【戎橋】

73年に大阪に本店のある金融機関に就職しましたか、研修とか出張とかで何度か大阪を訪れても、いつもその日のうちにとんぼ返りで、大阪をほとんど知らないままでした。
だから、11月25日に道頓堀に行ってみたのも、阪神ファンが好んで飛び込む道頓堀とはいったいどんなところなのか、という興味からでした。
写真の橋が戎橋(えびすばし)。2005年のタイガースのリーグ優勝時には、大阪市と大阪府警察本部が戎橋に高さ3m の透明強化プラスチック製のフェンスを設けたそうです。どうりで、なんだかちょっと変なかたちです。
【道頓堀の繁華街】

繁華街を歩いてみたわけですが、どうしても惹き付けられてしまうのが飲食店の看板です。
【明治のカール】

上は明治のカールの商品看板ですが、以下には、飲食店の看板をずらりと並べてみました。
【餃子の大阪王将】

【たこ焼き コナモンミュージアム】

【ふぐのづぼらや】

【元祖 廻る元禄寿司】

【串かつ だるま】

【たこ八総本店 と 昭和大衆ホルモン】

【金龍ラーメン】

月曜日の午前中10時〜11時頃で雨模様。
それでも写真に見える程度の人出がありました。
中国や韓国からのお客さんが、団体ツァーで繁華街を歩いていました。

大阪へマタイ受難曲を聴きにいって、道頓堀で看板を撮りまくってみたり、いったい何をやっているのだか…。まあ、好きなようにできるのがいまは嬉しい。
大阪歴史博物館の階段の踊り場から眺めた紅葉がすばらしかったので、誘われるように大阪城の周囲を歩き回ってしまいました。
コンクリートの天守閣にはあまり魅力を感じませんが、全体にゆったりした雰囲気でいいですね。
黄葉とお堀、それに高層ビルの組み合わせが、とてもよいと感じました。

学生時代、毎朝45分間のNHKFMの「朝のバロック」をぼくは楽しみにしていました。それとFM東京では週に1回1時間の「バロック音楽の楽しみ」という番組が服部幸三さんの司会で放送されていました。
これらの番組で流される曲を、ぼくは片っ端からオープンリールのテープ・デッキで録音して、この世界にはまり込んでいました。
そうした番組の中で、バッハの演奏というと放送される確率が高かったのが、カール・リヒター指揮のシュツットガルト室内合奏団とヘルムート・ヴィンシャーマンの「ドイツ・バッハ・ゾリステン」の演奏でした。
ヘルムート・ヴィンシャーマンさんはオーボエ奏者で、当時ドイツ・バッハ・ゾリステンでも自分でオーボエを吹きながらバッハを指揮している、という話を聞いたことがあるように思います。
いずれにせよ、ぼくにとっては「バッハといえばヴィンシャーマンのドイツ・バッハ・ゾリステンの演奏」であり、ヴィヴァルディなどのイタリア・バロックからこの世界に入ったぼくがバッハを好きになったのはこの人のおかげでした。
「大阪でマタイ受難曲全曲を唱うので聴きにきませんか」と誘いの手紙をもらったとき、パンフレットを見たぼくは「指揮:ヘルムート・ヴィンシャーマン」の記載に思わず胸が躍りました。
あれからもう約45年、ヴィンシャーマンのマタイ受難曲を生演奏で聴くことができるなんて!
11月24日、フェスティバル・ホールの演奏はたいへんすばらしく、いまだにその余韻が頭の中に響いています。
…というわけで、大阪まで行ってきました。
写真は26日、大阪城の南外堀付近で撮影した紅葉です。