整済 クリムト、ウィーンモダン・パンフ調整済

 5月10日に東京都美術館で「クリムト展」を観た後、7月26日に国立新美術館で「ウィーン・モダン、クリムト、シーレ 世紀末への道」という展示を観にいった。
 クリムトというと、私が美術史の勉強を始めた頃は、「世紀末美術」ということで、まるで頽廃芸術のような扱い方をされていた。
 しかし、世紀末とはいっても、20世紀に入るとフランスでは美術と音楽の革命が始まるわけで、見方を変えれば世紀末芸術は美術や音楽の革命的な変化を準備していた期間だとも言える。
 マーラーは後期ロマン派の指揮者、交響曲の作曲家として知られているが、クーペリックがドイツ・グラモフォンに録音したCDのジャケットにはクリムトの絵が使われていた。
 作曲家・指揮者マーラーと、旧態依然とした美術界を改革しようとしていたクリムトは、いずれも同時代のウィーンを舞台に活躍していたのだ。


190926 小石川植物園アザミの仲間とツマグロヒョウモン

 花の名前:アザミの仲間
 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 デザイナーの西岡文彦さんという方が、マーラーとクリムトの2人を「骨格」と「装飾」という観点から語っている。マーラーの交響曲はさまざまな旋律を寄せ集め、散りばめるようにして作曲されており、管弦楽にはさまざまな楽器が鳴り響いてとても華やかである。一方、クリムトはジャポニズムの影響を受けて、自分の絵の細部を装飾的に飾り立てることに熱心だった。どちらも音楽や美術の骨格よりは、装飾のほうに気を取られているようだ、というのである。
 このことは、20世紀の初めに起きたフランスでの音楽と美術の革命を、まるで準備していたかのように、私には聞こえてくる。

 日本の絵画に親しんでいる私には、細部まで工夫された装飾的な画面は、それが「当たり前のサービス」のように感じられる。
 花がメインの対象であれば横につぼみや果実もあり、余白のスペースには蝶も見えていたりする。できることならそのような写真をブログに載せたいものだが、現実にはなかなかよい機会に出会えない。


160926 自宅庭 シソの花とセセリ

 花の名前:シソ
 撮影場所:自宅庭
 撮影日:2019.09.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

リュウキュウツツジ(琉球躑躅) 2019.05.29 -- 1

2019.05.29(20:05)

 今晩の記事では「リュウキュウツツジ」(琉球躑躅)を扱う。
 まずお復習いだ。

 前回のツツジの記事で「モチツツジ」(黐躑躅)について「萼の辺りを触ると毛があって、ねばねばする」などと書いた。
 次に、見た目がモチツツジとよく似たツツジとして「キシツツジ」(岸躑躅)がある、と書いて写真を掲載した。
 もう一度写真を掲載する。


【モチツツジ】(黐躑躅)


180410 小石川植物園 モチツツジ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.10
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ、撮影日付のみ異なります


【キシツツジ】(岸躑躅)2019.04.28撮影

190428 小石川植物園 キシツツジ

 次に、下にキシツツジの園芸種で「京鹿の子」の写真を掲載する。
 本来のキシツツジより少し色が薄く上品になっている。


【京鹿の子】(キシツツジの園芸種)2019.04.28撮影

190428 小石川植物園 キシツツジ京鹿の子


 さて、いよいよ「リュウキュウツツジ」(琉球躑躅)だが、とくに琉球に咲いているわけではない。
 リュウキュウツツジは江戸時代から栽培されており、上の写真の岸躑躅(キシツツジ)と黐躑躅(モチツツジ)の交雑種とする説が有力だそうだ。(キシツツジの変種という説もあるらしい)
 「琉球つつじ」だから琉球が原産地なのか、というと、図鑑などの「自生地(原産地)」の項目には「園芸種」と表示されているのが一般的だ。


【江戸の園芸】

 「なんだ! 園芸種か」という反応はちょっといただけない。
 現在盛んに栽培されている花木の園芸種と異なり、江戸時代の園芸種はわが国の歴史であり、庶民文化の顕れなのだ。
 江戸時代にさかんに栽培された園芸種はツツジのほかにも数多くある。たとえばサクラソウ、アサガオ、ハナショウブ、ツバキなど。
 NHKでは1ヶ月ほど前から月1回「江戸の園芸」の特集番組を放送している。

