2023.01.15(19:30)

ヴィルヘルム・ハイネ(Wilhelm Heine)はドイツ系アメリカ人で、ペリー来航時に随行してきた画家だ。
横浜在住の美術愛好家によく知られているのは、横浜美術館に所蔵されている上の写真「ペリー提督横浜上陸の図」である。今回よく調べてみると、横浜美術館ほか所蔵している美術館として数箇所の名前が出てくるのは、この作品がリトグラフだかららしい。
さて、私がここで注目したいのは、この作品の右端の木立だ。一般には「玉楠の木」として知られている。
この「玉楠の木」は。1866年の大火によって樹形が変わるほど焼失してしまったそうだ。大火の前に、この地は領事館用地に指定されていたため、被害を受けた「玉楠の木」はイギリス領事館内で再び芽吹いて成長した。
その後も関東大震災の被害を乗り越え、最終的(1930年)に現在地 旧イギリス領事館(現・横浜開港資料館)の中庭に移植され、下の写真のように成長している。(以上は、開港資料館の資料による)

「玉楠の木」は植物学的にはタブノキ(クスノキ科タブノキ属)だそうだ。横浜ではごく一般的にどこでも見られ、私の家の近隣の根岸森林公園にはたくさんのタブノキがある。性質として、全体に大木となり、さらに横に大きく枝を張り出す。

根岸森林公園の前管理者・横浜植木株式会社も、現管理者・横浜市緑の協会も、タブノキが枝を横に張り出すと、枝が折れたら歩行者に迷惑とばかりに、次々と伐採対象にしている。歴史的意味を持つ横浜の宝だという意識はまったくない。「玉楠の木」の歴史的意味など、こうした業者はまったく知らないのだと思われる。無知過ぎるのも罪悪に近いと私は思っている。

さて、枝は広い中庭一杯に横へ張り出しているので、iPhoneの写真には大きく歪みが生じているし、3枚めの写真は色彩もおかしい。明暗差が激しすぎて、写真ではどうしようもないのでご容赦お願いしたい。このような場合、自分の眼で見ていただくしかない。
見にいってみよう、という方にひとこと。
この木のある旧・イギリス領事館の建物は現「横浜開港資料館」であり、「横浜開港記念会館」(ジャックの塔のあるところ)とはまったく別物なので、ご注意願いたい。歩くと10~15分くらい離れている。この横浜開港資料館は大桟橋に近い「中区日本大通3」だが、開港記念会館のほうは本町1丁目6番地だ。
なお、ハイネのリトグラフの写真は横浜美術館で盗み撮りしたものではなくて、開港資料館の外塀にあった写真を見上げて撮影したものだ。見上げると当然のことながら写真画像は歪むが、そんなものは Photoshop のクリックひとつで元へ戻る。デジタル技術の恩恵だ。
2023.01.11(19:00)

2022年12月9日、私が立っている場所は万国橋です。足元に「運河パーク」の碑があります。
これから向かって右側の岸をみなとみらい21地区のビル群へ向かって歩き、最終目的地は帆船・日本丸です。
歩いて撮影した順番に写真を掲載しています。
前の写真の右側の岸を歩くために、万国橋を渡っている途中です。全体像を把握しやすくするため、上の写真はiPhoneの広角レンズで撮影しています。
再び一眼レフに持ち替えました。上からぶら下がっているのは「エア・キャビン」、高いビルはランドマーク・タワーです。
歩いている道には、橋と線路の遺構があります。「汽車道」と呼ばれています。
汽車道沿いに進んでいくと、見えてきたのは観覧車。右側のヨットの帆のような形のビルは、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルです。
さらに先へ進むと、対岸の岸で水陸両用バス「スカイダック」が運河へ飛び込もうとしています。以前同様の写真をブロクに載せましかが、それとは別の写真です。
運河沿いにさらに歩き進んでいます。もう少し前へ進んで、左側へ曲がると、日本丸の停泊場所になります。
日本丸のマストが見えました。港らしい雰囲気のオブジェが並んでいます。
桜木町駅からだと、この写真の反対側、ランドマークタワー側から日本丸に入っていくのがふつうですが、運河のほうからきたので、小高い丘を登り、全景写真を撮ってみました。
この最後の写真は、iPhone13Proの広角レンズで撮影しています。一眼レフの標準ズームだと24mmが広角側ですが、それよりももっと広範囲が写ります。5.7mm相当の画角だそうです。
かなりひどい歪みがありますが、慣れてくると。最初から少し離れて撮影し、Photoshopで歪みを修正した分、左右を切り落とせばよいとわかってきます。このようになかなか見られる画像になります。
元の写真はブログ写真の4倍以上の解像度があるので、ご覧のように左右を切り落としても十分な余裕があり、荒れた画像にはなりません。
2023.01.01(03:00)

