郷さくら美術館 2017.02.04 -- 1

2017.02.04(18:55)

郷さくら美術館 外観2

 撮影場所:中目黒駅徒歩2分・東京都目黒区上目黒1-7-13
 撮影日:2017.02.02
 撮影機器:iPhone6 4枚目も同じ

 日曜日のNHK Eテレの「日曜美術館」のあとに、アートシーン展覧会情報という15分番組があります。
 それを見ていて気がついたのですが、中目黒駅徒歩2分のところに小さな「郷(さと)さくら美術館」という現代日本が専門の美術館があります。
 「一年を通して満開の桜のお花見ができます」という謳い文句なのですが、2月26日まで企画展として「林潤一の世界」という展示をやっています。
 2月2日木曜日、さっそく観にいきました。


20170203 林潤一の世界パンフレット表紙

 規模は小さく、3階建て。1階と3階が「林潤一の世界」の展示で展示点数計36枚、2階が収蔵品の展示で、今回は「桜百景」と称して14枚、桜を描いた日本画ばかりでした。
 たいへん居心地がよく、落ち着いて観賞できるよい美術館でした。作品も素晴らしいものばかりです。


20170203 林潤一の世界パンフレット裏表紙

 難点はただひとつ。ガソリンスタンドの陰になっていて「えっ、こんなところが美術館? 」と思わせること。
 でも、内部はとても快適で、照明、椅子など、大きな日本画の展示に適した造りとなっていました。
 桜並木で有名な目黒川沿いの通りから1本はいったところで、桜の季節には賑わいそうです。


郷さくら美術館 外観1


日本民藝館 2016.09.03 -- 1

2016.09.03(20:15)

160902 日本民藝館 正面

 撮影場所:日本民藝館本館
 撮影日:2016.09.02 下の写真も同じ

 柳宗悦(やなぎむねよし)と民藝運動のことを知ったのは横浜美術館の展示がきっかけで、もう5、6年前のことだ。
 横浜美術館では、ついでのように小さなコーナーがあっただけなので、柳宗悦のことと民藝運動のことの概略を知ったに過ぎず、展示品を見たわけではない。
 その後バーナード・リーチとか、河井寛次郎、濱田庄司の作品などを少し見る機会があり、日本民藝館のことを知った。
 一度は来てみようと思いつつも、なかなか実現しなかったのは、日本の各地をめぐって個人が集めてきた民芸品とはどれほどのものなのか、私の頭の中に疑う気持ちが少しあったせいだろう。
 いや、しまった! もっと早く来ればよかった、と後悔している。

 上の写真は、日本民藝館本館の正面、下の写真は日本民芸館前のムクゲだ。


160902 日本民藝館前のムクゲ


日本民藝館パンフ表紙左 日本民藝館パンフ表紙右

 細かいことを書いていけば切りがないので、ひとつだけとりあげたい。
 日本民藝館の中で丹波焼に一部屋当てられているのが印象的だった。茶道を少し習ったことがあるので、焼き物のことも勉強はした。しかし丹波焼がどのようなものなのかについては、イメージができてはいなかった。
 ブログのお付き合いで神戸方面のお二人の記事には、よく丹波焼に関する記事が出てくるので気になっていた。今回これではじめて、「丹波焼」がどのようなものなのか、感覚的に「こうだ」とわかるようになった。
 柳宗悦さんもわざわざ一部屋を丹波焼にあてるほどに数多く蒐集されていたのは、よほど気に入っていたに違いない。
 (下のパンフの中味でも、8として「丹波焼の蒐集」があげられている)


160902 日本民藝館パンフ中左 160902 日本民藝館パンフ中右

 今回、展示品の写真は撮ることができないので、柳宗悦氏の蒐集した品々がどれほどのものか、体験されていない方はイメージしにくいだろう。パンフレットの写真では、たとえば丹波焼の肌合いまでは伝わらない。
 できれば、騙されたと思って、日本民藝館に足を運んでいただきたい。京王井の頭線で渋谷からふたつ目、駒場東大前駅から5、6分、とても落ち着けるよい建物、よい展示室である。


【日本民藝館西館(旧柳宗悦邸)】

160902 旧柳宗悦邸1

 撮影場所:日本民藝館向かいの旧柳宗悦邸前
 撮影日:2016.09.02 下の写真も同じ

 上と下の写真は日本民藝館本館と道路を挟んだ向かいの西館だ。西館(旧柳宗悦邸)は、本館同様に1935年頃に建てられたもの。公開の日は月に数回、あらかじめ定められているようだ。
 日本民藝館については、定休日など、詳細はホームページで確認していただきたい。


160902 旧柳宗悦邸2

大妖怪展/江戸東京博物館 2016.08.30 -- 1

2016.08.30(20:15)

大妖怪展パンフ表紙

 「大妖怪展/江戸東京博物館」(2016.7.5〜8.28)は、「国宝・重文が続々」と美術愛好家を呼び集める一方で、夏休みの家族連れ目当てで会場内を薄暗くして幽霊画を展示するなど、美術愛好家と夏休みの娯楽狙いの客の両方を狙った、客の立場からすればはなはだ礼を失したまずい展示の仕方をしていた。
 それはともかく…。