 さて、ツツジの話だが、津藩藤堂家出入りの伊藤伊兵衛は、藤堂家下屋敷が駒込染井に移転したとき伊藤一家も染井に居を移した。そして三代目伊藤伊兵衛は江戸一番の園芸家として知られるようになったという。
 とくに知られているのは、伊兵衛は鹿児島県霧島の真っ赤なツツジを自邸に植え、「ホンキリシマ(本霧島)」としてそれを公開。それをきっかけに「ホンキリシマ」が江戸で大流行するようになったという。


【白琉球】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ白琉球

 リュウキュウツツジもそうした江戸園芸の流れに沿ったものだ。
 リュウキュウツツジというと、「白琉球」(シロリュウキュウ)がもっとも一般的なリュウキュウツツジとして扱われているようだが、経緯はいまひとつよくわからない。
 以下、小石川植物園で見ることのできるリュウキュウツツジを、名前と写真で紹介していく。
 昨年の春に撮影した写真も多い。


【琉球躑躅・薄葉】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ薄葉


【琉球躑躅・尾引絞】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ尾引絞


【琉球躑躅・藤万葉】2018.04.13撮影

180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ藤万葉2


180413 小石川植物園 リュウキュウツツジ藤万葉


【琉球躑躅・白雪】2018.04.13撮影

180420 小石川植物園 リュウキュウツツジ白雪

 キリシマツツジにも「白雪」があるが、どうやらそれとは別の「白雪」らしい。


【琉球躑躅・南京紫】2018.04.20撮影

190428 小石川植物園 リュウキュウツツジ南京紫

 以上、リュウキュウツツジをお楽しみいただけたなら幸いだ。

イカリソウ(碇草) 2019.05.23 -- 1 

2019.05.23(21:30)

190428 小石川植物園 イカリソウ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.10
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 今晩は都合によりブログはお休みです。

モチツツジ(黐躑躅)とその仲間たち 2019.05.22 -- 1

2019.05.22(20:30)

【モチツツジ】(黐躑躅)

〈2018.04.10 撮影〉

180410 小石川植物園 モチツツジ

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.10
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ、撮影日付のみ異なります

 ツツジ科ツツジ属にはモチツツジ(黐躑躅)と言われる一群がある。
 モチツツジかどうか確かめるときには、花の萼のあたりを触ってみればわかる。べとついているからだ。
 これは腺毛と言われるものがあって、そこから粘着性のある液を分泌しているのだそうだ。昆虫による食害を防ぐ手段として発達したと言われているらしい。
 なお、雄しべは5本が基本らしいが、上の写真には6、7本が見える。
 写真はほとんどが本年の撮影だが、一部昨年撮影したものも今回の記事で使用する。


〈2019/04.28 撮影〉

190428 小石川植物園 モチツツジ原種

 写真に見える雄しべの数にかかわらず、植物園の立て札は「モチツツジ」であり、花弁の模様と、花の萼の付近をよく観察すれば典型的な腺毛が見えるので、モチツツジに間違いはないだろう。
 私はたぶん触って確認しているはずだ。


【キシツツジ】(岸躑躅)

〈2019.04.28 撮影〉

190428 小石川植物園 キシツツジ

 モチツツジとよく似ているとされる品種に「キシツツジ」がある。
 モチツツジが伊豆半島以西の本州及び四国に分布するのに対し、キシツツジはもっと西、九州などの川原などに分布しているそうだ。花はよく似ているが、雄しべが10本だという。


《モチツツジの仲間たち》

 さて、以降小石川植物園で見られるモチツツジの仲間たちの写真を紹介しよう。
 園芸種も多くあり、「花車」「青海波」などは江戸時代からよく知られているらしい。


【ハナグルマ】(花車)2018.04.10 撮影

180410 小石川植物園 モチツツジ 花車3

 江戸時代から続いているモチツツジの代表的な園芸種。


180410 小石川植物園 モチツツジ 花車4


【セイガイハ】(青海波)以降すべて 2019.04.28 撮影

190428 小石川植物園 青海波1

  江戸時代から続いているモチツツジの代表的な園芸種で江戸期の人々に好まれた古品種。


190428 小石川植物園 青海波2


【アワノモチツツジ】(阿波の黐躑躅)

190428 小石川植物園 アワノモチツツジ2

 アワノモチツツジは阿波(徳島県)に自生。雄しべは10本。


【ギンノザイ】(銀麾)

190428 小石川植物園 モチツツジ ギンノザイ

 モチツツジ系の園芸種。大正時代に目録に掲載されているそうだ。
 自分の撮影した写真を見ても、何が何だか…。


【コチョウゾロイ】(胡蝶揃)