写真は「みなとみらい21地区」の汽車道に沿って歩いていくと出会う景色です。高層ビル群を背景に、運河の岸からハゼノキが生えていて、美しく紅葉しています。12月7日の景色です。

3枚の写真は、新年に臨む私の心境を反映しているかのようです。
私は「生活のデジタル化」を推進し、時代の最先端の考え方を積極的に採り入れ、新しく登場してくる最先端の機器もしっかり使いこなしていこう、としています。横浜市民には、江戸末期・明治時代からの伝統である「新しい文化をどんどん採り入れていこうとする精神性」があると思っています。

しかし、その一方で、私は「自然環境をしっかり保存し、動植物の保護にはより一層力を入れていくべきだ」という考え方も持っています。
だから、新年初めの写真には、横浜のこんな景色こそふさわしいのではないか、思います。
みなさん、本年もひきつづき当ブログをよろしくお願いいたします。
2022.12.29(19:30)

横浜港というよりは、横浜港の外海に通じる運河のようなところですが、水陸両用バスが観光客を乗せて走っています。
まだ乗車したことはありません。ちょっと景色が変わっておもしろいかも知れないけれど、そのうち孫たちを連れて乗ってみるのもよいかも知れません。

どこから水の中に入るのだろう、と思っていたら、その2日後12月9日、ついに目撃。
ここは日本丸メモリアルパークの近くですね。私は運河を挟んだその向かい側から撮影しています。こんなふうに、水の中に下りていってザブーンという瞬間が、一番おもしろいかも知れません。
まだ料金を調べたことがない。うわっ、大人3,500円、こども(4歳以上1,700円)。「3歳以下のこどもは保護者が膝の上に載せるように」という指定です。予約が必要だそうです。「スカイダック」という言葉で検索して、営業日と時間などを調べたほうがよさそうです。
これからは、桜の時期がオススメだそうで、冬は寒くて楽しくないかも知れません。
イメージとしては、地方から上京してホテルなどに泊まっている観光客用かな? 地元の人間は私のようにあちらこちら歩きまわって、どこでもよく知っていますので。
確かに、視点が変わっておもしろそうだし、子どもは喜びそうだから、もう少し成長して4歳くらいになったら、遊びに連れていくと喜ぶかも。
2021.12.31(17:00)

