
撮影場所:川崎市・東高根森林公園
撮影日:2015.11.19
散策中に、姿のよいナンテンの実を見ると写真を撮りたくなります。
この写真を撮りながら「なんだか妙にすっきりと撮れるなあ…」と感じていて、気が付きました。
ここのナンテンは緑色が濃いのです。ほとんど紅葉の気配すらない。
わが家や、向かいの叔母の家のナンテンは部分的に紅葉していて、赤い実の背景に紅葉しかけた葉が映り込みます。ここではそれがまったくないので、赤と緑が鮮やかな調和を見せてくれています。
少し調べてみると、ナンテンは陽当たりの具合によって紅葉の色付きにかなりの差が出るらしい。
その個体のある場所によっていろいろと変化があるので、ナンテンを見つけるといつも新鮮に感じ、カメラを向けたくなるのかも知れません。

撮影場所:東高根森林公園・古代植物園
撮影日:2015.11.19 以下同じ
ツルウメモドキの実というのを、みなさんのブログで再三目にするのだが、まだ見つけたことがない。
川崎市の東高根森林公園の古代植物園で7、8本の低木が赤い実をつけているのを見て、初めてなのでこれは何の木かと札をさがしたら、ウメモドキとあった。

写真に見えるように、かろうじて葉が残っている木とすべて葉が落ちている木があり、落葉低木とわかるのだが、科名をしらべてモチノキ科とわかりびっくりした。
モチノキならわが家にもかなり大きな木があるのだが常緑である。モチノキ科だからといって、常緑とは限らず、落葉する木もあるのだと知った。ウメモドキはモチノキ科モチノキ属だということだ。

ちなみに、実に殻が付いていたりしてもっとおもしろいツルウメモドキはニシキギ科ツルウメモドキ属だそうだ。
ウメやウメモドキに似ているから名が付いたというが、葉も実もウメモドキとツルウメモドキは似ているように見えない。このような紛らわしい命名は混乱するだけで迷惑ではないか、と思うが、いまさら昔の人がやったことに文句を言っても始まらない。
せっかくウメモドキを知ったのだから、ツルウメモドキも見つけてみたいものだ。
【古代芝生広場】

撮影場所:川崎市・東高根森林公園
撮影日:2015.11.19 以下同じ
川崎の東高根森林公園というところには、弥生〜古墳時代の遺跡が埋蔵されていることで知られています。
昭和40年代に調査され、現在は埋め戻されて、シラカシの林に囲まれた高台の芝生広場となっています。
近くに「古代植物園」というのがあり、縄文時代から平安時代の衣食住に関わる主な植物84種が植えられ、生育しています。
【古代植物園のヤマハゼ】

この古代植物園の「ヤマハゼ」の紅葉がきれいでした。
ウルシ科ウルシ属で、ハゼノキやヤマウルシの仲間だそうです。
紅葉が美しいことで知られている樹木だそうですが、なぜこの「古代植物園」に植えられているのか、よくわかりませんでした。