190428 小石川植物園 胡蝶揃

 江戸時代から続いているモチツツジの代表的な園芸種。


【シロバナモチツツジ】(白花黐躑躅)

190428 小石川植物園 シロバナモチツツジ

 モチツツジの白花変種。

ハンカチノキ 2019.05.20 -- 1

2019.05.20(20:30)

190428 小石川植物園 ハンカチノキ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.04.28
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下同じ

 ハンカチノキの花といっても、じつは花弁はなくて、たくさんの雄花と1つの雌花が真中のところの球体をつくり、それを2枚の苞が抱いている、というかたちになっている。
 昨年は「雄しべ雌しべはどうなっているのか」追究する記事を書いたが、あんな面倒なことはもうやりたくないので、今回はごく気楽に「白いハンカチ」がぶら下がっている写真を並べよう。


190428 小石川植物園 ハンカチノキ2

 「ハンカチノキを見上げてわいわいさわぐ」というのは、めずらしい季節の風物を見て「自分は見たぞ」と言いたい人たちが集まって、列をなして見学して満足するという、4月終わり頃のひとつのイベントのようになっているらしい。
 今年も長い連休を前に、みなさん気分が浮き浮きしていたのかも知れない。


190428 小石川植物園 ハンカチノキ3


190428 小石川植物園 ハンカチノキ4


《ハンカチノキの花の雄しべと雌しべ》

201804 小石川 ハンカチノキ雄しべ再録

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2018.04.10 または 04.13
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM

 そうはいっても、蘊蓄ゼロというのは、あまりに「ディックの花通信」らしくないので、最後に、昨年撮影した雄しべと雌しべが判別できる写真を2枚、入れておく。
 同じ写真の使い回しなら楽なものである(笑)。


201804 小石川 ハンカチノキ雄しべと雌しべ再録


ミツバツツジの仲間たち(後編) 2019.05.18 -- 1

2019.05.18(20:30)

 5月15日のミツバツツジの記事の続きだ。
 前回は、ハヤトミツバツツジ(鹿児島)、ミツバツツジ(関東)、ナンゴクミツバツツジ(九州)を掲載した。
 今回は、シロバナコバノミツバツツジ(中部)、タカクマミツバツツジ(大隅半島)、キヨスミミツバツツジ(千葉県、静岡県等)、トウゴクミツバツツジ(関東)を掲載しよう。


【シロバナコバノミツバツツジ】(4月6日)

190406 小石川植物園 シロバナコバノミツバツツジ2

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.04.06
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ、撮影日付のみ異なります


190406 小石川植物園 シロバナコバノミツバツツジ3


【タカクマミツバツツジ】(4月13日)

190413 小石川植物園 タカクマミツバツツジ1


190413 小石川植物園 タカクマミツバツツジ2


【キヨスミミツバツツジ】(4月28日)

190428 小石川植物園 キヨスミミツバツツジ1


190428 小石川植物園 キヨスミミツバツツジ2


【トウゴクミツバツツジ】(4月28日)

190428 小石川植物園 トウゴクミツバツツジ1


190428 小石川植物園 トウゴクミツバツツジ2


ミツバツツジと仲間たち(前編) 2019.05.16 -- 1

2019.05.16(20:30)

【ミツバツツジ】(4月6日)

190406 小石川植物園 ミツバツツジ1

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.04.06
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 以下の写真も同じ、撮影日付のみ異なります

 ミツバツツジ(三葉躑躅)は枝先に3枚の葉を出すことから和名がミツバツツジとなった。
 また、ミツバツツジの仲間は、ツツジの中で最も早く開花するツツジとして知られている。
 ミツバツツジ類は、日本を中心としたアジア東部に、約30種があるそうだ。
 ミツバツツジの中で最も早く開花するのは「ハヤトミツバツツジ」(隼人三葉躑躅)である。

 ミツバツツジ類は葉が展開する前、あるいは葉が出始めるのと同時に開花するので、花がよく目立つという特徴があるが、カメラマン目線になると、ほかの色が入らないので背景が同じ色になり、撮影はとてもやりにくい。
 花が咲きはじめたら早めに撮影するか、斜め上から枝先に近い花を撮るのがよさそうと気がついたときには、もうミツバツツジの時季は終盤だった。