2021年の終わりなので、みなとみらい地区の日暮れの写真にしよう、と思いました。
新型コロナの蔓延や、災害のニュースに明け暮れた2021年でした。
世界に向けて開けた港湾、みなとみらい21地区の夜明けが、希望に満ち溢れたものとなるのかどうか、現状ではなんとも予測がつきませんが、私としてはそのつもりで準備してきました。
忍び寄る体力の衰えにどう対抗するか。
「筋肉は裏切らない」といいますが、でも「腱や関節は裏切る」のです。トレーニングで体力を回復しようと無理をすると「腱や関節が裏切る」ということを、過去2年間、私は学んできました。
孫とキャッチボール。自分は当たり前にできるつもりでも、じつは身体は自分の思いどおりには動かなくなっています。
では、頭脳のほうはどうなのか?
ボケているつもりはありませんが、短期的な作業記憶は曖昧です。
メガネとか、日常的な品物を20秒前に置いた場所を忘れる。目が見えないからメガネを捜せない、というようなことが続出します。
あるいは、よく知っているあの植物の名前がとっさには出てこない、というようなことも続出します。
しかし、このような事態の続出に負けては坂を転げ落ちるのみとなるだろう、と私は思います。
もともと趣味は豊富なので、やりたいことは山ほどあって、やりたいこと憶えたいことがたくさんあるのです。
たとえば、「生活のデジタル化」を一段と促進したい、という計画があります。
植物観察や写真撮影の楽しみをさらに極めたい、という自分の欲望を実現するのにどうしたらよいか。
いつまでも重い一眼レフを持ち歩いていては体力が持ちません。
カメラの軽量化のため、ミラーレス一眼への乗り換え、最新技術の集積であるスマホカメラの活用と活用技術の熟練、そして撮影した写真の保存とレタッチ技術の熟練。そうしたことを計画的に進めております。
もちろん、そうした対策の一方で、現状の体力をできるだけ維持し、温存する努力が必要です。
毎日、一定量の運動量を確保し、健康維持につとめています。
このようなことを続けるためには経済力も必要ですが、収入は年金のみですから、ある程度は投資で稼ぐ必要があります。そのためには日々、世界の経済・政治の動向について鋭敏であり、また最新の流行などについても鋭敏である必要があります。
というわけで、あれもこれもと、やらなければならないことが山積みとなり、一方で、能力は落ちてきていますから、年賀状が待ち合わないとか、ブログを満足に続けられないとか、そういうこともが起きてくることになります。
今年の冬は、たくさんのみなさんにご迷惑をおかけし、満足な年末年始の挨拶もできない、という事態に陥っておりますが、ただひたすら、みなさんのご容赦をお願いするのみであります。
なお、上の2枚の写真は、桜木町駅前のコレットマーレの5階のフリースペースの窓から、港の様子を撮影したものです。2021.12.22 撮影です。
iPhone13Pro で撮影したものです。少しずつ使い方に慣れ、要領がわかってきたかな、というところです。ただひたすら、努力を積み重ね、習熟することが必要なようです。
2021.11.25(21:30)

「赤レンガ倉庫」は、大桟橋の左側に屋根だけ見えていました。
有名な観光スポットでも、写真手前の長く突き出た埠頭「象の鼻」は、小さすぎて写っていません。
かなりの高層ビルですが、手前に「ザ・タワー北仲」があったので背後に隠れていたと思われる「新・横浜市庁舎ビル」。
桜木町駅から地上を歩いていくと、信号などに邪魔されて時間がかかりますが、歩道橋に上ってしまうと2階部分にある入り口まで簡単にいくことができます。
ロープウェイの高さはせいぜいビルの数階分程度。正面に見えているのは桜木町駅前の「コレット・マーレ」(商業ビル)。桜木町駅からおおよそ汽車道の通っているコースの上をぶら下がって通るようになっています。
コレットマーレでさえ、昨日の写真では遠すぎて、見えていません。
帆船日本丸とか、遠くからでは写らないスポットはほかにもたくさんあります。いずれ、紹介したいと思っております。
とりあえず、昨日の写真のフォローということで掲載します。
明日は植物写真に戻る予定でおります。
2021.11.24(21:00)

自分が2021年11月11日に撮影したこの写真を見て、私は愕然とした。
画面に写っている辺りは何度も歩き回ったところばかりで、自分はよく知っているはずなのに、なぜこれほばまでにわかりにくいのか。
一番左、可愛くて小さい塔が見える。これは1934年に竣工した横浜税関の古い建物で、この塔は「クイーンの塔」として知られている。
その右側手前の四角いビルは神奈川県警察本部庁舎だ。かなり横長のビルのはずが、この位置から眺めると奥行きが詰まって見える。
その向こうの背の高い高いビルは何だろう? 画像から検索すると「ザ・タワー北仲」といって、三井不動産が開発した雑居ビルでさまざまな商業施設が入居している。
いやいや待て待て! 神奈川県警本部庁舎とザ・タワー北仲はかなり離れて距離があるはず。まるで県警本庁舎のすぐ向こう側に隣接しているように見えるではないか。
つまり、この写真は奥行きがかなり詰まって見えているのだ。
じつは本日11月24日、私は肉眼でも同じように見えるのかと、もう一度確認してきた。
間違いはない、肉眼でもこんなふうに見えるのである。
ザ・タワー北仲は馬車道通りを挟んで、新・横浜市庁舎と向かい合っているはず。横浜市庁舎はどこなのか?
判然としない。ザ・タワー北仲の陰に隠れているのかも知れない。
小さいビルは別にして中央やや左寄り、もっとも高いのがランドマーク・タワーだ。
その左に見えるのはAPAホテル&リゾート横浜ベイタワー。APAグループの高級ホテルらしい。
一番手前、妙なかたちの建物は大桟橋の附属施設。横浜市港湾局の施設管理課ほか、株式会社ロイヤルウイングなど、大桟橋に関連する会社が入居している。その右側にだらだらと続くのが有名な大桟橋だ。屋上が芝生になっていて、眺めがよい。
大桟橋の向こう側、芝生の屋根の上辺り、ミカンの房の上半分のような建物は、横浜グランドインターコンチネンタルホテル。超高級ホテルだ。その辺り一帯はパシフィコ横浜といい、大規模なイベントなどが開催されるスペースだ。
ランドマークタワーと横浜グランドインターコンチネンタルホテルに挟まれ、同じ形ながら背丈の異なるビルが三つ連続している。この辺りをクイーンズ・スクエアという。ランドマークタワーからクイーンズ・スクエアに欠けて商業施設が集積して、みなとみらい地区の中心となっている。
ひとつの画面におさまっているものの、奥行きはとても広く、画面に見えている一帯は1日ではとても歩き回ることはできないほど広大で、横浜観光の中心となる地区である。
たとえば、この画面の中には、名前がよく知られた赤レンガ倉庫の屋根部分も見えている。観覧車の下に写っている。
2021.11.20(22:00)