 現実には存在しない妖怪を、いかにも妖怪らしく見えるよう、しかもユーモアをまじえておもしろく描くか、江戸時代の画家たちがさまざまな工夫を凝らして見せてくれるのはじつにおもしろく、十分楽しめるのだが、美術的な見地からは、私は本展の section E「錦絵の妖怪」のコーナーで足がとまってしまい、このコーナーばかりをつい何度も繰り返して見てしまうのだった。


大妖怪展パンフ中味左 大妖怪展パンフ中味右

 どうしても「舐めるように見てしまい、その前で足が止まってしまう」のは国芳の描いた錦絵だ。(北斎もすごいが展示枚数が少ない)
 「源頼光土蜘蛛の妖怪を斬る図」「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」「相馬の古内裏」「大物之浦平家の亡霊」「大江山酒呑童子」ほか数枚の錦絵が展示され、構図のおもしろさ、絵柄のおもしろさ、奔放な空想力 など群を抜いていてる。

 思い出してみると、私は2013年暮れから1月14日まで横浜美術館で開催された「はじまりは国芳〜江戸スピリットのゆくえ」という美術展を見たことがある。あのときはすっかり感動して、ブログ「ディックの本棚」に詳細な感想を掲載している。(↑アンダーラインのある太字をクリックしてみてください)
 それにもかかわらず、「国芳が幕末・明治の画家たちの先駆者であった点」にばかり着目していて、国芳の絵そのものの魅力について忘れてしまっていたようだ。
 「歌麿とか広重とか北斎とか写楽などが浮世絵だ」と思っていた自分は、歌川国芳、国貞、月岡芳年、河鍋暁斎ら幕末の絵師たちについて、「下手物趣味の、本流を外れた人たちなのかと思っていた」とブログ「ディックの本棚」で告白している。
 当時の展示を見た後で「彼らは幕末期の時勢を反映した浮世絵師たちで、西欧の画風などもいち早く取り込み、さまざまな工夫を凝らしていた」とあらためて再評価していたにもかかわらず、彼らの絵の「あくの強さ」について、心の底からは受け容れていなかったのかも知れない。
 あれから約3年半が経過し、私自身、いつのまにかすなおに受け容れるような感性へと変化してきたのだろう。

ポール・スミス展 2016.08.11 - 1

2016.08.11(11:45)

160809 ポール・スミス2160809 ポール・スミス1

 撮影場所:上野の森美術館
 撮影日:2016.08.09 すぐ下の写真を除きすべて同じ
 撮影機器:すべて iPhone6

 ポール・スミス展が7月23日から8月23日まで、上野の森美術館で開催されています。
 イギリス生まれのポール・スミスは16歳でノッティンガム(イングランドのほぼ中央部)にある服飾の倉庫で働き始め、アート・スクールに通う学生たちと親しくなり、24歳の頃裏通りにわずか3m 四方の小さなショップを開いたのがデザイナーとしてのスタートだったそうです。
 いまはこんなおじさんで、70歳。


160811 ポール・スミス 長財布とパス入れ

 撮影場所:自宅
 撮影日:2016.08.11

 日本では男性向けの小物(財布など)を中心に販売し、私自身も愛用しています。


160809 ポール・スミス MINI

 縞模様がとくに知られていて、これは MINIの デザインを担当したときのもの。ひと目見ただけでポース・スミスのデザインだとわかります。
 今回さまざまな彼のデザインを見せてもらいつつ、その特徴をどう表現しようかと思いましたが、原色に近い色を使うことも多いのに、どこか英国風の品のよさが漂って落ち着いたデザインになっているのが感じられます。


160809 ポール・スミス 椅子のデザイン

 たとえばこれはマハラムという布地メーカーと椅子用の布地をデザインしたもの。


160809 ポール・スミス ファッション1

 男性向けのファッションもこんな感じになります。「伝統と現代性の共存」と、この展示のホームページにはコメントされていました。

160809 ポール・スミス 男性ファッション2点


160809 ポール・スミス デザイン・ルーム

 これはポール・スミスの事務所のデザインルームを再現した部屋。ここでスタッフたちが働いています。
 下は彼自身の仕事部屋を再現したもの。


160809 ポール・スミス 自室

 ポール・スミスは常にカメラを持ち歩いて、気に入ったシーン、もの、シチュエーションは片っ端から写真を撮って記録を残しておく、それが彼のインスピレーションの元なので、彼の部屋もまるでおもちゃ箱をひっくり返したような、こんな部屋になるのだそうです。


160809 ポール・スミス evianの瓶デザイン
 
 evian の瓶のデザイン。

 彼が撮影した写真も数多く紹介されていましたが、「ははあ、なるほど…」と、このデザイナーの目の付けどころ、センスのよさを納得させる内容でした。


160809 ポール・スミス バイクのデザイン

 「画一的になるのはイヤだ」ということで、世界各地のショップには統一的な規格は何もなく、現地を歩いてイメージを膨らませ、それぞれの場に適したショップ・デザインとなっているそうです。

 今回の展示は京都国立美術館でも7月18日まで開催されていたので、当ブログの常連さんでは FREUDEさんがご覧になっているはず。東京・上野のあと、名古屋の松阪屋美術館へも巡回の予定です。
 なお、この展示は、すべて撮影自由となっていました。

アート関係の写真

  1. 郷さくら美術館 2017.02.04 -- 1(02/04)
  2. 日本民藝館 2016.09.03 -- 1(09/03)
  3. 大妖怪展/江戸東京博物館 2016.08.30 -- 1(08/30)
  4. ポール・スミス展 2016.08.11 - 1(08/11)