190406 小石川植物園 ミツバツツジ2

 「ミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、基本種のミツバツツジは5本であることが大きな特徴」と言われているようだ。
 ただし、種類によっては雄しべに長短があり、数えるときには注意しないと見えにくい雄しべがあるので要注意だ。
 この春はいくつかのミツバツツジ類の撮影を試みたので、撮影時期によりやや難の多い写真もあるが、一応並べてみようと思う。

 撮影したミツバツツジ類 〜 ハヤトミツバツツジ(鹿児島)、ミツバツツジ(関東)、ナンゴクミツバツツジ(九州)、シロバナコバノミツバツツジ(中部)、タカクマミツバツツジ(大隅半島)、キヨスミミツバツツジ(千葉県、静岡県等)、トウゴクミツバツツジ(関東)〜 以上、おおよその咲いた順番


【ハヤトミツバツツジ】(3月13日)

190313 小石川植物園 ハヤトミツバツツジ1


190313 小石川植物園 ハヤトミツバツツジ2


190313 小石川植物園 ハヤトミツバツツジ3


190313 小石川植物園 ハヤトミツバツツジ4


【ナンゴクミツバツツジ】(4月6日)

190406 ナンゴクミツバツツジ1


190406 ナンゴクミツバツツジ2


190406 ナンゴクミツバツツジ3


190406 ナンゴクミツバツツジ4

 以下は次回に続きます。



アオナシ(青梨) 2019.05.14 -- 1

2019.05.14(20:30)

 「四季の山野草」というサイトによると、現在の果樹としてのナシ(梨)は日本原産のアオナシとヤマナシ(山梨)の雑種で、数多くの種類があるそうだ。
 そうなると、アオナシとヤマナシの花と実をそれぞれ見てみたくなる。


【アオナシ】(青梨)

190406 小石川植物園 アオナシ3

 撮影場所:小石川植物園
 撮影日:2019.04.06
 撮影機器:Canon EOS 5D Mark III
 レンズ:EF100mm f/2.8L Macro IS USM 下の写真も同じ

 これが「アオナシ」の花だ。


190406 小石川植物園 アオナシ2

 咲いたばかりで雄しべに葯がしっかり付いた状態だと、上の写真のようになる。
 この赤い葯はナシの花の「一番の魅力」といってよいだろう。


190406 小石川植物園 アオナシ4

 ただ、1枚目の写真に見られるように、葯は比較的早く落ちてしまうようだ。
 落ちてしまうと、1枚目の写真の右下の花のように、ちょっと寂しくなってしまう。
 遠目にはただの黒い点になってしまうのだ。


190406 小石川植物園 アオナシ5


190406 小石川植物園 アオナシ6

 この写真の花では、赤い葯が落ち始めているようだ。


【ヤマナシ】(山梨)

 昨年の秋のことだが、小石川植物園の深い森で大きな梨がごろっと転がっているのを見つけて驚いたことがある。こんな実が落ちてきたときに真下にいたら…、と思うとぞっとした。
 見上げても木が大きすぎて、どれがナシの木なのかわからなかった。
 4月6日、詳しい方からヤマナシの花を教わった。何の名札もないのだが、近くにヤマナシの巨木があって、その種子から近くに若い木が育っており、その花らしい。
 
 見たところ、雄しべの先が黒い点になっていた。薄暗い林の中で、どう努力してもよい写真は撮れなかった。
 ただ、あとでアオナシの花を見て気がついた。雄しべの先の黒い点は、どうやら赤い葯が落ちた痕らしい。
 そんな写真をお見せしてもつまらないし、花はアオナシとよく似ているので今回は省略させていただこう、と思う。

〈注〉
 4月上旬の写真でもう時季外れだが、花がきれいなので載せておきたく、失礼させていただきました。

小石川植物園

  1. コートルード美術館展 2019.10.14 -- 1(10/14)
  2. 小石川植物園のヒガンバナ 2019.10.11 -- 1(10/11)
  3. クリムト と マーラー 2019.09.29 -- 1(09/29)
  4. リュウキュウツツジ(琉球躑躅) 2019.05.29 -- 1(05/29)
  5. イカリソウ(碇草) 2019.05.23 -- 1 (05/23)
  6. モチツツジ(黐躑躅)とその仲間たち 2019.05.22 -- 1(05/22)
  7. ハンカチノキ 2019.05.20 -- 1(05/20)
  8. ミツバツツジの仲間たち(後編) 2019.05.18 -- 1(05/18)
  9. ミツバツツジと仲間たち(前編) 2019.05.16 -- 1(05/16)
  10. アオナシ(青梨) 2019.05.14 -- 1(05/14)
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