これを「汽車道」といいます。
横浜には、1911年(明治44年)に開通した臨港鉄道がありました。
港湾施設と後背地を結ぶ鉄道です。臨港鉄道は、横浜以外にも各地に敷設されましたが、横浜では現在「汽車道」としてその跡が残されています。
たまには、こういう写真もいいかな、と。
写真の順番からいうと、3枚目から線路に沿って歩いていって、2枚目になり、1枚目になるという順番です。
2020.01.23(22:00)
撮影場所:大桟橋付近〜桜木町駅
撮 影 日:2020.01.20
撮影機器:iPhone11Pro
iPhone11Pro のテスト撮影 の続きです。
すっかり日が暮れて、大桟橋を離れ、徒歩で桜木町駅に向かいました。
左端の明るいビルは「クイーンの塔」で知られる横浜税関です。
空が暗くなると、夜景が美しく見えます。
撮影は20日の夜、からだがすっかり冷え切ってしまいました。
久しぶりの夜景撮影は楽しかったですけどね。
2020.01.21(23:30)

撮影場所:横浜市大桟橋付近〜桜木町駅
撮 影 日:2020.01.21
撮影機器:iPhone11Pro 以下同じ
自然観察目的の散策のときに一眼レフカメラとレンズを持ち歩くのは当然としても、日常生活で「この瞬間を撮っておきたい」というシチュエーションは結構たくさんあります。
そんなとき、しっかりした写真を撮ることのできるスマホがあればとても便利ですが、ここ数年使ってきたiPhone6 のカメラ機能にはいろいろな制約がありました。
1月21日、めずらしく一日中晴れているという予報なので、新しく購入した iPhone11Pro のカメラの夜間モードを使ってテスト撮影してみようと、夕刻に大桟橋方面をめざして出掛けました。
本日の記事はそのときに撮影した写真集の前半です。
帰宅後「さあ、撮ってきた写真をどう仕上げようか」と悩みました。
従来通りに Photoshopで仕上げようとするとなかなか難しい。iPhoneの写真は独自の仕様になっているので、iPhone11Pro か、あるいは iMac の写真ソフトで仕上げて、最後にPhotoshopで微調整するのがベターだという結論ですが、それでも、慣れないために 仕上げ写真の解像度や埋め込みプロファイル、サイズが不統一になってしまったりしました。
もうこれ以上修正するのは面倒なので、そのままです。
自分なりの作業工程を確立することが必要です。
本日と次回の記事の写真は、概ね時間経過順となっており、夜空は次第に暗くなっていきます。
iPhone11Pro には3つのレンズがあり、一眼レフのようにレンズ交換したりしないでも、ズームレンズのように自動で切り替わってくれるので、とても便利に使えます。多機能なので、いろいろと憶えて使いこなすには、撮影回数を増やして慣れるしかなさそうです。
日没を挟んだ3時間程度、新機種で初めての夜間撮影にしては、まあ上手にできたほうだ、と満足しています。
次回は、空が真っ暗になってからの、本格的な夜景シーンばかりを掲載します。