
撮影場所:横浜自然観察の森
撮影日:2015.11.16 以下同じ
11月16日、荒れた里山に咲き残っていたアザミ。
荒涼とした雰囲気の中に残る秋の名残りにひかれて撮影しましたが、ブログに載せようとすると、「ノハラアザミ」なのか「タイアザミ」なのかわかりません。根生葉の有無など確認しませんでしたし、この総苞片を反り返っていると言うのか言わないのか、よくわかりません。

荒れ地で倒れかかっている植物も多いのですが、ベニバナボロギク、ハダカホオズキ、ヨモギの虫こぶなど、私がふだん目にしないものと出会えておもしろかったのでした。


撮影場所:横浜自然観察の森
撮影日:2015.11.16 以下同じ
ホオズキはナス科ホオズキ属の多年草で、ホオズキを囲んでいるあの袋は、花の咲いた後に六角状の萼の部分が発達して果実を包み袋状になる、のだそうだ。
このハダカホオズキは、果実がホオズキのように袋に包まれておらず、裸であることからこの名があるのだそうだ。
ナス科ハダカホオズキ属とのこと。
あとは見ての通りで、花期は8〜9月だそうだが、今回初めて出会って知った次第だから、花はまだ見たことがなく花の写真もない。
横浜自然観察の森の散策路沿いで赤い実が目立っていたので気が付いた。高さ約70cm くらいだった。


撮影場所:横浜自然観察の森
撮影日:2015.11.15 以下同じ
上の写真はベニバナボロギク。
なんともすさまじい雰囲気だが、いかにも荒れ地のベニバナボロギクらしいではないか、と私は肯定的に評価している。
ベニバナボロギクは1950 年に福岡県で採取が確認された外来種だそうだ。その後北上、いまでは横浜でも見られる。
「荒れ地得意」だそうで、里山をできるだけそのまま保存、というコンセプトにもかかわらず観察路だけはばさっと切り開いている「横浜自然観察の森」らしい植物かも知れない。

観察路に沿って、荒れ地化しているところが多々見られ、その周辺は陽が当たるので、11月中旬になってもいろいろな植物が見られる。風雨にさらされ、横に倒れたまま咲いていたりする植物も多く、横浜市中区の住宅地周辺から出張してきている私には興味深い。

立ち姿に特徴を感じたのでマクロ撮影はしなかったが、花柱が2裂するところを撮るとおもしろいらしい。もったいないことをした。
と書いたところで、上の写真の花を拡大していくと、多少粗くはなるが写っているではないか。
下が「拡大写真」だ。

さすが 高解像度のフルサイズ・カメラだ、と自分のカメラを誉めたくなる。
花柱(いわゆるめしべの本体)の話題が出てきたので、少し余談になるが、
たまに放送大学の宇宙論・天文学などを見るようになった。書物では見られないビデオ画像などがおもしろいのだが、先日ふと植物学の中の「受精の仕組み」など見ていたら、これもなかなかおもしろい。
自家受粉を避けるため、遺伝子型を見分ける仕組みがあったりするらしい。細胞レベルのビデオ画像が見られる。
きょうは初めて日本美術史(鎌倉時代)を見たりした。視聴覚に訴えてくるテレビ放送の利点を生かした番組は、視聴者として上手に利用したいものだ。

撮影場所:横浜自然観察の森
撮影日:2015.11.16
頼りにしている岩槻秀明さんの図鑑の写真がいまひとつ不鮮明なので困りますが、写真はたぶん「ヨモギハシロタケマフシ」といい、ヨモギシロケフシタマバエによって形成された虫癭(ちゅうえい)、ひらたくいえば虫こぶだろう、と思います。
タマバエの仲間などが産卵管を植物体に差し込み、内部に卵を産み付けると、虫が幼虫とか蛹とか、成長していくうちに膨れてできるのだそうです。
「横浜自然観察の森」をうろうろしているとき、たまたま目に付いたので撮影し、自宅で調べました。

《追記》
表題を「ヨモギハシロタケマフシ」から「ヨモギハシロケタマフシ」に訂正いたしました。
ネットには間違った名前のまま広がっているようです。